2012年2月18日 第二回放射能の農畜水産物等への影響についての研究報告会 実況まとめ

2012年2月18日に東京大学安田講堂で行われました、第二回放射能の農畜水産物等への影響についての研究報告会の実況まとめになります。 最初は報告会の司会をされた東京大学放射線植物生理学研究室助教の田野井慶太郎氏からの告知を入れてます。 尚、要旨と動画は公式ページに掲載されています(動画は後日) 公式ページ: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/rpjt/event/20120218.html
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KNB @kw36_wav

#0218_UTA 福島県農林水産部荒川氏「最後に今後の対応として、技術対策の実施、また数値の意味合いについて正しく具体的に説明できる情報の提供など。」

2012-02-18 13:57:26
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 続いては東大根本圭介氏から『放射性セシウムの稲への移行、第二報』とのこと。

2012-02-18 13:58:26
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「前回の内容、農耕地の降下放射性セシウムは時間経過と共に土壌粒子に吸着する。降下直後は吸着は少ないが、時間経過と共に吸着が進行し根から吸収しにくくなるが土壌によって事象進展は大きく異なる」

2012-02-18 14:01:02
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「実験。福島県内の2種類、灰色低地土と褐色森林土の水田土壌に、市販のセシウム137試薬を用いて実施。後者の方が8-10倍セシウムを吸収。その結果、福島では灰色低地土が大半であるのでイネへの吸収は小さいと予測」

2012-02-18 14:03:19
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「実際の調査で比較的低い傾向が見られたが、二本松で高い濃度が出るケースもあった。より詳しく見ると、穂に近い葉ほどセシウム濃度が高い、ただこれは谷地田のイネで実験のイネとは全く異なる傾向」

2012-02-18 14:04:43
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「谷地田のイネを考察すると、7-8月に大きく成長した時期に集中してセシウムを吸収したと思われる。つまり、水田の生態系の循環収支の実態から考慮する必要が出ている」

2012-02-18 14:05:38
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「水田での特徴として、有機物の蓄積循環が挙げられる、つまり水を蓄積し有機物の分解が遅れる結果。また灌漑水由来の大量の養分の流入も挙げられる。」

2012-02-18 14:07:23
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「これと褐色森林土の点を考慮すると、夏季の有機物の分解によって多数の放射性セシウムが放出され、あるいは森林での葉の有機物分解での放射性セシウムが、結果的にイネに吸収されたことが考察される」

2012-02-18 14:08:27
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「この他、セシウム吸着への水の関与も考えられている。規制値超の水田の特徴として、沢水の流入や排水環境の不良などが指摘されている。」

2012-02-18 14:09:37
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「つまり土壌と水のセシウム吸収の違いを考慮する必要が出ている」

2012-02-18 14:10:04
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「本来セシウムはイネに吸着されやすいが粘土質の存在で吸収しにくくなっている。実験で今回の事故で放出された降下セシウムを水稲に水溶液として溶かして栽培を実施した所、10Bq/lの水栽培で乾物重で5千Bq/kgで非常に吸収されやすい結果が出る」

2012-02-18 14:13:05
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「この場合、一般的に0.2ベクレルの水からの吸収は土壌からの2万ベクレルに相当する値と考えられる。つまり土壌を介さずに自ら直接流入した可能性も指摘される」

2012-02-18 14:14:06
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「この他土壌移行だけでは説明できない事例も。原発から離れたある水田、土壌160Bq/kgだが玄米では80kg/Bqが検出。試験では6万Bqで同値と出ているが、これは通常の土壌移行ではないと考えられる」

2012-02-18 14:15:55
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「水からの吸収を考えた場合、株の基部やうわ根から吸収された可能性が高いが実際に放射性セシウムを用いた擬似実験の結果、株の基部の可能性は低いが、うわ根では今後も観察を実施。」

2012-02-18 14:17:55
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「また今回の結果について、実際に規制値超の地域の用水を用いて水耕実験を行ったが、茎葉部のベクレル数がkg辺り50未満であった」

2012-02-18 14:18:46
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「セシウム吸収とカリウムの関連。カリウム濃度が低いほどセシウムが吸収されやすいとの話があるが、セシウム規制値超とカリウム値の関連性は見られず、低減の関連性も認められないと思われる」

2012-02-18 14:20:06
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「ただ実際に放射性セシウムについて、土壌のカリウム濃度を変えて実験を行うと、たしかにカリウム量が多いほどセシウムの吸収を大きく抑制している。」

2012-02-18 14:20:58
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「ただ留意点として、別の実験ではカリウムの影響はないという結果も出ている。また場合によっては有効とも考えられるが、今回の規制値超の水田は元来山林からカリウムが潤沢に供給されている地点でもある」

2012-02-18 14:22:33
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「つまり今回の稲作の被害、水田の循環生態系の長所が結果的に弱点になってしまったと考えられる。有機物の蓄積と灌漑水が結果的に規制値超の大きな要因となった可能性が高い。」

2012-02-18 14:23:21
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「つまりこれらのイネの移行についても、例えばチェルノブイリ事故からの類推には限界が生じている。全く異なるモンスーンアジア農業の形態から考える必要が出ている」

2012-02-18 14:24:31
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「現在現地では刈株も併せて調査している。収穫済みイネが混ざっているため、これで田毎のセシウム特性の分析対象にしている。」

2012-02-18 14:25:44
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「長期モニタリングについて。降下セシウムはパッチ状に分布している。葉の表面を見てもスポット状に分布している。ただこれらは非常に溶けにくく、湯と硝酸でも5%程しか溶出しなかった」

2012-02-18 14:27:40
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#0218_UTA 東大根本圭介氏「こうした放射性セシウムのスポットは環境中に大量に分布している。昨年11月の落葉を調査した結果でも大量に残っている、洗っても残る。」

2012-02-18 14:28:30
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 東大根本圭介氏「つまり水田や山林で有機物に降下した放射性セシウムは尚も難溶性の塊として残っている。長期にわたって残留する可能性もあるので長期的な支援が必要と思われます」

2012-02-18 14:29:26
KNB @kw36_wav

#0218_UTA 続いては東大の塩沢昌氏から『水田における土壌からイネへの放射性セシウム移行のメカニズムについて』です。

2012-02-18 14:30:17
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