qual quelle(@qualquelle)さんの村上氏と椹木氏批判

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話は逸れるが、映画批評の方がよほど冷静かもしれない。例えば、滝田洋二郎（アカデミー外国語映画賞）と青山真治を並べて論じる者などいない。

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話を戻せば、村上氏と同様、自らを道化に擬さぬ者は、「資本主義とアートの関係構造も理解してもいない」とか何とか幾らでも言いようはあろうが、何せ氏にとって、とにかく敵なのであろうか。だからこそ、

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だからこそ、せめて金獅子賞は獲って欲しくない訳であろう。RT @takashipom: @kktnk ヴェニス、日本を背負って頑張ってください！世界コンペですから！！期待しております！！

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エコール・ド・パリの寵児であった藤田嗣治は、あの大構図の群像表現による歴史画（陸軍作戦記録画）という、アカデミズムの極限に回帰した。村上氏が東日本大震災を受けて制作した大壁画には、それと同様の消息を見て取る事も出来るように思われる。

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ここで言う「回帰」とは、自らが担う物語の重力による「自壊」と言っても同じ事だ。あの、フジタ自らが疎んじて止まなかった筈の、暗く、茶色い画面、えげつないまでに露骨なブラッシュワーク。

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村上氏に従えば、日本人の殆どが金輪際知らずに済ませている「アート」というものがある。それは我々に親しい「美術」とは似て非なるもののようである。しかし改めて問えば、その「アート」とは何を指すのか。注意すべきと思われるのは、氏はそれを常に「一つの」アートとして語っている事だ。

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それは椹木野衣氏も同断であって、氏は「巨匠で臨むのは世界の通例だけどな」として、川俣正、杉本博司、オノヨーコ、河原温がヴェネツィアに選出されなかったのを惜しんでいた。しかし、誰にとっての「巨匠」であり、どこの・何の「世界」なのであろうか。