ドメスティックな批評とグルーバルな言説

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Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

そうですよね。コピーエディターに入ってもらうのは難しそうですか。RT @yeussquai: 図録英訳、仕事を発注する側(=美術館学芸員なり新聞社文化事業部)が訳された英文に駄目だしする時間も能力もないことが最大の原因だと思います。

2012-06-03 20:29:48
Hiroshi Kumazawa @kmzwhrs

実に困難かと…“@kenji_kajiya: そうですよね。コピーエディターに入ってもらうのは難しそうですか。RT @yeussquai: 図録英訳、仕事を発注する側(=美術館学芸員なり新聞社文化事業部)が訳された英文に駄目だしする時間も能力もないことが最大の原因だと思います。”

2012-06-03 20:35:58
Iauqssuey @iauqssuey

日本語の原文が読めて英文のコピーエディティングができる人はそうたくさんはいないでしょうね…。 @kmzwhrs @kenji_kajiya に困難かと…“@kenji_kajiya: そうですよね。コピーエディターに入ってもらうのは難しそうですか。

2012-06-03 20:39:42
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

@yeussquai 日本語が分からないコピーエディターと本をつくる仕事をしていますけど、うまくいっていますよ。 @kmzwhrs

2012-06-03 20:47:22
Iauqssuey @iauqssuey

おおそういうことも可能なのですね。ただそれは加治屋さんが英語を分かっていらっしゃるから可能だという側面もあるのではないでしょうか。ある程度英語ができる人間が担当する場合、そうやって図録を英訳することはひとつの方法かもしれません。 @kenji_kajiya @kmzwhrs

2012-06-03 20:58:16
Akiko Kasuya @akikokasuya

@kenji_kajiya この頃は、でもそういう状況もだいぶ改善されて(変化して)きたと思います。まだまだかもですが・・ 現代美術だけじゃなく、日本美術関連図録の英語表記の少なさ、テキストの訳されなさ、どうにかならないのかな。

2012-06-04 09:49:57
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

@akikokasuya おっしゃるとおり、図録は、後作りとかデザインとか、バリエーションが出てきていますね。校正プロセスの変化にも期待したいです。

2012-06-04 12:50:09
Akiko Kasuya @akikokasuya

@kenji_kajiya 和文でも、エディターが入ってチェック、というケースは(出版社が入る場合を除いて)あまり聞かないですね。そういう意味では、展覧会の図録の位置付け、もうちょっとバリエーションが出てもいいかも(後作りでも許されるように、だんだん変化してますでしょうか)

2012-06-04 12:45:36
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

@akikokasuya そうなんですね。最近の図録の英訳はあまり見ていないのです。ただ、コピーエディターが入るようになったとも聞いていないので、基本は執筆者が英訳をチェックするということなんでしょうね。

2012-06-04 12:41:45
泉山朗土/ Road Izumiyama @recomemo

@kenji_kajiya ご無沙汰しています。この話大変面白く感じました。反対に日本語のニュアンスをそのまま生かすと言う可能性もあるのでしょうか。畑違いもありますがたとえば新渡戸の著書はそれなりに海外に受け入れられていると思いますがやはり英語話法よりと考えられるのでしょうか。

2012-06-04 10:19:22
Kajiya Kenji 加治屋健司『絵画の解放 カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』発売中 @kenji_kajiya

@recomemo そうですね、歴史的な文章は、日本語のニュアンスを残して訳すべきだと思います。新渡戸の英語は読んだことがないのですが、アメリカで学んでいるので、英語の論理で書かれているように思います。

2012-06-04 12:44:48
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

RT @kenji_kajiya: 日本の現代美術に関する言説で、最もグローバルな影響力を持つ可能性があるのは展覧会図録である。今のところ研究や批評が英訳されることは少ないが、主要な展覧会の図録の文章の大半は翻訳されている。しかも、数十年に渡って組織的・網羅的に翻訳されてきたので、かなりの蓄積がある。

2012-06-04 21:26:42
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

RT @kenji_kajiya: なぜだろうか。もとの日本語に問題がある場合が多いのだが、それは措くとしよう。やはり、日本語の文章の忠実・正確な翻訳という基準で翻訳を行っていたら、メッセージは英語圏の読者には伝わらないと思う。

2012-06-04 21:27:00
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

先ほど、加治屋健司氏の最近の発言をいくつかリツイートした。発言の本来の文脈については直接ツイートを参照していただくとして、問題提起的な発言なので、私もいくつかコメントさせていただく。

2012-06-04 21:33:25
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

展覧会図録に掲載される論文が日本語で書かれた文献のうち、英語に翻訳されるという意味において最も影響力のあるテクストであるという加治屋氏の指摘はそのとおりだと思う。そのような論文のほとんどがカタログの体裁を整えるという意味においてのみ翻訳され、実際には翻訳に値しないことは今は措く。

2012-06-04 21:42:06
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

私が危惧するのは、「英語圏の読者に伝える」という目的が、テクストの内容を規定する点だ。英語圏の読者に日本の現代美術を解説するにあたってはオリエンタリズムのバイアスをかけた方が理解しやすい。実際に英語圏のキューレーターや研究者はこのような立場から日本の現代美術を欧米に紹介している。

2012-06-04 21:52:51
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

私が専門とする具体美術協会についても、グッゲンハイムでの展覧会を見越して、欧米で投機的なブームが引き起こされている。これについては別の機会に批判するとして、アメリカの研究者によって最近発表された具体研究は禅やら祭りやら、日本的オリエンタリズムへの無意味な参照が失笑を禁じえない。

2012-06-04 22:01:28
shnchr OSAKI @shnchrOSAKI

真正のモダニストであった吉原治良によって主宰された具体美術協会の活動が、英語圏の研究者によってローカリズムやオリエンタリズムへと回収されることに私たちは断固として反対すべきではないか。これは一種の文化闘争であり、英語に翻訳されるテクストの書き手はこの点に意識的であるべきであろう。

2012-06-04 22:17:05
さかぎしよしおう @sakagishi

"無意味な参照"(笑)。 RT @shnchrOSAKI アメリカの研究者によって最近発表された具体研究は禅やら祭りやら、日本的オリエンタリズムへの無意味な参照が失笑を禁じえない。

2012-06-05 00:14:27
中島 智 @nakashima001

興味深い問題提起と応答。ここに稲賀繁美さんあたりが参入して、「それは措く」とされた日本語(の翻訳不可能性)に纏わる問題が絡めばさらに深化するだろう。 RT @edtion1: ドメスティックな批評とグルーバルな言説 - Togetter http://t.co/dLmr8uH9

2012-06-05 00:27:30
田中功起 koki tanaka @kktnk

@kenji_kajiya ちょっと前のやりとりですが、この「コピーエディター」というのはどういう人なのでしょうか。ぼくも図録制作に関して英文のチェックができるひとを入れたいと思っています。

2012-06-05 09:07:31