影浦峡先生の講演「放射能安全報道とその社会的不安」

2011.12.12ヒューマンライツ・ナウ主催 「世界人権デー記念シンポジウム2011 東日本大震災を受けて 福島原発事故後の人権を考える」より 影浦 峡先生の講演「放射能安全報道とその社会的不安」 by sjozk
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sjozk @sjozk

2011.12.12ヒューマンライツ・ナウ主催 「世界人権デー記念シンポジウム2011 東日本大震災を受けて 福島原発事故後の人権を考える」より 影浦 峡先生の講演「放射能安全報道とその社会的不安」

2012-01-21 02:31:29
sjozk @sjozk

影浦 峡『3.11後の放射能「安全」報道を読み解く―社会情報リテラシー実践講座』(現代企画) http://t.co/zgKM3pS3 去年の7月出版。東大話法並みに切れ込んでます。この講演の内容も大体抑えてるので是非読んで下さい。

2012-01-21 02:31:50
sjozk @sjozk

~基本的な事項の確認~ 基本的な事項の確認1 事故

2012-01-21 02:32:13
sjozk @sjozk

(影浦先生)放射能がどうだ、放射線がこうだ…となって惑わされているが基本は簡単。これは東京電力と言う企業が起こした大事故。

2012-01-21 02:32:49
sjozk @sjozk

(影浦先生)材木工場が事故を起こして、おが屑をばら撒いたら、どう対応をするか。工場の人が謝って周って掃除をする。160ページの書類を送って「賠償してほしけりゃ書きこんでおくれ」と普通は言わない。かな。

2012-01-21 02:33:10
sjozk @sjozk

(影浦先生)材木工場の事故の例に比べて、原発事故は規模が大きく、健康への影響が大きく、長期に続く。だから実は、より一層、汚染範囲を整理することが常識的に考えて実用。

2012-01-21 02:33:22
sjozk @sjozk

(影浦先生)材木工場の事故の例に比べて、原発事故は規模が大きく、健康への影響が大きく、長期に続く。だから実は、より一層、汚染範囲を整理することが常識的に考えて重要。

2012-01-21 02:33:49
sjozk @sjozk

基本的な事項の確認2 法令と基準

2012-01-21 02:34:15
sjozk @sjozk

(影浦先生)一般公衆の被曝限度は年間1ミリ。放射線障害等防止法などで定められている。

2012-01-21 02:34:32
sjozk @sjozk

(影浦先生)資料1つめ。2001年の文部省、放射線と完全確保「年1ミリ以下であれば、障害は発生するものとしてもその可能性は極めて小さく社会的に容認し得る程度のものと考えられています」別に安全じゃない。社会的に容認しましょう、と言うだけ。しかも原子力安全委員会が作っている

2012-01-21 02:35:43
sjozk @sjozk

※引用資料はこれかな?:発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針 http://t.co/tSS4JzVO 違ったら正しいソース教えてください。

2012-01-21 02:35:55
sjozk @sjozk

(影浦先生)資料2つめ。高エネルギー加速器研究機(KEK)の資料。「できる限り無用な被ばくを避けることは大切なことです。」このようにルールはある。

2012-01-21 02:36:10
sjozk @sjozk

※KEKの資料。暮らしと放射線。スライド55枚目「被ばく線量と影響の現れ方」 http://t.co/I2nzUvbc

2012-01-21 02:36:25
sjozk @sjozk

(影浦先生)ただ弱点もある。それは今回のように外に出た時。環境基本法第13条で放射性物質は扱われていない。法令も基本的には事業者を拘束するもの。なので環境中に出た後に、開き直るスキがあるのかも。専門家の意見を聞きたい。ただ原則は1年1ミリ。安全ではなく、利益を考えて我慢する基準。

2012-01-21 02:36:39
sjozk @sjozk

基本的な事項の確認3 科学的知見、LNTについて

2012-01-21 02:37:06
sjozk @sjozk

(影浦先生)ICRP、日、米など原発運営諸国の法令基盤はLNT。80年代後半から基準は次第に厳しくなっている。線形しきい値なし。1ミリで2万人に一人が致死的な癌。社会的な了解:1年1ミリ/個人の了解:できるだけ少なく/個人の感情、の三段階。(ここよくわかりませんでした。)

2012-01-21 02:37:48
sjozk @sjozk

~報道とその社会的影響~ 以上を踏まえた上で、報道とその社会的影響について考える。 (こっからが痛快)

2012-01-21 02:38:06
sjozk @sjozk

話題設定とその影響 (影浦先生)7月8日の東大シンポジウム、私も参加した。東大哲学の一之瀬正樹先生の問題提起「しかしまだphysicalな被害がほとんど顕在化していないにも関わらず人々はなぜここに不安を抱くのか。」一見まっとうそうな問いかけである。しかし考えてもらいたい。

2012-01-21 02:39:07
sjozk @sjozk

(影浦先生)交通量が多く、スピード違反の車の多い通学路がある。そこに東大の哲学の先生がやって来て、したり顔で「しかしまだ誰も事故に遭っていないのに、人々はなぜここに不安を抱くのか」と言ったらちょっと変。

2012-01-21 02:39:28
sjozk @sjozk

(影浦先生)このような問いを出すことで、本来当然である不安が、分析、診断の対象になる奇妙な事態に陥る。本来、問われるべきものは汚染者の東京電力と、社会的基準を超えてもOKと言う人達。一之瀬さん型の問いかけによってそこがすごくねじれる。

2012-01-21 02:39:48
sjozk @sjozk

@null (影浦先生)twitterで拾った親の声。「どうして子供たちを放射能から守るか否か、で議論しなければいけないのか」「母親は普通、子供の被曝を気にするし、お腹が空いてないか…(続く)

2012-01-21 03:09:15
sjozk @sjozk

@null (影浦先生)…熱くないか寒くないか、痛いところはないか心配するのは当たり前。それをヒステリーとバカにする人は一体どんな母親が良い母親と思っているのか」など。しかし彼らはヒステリーと言われてきた。特に6月ごろまで。

2012-01-21 03:09:28
sjozk @sjozk

やっぱ多すぎ。大事そうなとこだけつぶやこう。

2012-01-21 02:40:22
sjozk @sjozk

(影浦先生)議論の領域がずらされている、それが問題。私が良く出す例→小学校の校長が給食で毎日生徒にウイスキーを飲ませることにした。ここにアルコールの専門家がやってきて、5歳からの飲酒は体に良いと研究してきた、とか、12歳からだ、いや20歳からだ、と論争し出したらどうか。

2012-01-21 02:40:42
sjozk @sjozk

(影浦先生)これは社会的に適切な問題の扱い方ではない。押川さんも「科学の話はそれほど重要ではない」と科学者として言ってくれた。必要なのは、「小学生の飲酒が体に良いかと言う科学的議論ばかりがされること」への批判。それに加えて、校長先生の行為が不法、不当かどうかという単純な指摘。

2012-01-21 02:40:57