『月夜のサアカス』でのメイド・ヴィクトリア朝・屋敷関連書籍の公開企画紹介

2012/04/01から秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』で、私・久我真樹が所有する蔵書の一部を公開します。その本棚にあるラインナップについての簡単な解説です。 企画の説明と公開蔵書の一覧は以下に。 "秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』での蔵書公開とタイトル一覧(169+2種)" 続きを読む
4
久我真樹 @kuga_spqr

上から2段目。家事使用人をテーマにしています。左側は日本の女中を軸に、最高峰の資料本『女中イメージの家庭文化史』と『女中がいた昭和』を。その隣に直木賞受賞作『小さいおうち』、そしてさらに類似した構造の英国の『リヴァトン館』を。 #英国メイド書架

2012-03-31 18:51:30
久我真樹 @kuga_spqr

そのほか、実在した女中の方による自伝を2冊持って行っています。雇用主の側の視点、谷崎潤一郎の『台所太平記』は最上段に(文庫なので)。 #英国メイド書架

2012-03-31 18:52:41
久我真樹 @kuga_spqr

で、『ラークライズ』にメイドの自伝を英書で2冊。一人目はJean Rennie、もうひとりがMargaret Powellです。Powellの本は、翻訳された『英国メイド マーガレットの回想』とセットで。続けて、男性使用人『従僕ウィリアム・テイラーの日記』 #英国メイド書架

2012-03-31 18:54:43
久我真樹 @kuga_spqr

『英国メイドの世界』、『図説 英国メイドの日常』、『執事とメイドの裏表』この三冊に、『ミセス・ビートンの家政読本』ほか関連本を諸々。真ん中には使用人の肖像画集『Below Stairs 400 years of servant's portraits』を #英国メイド書架

2012-03-31 18:57:06
久我真樹 @kuga_spqr

あと、変わった本では、『英国紳士の子供』『英国紳士の奥方』『英国紳士のお妾さん』。ゴシップっぽい本なのですが、貴族が著者です。『英国紳士』はロストしてしまったので、捜索中です。ユーモアあふれる本です。 #英国メイド書架

2012-03-31 19:06:33
久我真樹 @kuga_spqr

『英国ヴィクトリア朝のキッチン』の英語版と、関連書籍『THE VICTORIAN KITCHEN GARDEN』『THE Victorian Flower Garden』も資料性が高いです。この3冊はいずれも映像化しているので、興味ある方は是非。 #英国メイド書架

2012-03-31 19:08:41
久我真樹 @kuga_spqr

最後に最上段です。ここは新書、文庫、コミックス、となっています。本のサイズを揃えたい都合ともあって、ここはテーマよりも本の版型で揃えています。 #英国メイド書架

2012-03-31 19:11:37
久我真樹 @kuga_spqr

そうだ、『英国執事の流儀』と『英国メイドがいた時代』をラインナップに入れるのを忘れていたので、明日持っていく。 #英国メイド書架

2012-03-31 19:23:07
久我真樹 @kuga_spqr

英書含めて研究したい方はウェブでのリソースも増えているので、こちらをご参考に。 http://t.co/cIKjveqf そのうち、18-19世紀の本は今以上にGoogle Books化していくと思います。一世紀以上前の古い本は買う前に検索を。 #英国メイド書架

2012-03-31 19:35:48
久我真樹 @kuga_spqr

さて、続きを。新書は「原点回帰」的なラインナップです。小池滋先生の『ロンドン』、ほか『女たちの大英帝国』『ガヴァネス』『ヴィクトリア朝の性と結婚』となじみがありそうなものを。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:18:58
久我真樹 @kuga_spqr

また、家事使用人関連では『不機嫌なメアリー・ポピンズ』『階級にとりつかれた人びと』を。この2冊は『執事とメイドの裏表』著者・新井潤美先生によるものです。主たる雇用主の下層中流階級の姿が描かれています。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:20:35
久我真樹 @kuga_spqr

『イギリス近代史講義』はグローバリゼーションの中、歴史家の意義を問い、近代の延長にある現代を伝える一冊です。本の感想はここに。 http://t.co/4faBlauh #英国メイド書架

2012-03-31 21:22:19
久我真樹 @kuga_spqr

また、あまり知られていないヴィクトリア女王の実像に迫ったのが、『ヴィクトリア女王 大英帝国の戦う女王』です。 http://t.co/HZMztTNY #英国メイド書架

2012-03-31 21:23:33
久我真樹 @kuga_spqr

文庫本は100年以上前に渡英したジャーナリスト・長谷川如是閑の『倫敦!倫敦?』と、同じく渡英して下層社会に入り込んだジャック・ロンドンの『どん底の人々』(http://t.co/B5srZfGb) #英国メイド書架

2012-03-31 21:27:03
久我真樹 @kuga_spqr

小説では『荊の城』、『日の名残り』、そしてWW1前後のメイドを描いた『夜明けのメイジー』(http://t.co/Bbfo62Sk)、『テス』、日本からは谷崎潤一郎『台所太平記』、アメリカからは映画公開中の『ヘルプ』。尚、複数巻は基本上巻しか置いていません。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:29:45
久我真樹 @kuga_spqr

あと『アガサ・クリスティー自伝上』。これはヴィクトリア朝に生まれ、中流階級家庭に育ったクリスティが家事使用人にも触れた素晴らしい本です。『英国メイドの世界』序文に一部引用した使用人への言葉は忘れがたく、クリスティ経由で屋敷研究した私には運命の本です。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:32:58
久我真樹 @kuga_spqr

コミックスは『月夜のサアカス』にあった『エマ』シリーズ、『黒博物館スプリンガルド』に加えて、『プリーズジーブス1』『レディーズメイド』『螺子とランタン』『Under the Rose1』『ご主人様に甘いりんごのお菓子1』『わたしのお嬢様 株取引のお嬢様編』を。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:35:16
久我真樹 @kuga_spqr

ここ数年のダークホースでは、『わたしのお嬢様 株取引のお嬢様編』でした。かなり面白かったです。当然あるべき本が無いのは自覚していますので、その辺は今後の研究テーマを広げるときに。"少女漫画リスト(未完成)" http://t.co/swXy2luN #英国メイド書架

2012-03-31 21:37:48
久我真樹 @kuga_spqr

あと、オーナーのはるきさんが初めて接したメイドという、お店にあった『チム・チム・チェリー』を。著者のあゆみゆいさんのほか作品のあとがきでは、確か1997年段階でメイドイラストが普通に出ていて驚きました。この流れはどこから来ているのか? #英国メイド書架

2012-03-31 21:39:41
久我真樹 @kuga_spqr

あとは『Under the Rose』1巻。気に入った方は是非7巻まで全巻購入し、どっぷり浸かりましょう。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:42:40
久我真樹 @kuga_spqr

最後に、隠れたコンテクスト的なものとして、『日の名残り』の映画版の撮影地となった屋敷Dyrham Park(http://t.co/ETsxXehj) のガイドブックが棚に混ざっています。牧野義雄の本のように本同士が繋がってもいるので、お楽しみいただければと。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:45:35
久我真樹 @kuga_spqr

また、今回のメイン本『英国貴族の館』は懇談者の刊行で、実は『英国メイドの世界』と同じ出版社です。私は刊行前に、「尊敬する田中先生のお話を聞きたい」とダメもとで相談したところ、講談社繋がりかつたまたま編集部の方の恩師の恩師だったという縁でお会いできました。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:47:56
久我真樹 @kuga_spqr

海外ドラマ『Brideshead Revisited』『Upstairs Downstairs』、建築家Robert Adamなど、田中先生の著述経由で知った作品、屋敷も数知れません。屋敷をビジュアル的に分かりやすく見せた一連の著作は、裾野を広げるものです。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:56:57
久我真樹 @kuga_spqr

実際にカントリーハウスへ行きたい、むしろ訪問できる場所なんだと教わったのも田中先生の本でした。「あの時代だから作れた」と田中先生がおっしゃっていた『英国貴族の館』は置いてある図書館などもありますが、興味ある方は是非。 #英国メイド書架

2012-03-31 21:58:59
久我真樹 @kuga_spqr

というところで一連の #英国メイド書架 タグでの呟き終了です。まとめて、かつ書籍リストをこれより作ります。一定間隔で書棚の一部は入れ替えていくつもりです。

2012-03-31 22:02:02