- Kontan_Bigcat
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上記の茨城県の測定結果の「評価」として
「検出されたストロンチウム90は,(中略)東京電力(株)
福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない」
と記載されているが、茨城まで飛散しなかったわけではない。
(こちらのグラフ参照 http://twitpic.com/8mrtfh )
飛散はしたが、過去の降下量に埋もれてわからない程度の微量だったのだ。
2012/4/6に、福島県内55地点(過去にも土壌調査がある地点)の土壌中のSrの調査結果が公表された。「福島県内55地点のSrー90とCs-137の関係:2005年との比較」 http://t.co/2pyto5r1 (こちらの単位は Bq/kgなので注意)
2012-06-27 21:11:40http://t.co/2pyto5r1 相双の1地点(大熊町夫沢)を除くと、Sr-90は事故前の水準(1~20 Bq/kg)とさほど変わらず、あまりSrの降下はなかったことがわかる。
2012-06-27 21:12:01http://t.co/2pyto5r1 事故前の土壌の 90Sr/137Cs比は10%前後(数%~多いところで100%以上)。 事故後に90Sr/137Cs比が高い地点は、Csの降下量が少なかったために、事故前から存在するSrの影響が大きい地点である。
2012-06-27 21:12:25チェルノブイリの知見では、ストロンチウムは数10kmより遠くには飛散しにくく、遠方ではセシウムに比べて比率が下がることがわかっているが、福島周辺では、数10kmも離れると、事故前から存在した程度の量しかないため、距離とストロンチウム量の関係について明確なデータは得られていない。
2012-06-27 21:13:25おっと、入れ忘れていた。2012/4/6 新潟県「土壌中の放射性Sr分析結果」 http://t.co/XedLiiNT Sr-89は全て不検出。Sr-90も最高3.6Bq/kg。過去の降下の影響に埋も.. http://t.co/4tzbe0QW
2012-07-07 21:40:27土壌中の放射性ストロンチウム濃度の測定値からは、農産物に含まれる放射性ストロンチウムは、ほとんどの地点で事故前の水準程度、原発近くのやや降下の多かった地点でも、食品の新基準の想定するセシウムとの比程度だと推測されている。
2012-06-27 21:14:23但し、私の知る限りでは、これまで農産物中の放射性ストロンチウムの測定結果は、1件も公表されていない。食品の新基準が、90Sr/137Cs比をもとに作られているのに、実際の測定を全く行わないのは理解に苦しむところだ。
2012-06-27 21:14:44食品の新基準で用いられている、農作物の放射性ストロンチウムの移行パラメータ(90Srの移行係数/137Csの移行係数) 例えばコメの場合、土壌の90Sr/137Cs比が0.3%なら、玄米の90Sr/137Cs比は1.02%と想定 http://t.co/JJvlt6Wv
2012-06-27 21:15:44http://t.co/JJvlt6Wv - この表で、セシウムに比べたストロンチウムの移行係数は、コメと芋類を除くと、17倍(果菜類)~67倍(根菜類)程度と想定されていることが判る。
2012-06-27 21:16:10http://t.co/JJvlt6Wv - 土壌の90Sr/137Cs比が0.3%の時、果菜類の90Sr/137Cs比は5.1%、葉菜類の90Sr/137Cs比は12.3%、根菜類の90Sr/137Cs比は20.1%に達することになる。
2012-06-27 21:16:25http://t.co/JJvlt6Wv - この比は、新基準値の計算では織り込み済みとは言っても、気にしている人もいるようだ。しかし現在では、葉菜類や根菜類では高いセシウムの汚染は見つからなくなっているから、昨年ほど気にならないのではないかと思う。
2012-06-27 21:16:43食品の新基準で用いられている、畜産物の放射性ストロンチウムの移行パラメータ(90Srの移行係数/137Csの移行係数) 土壌の90Sr/137Cs比が0.3%なら、牛用飼料の90Sr/137Cs比は6%、牛乳の90Sr/137C http://t.co/chRlyt6Z
2012-06-27 21:17:33http://t.co/chRlyt6Z - ストロンチウムがカルシウムに近いということから、牛乳中の放射性ストロンチウムを気にする人はいまだに多いけど、同じ放射性セシウム濃度なら、放射性ストロンチウムは野菜類のほうが多い。
2012-06-27 21:17:57畜産物に関しては、柏崎原発周辺調査(2011/6/22 http://t.co/O0KwjM4s )での原乳の調査(0.02 Bq/LでH21年と同程度)が1件行われている。
2012-06-27 21:18:13河川水と飲料水・淡水産物
「河川水10箇所中のCs-137とSr-90の関係」(2011/10/20 http://t.co/qHmFWfGw ) http://t.co/LAvKKEBN 河川水の 90Sr/137Cs比は1%程度で、土壌中の比率より 10倍程度高い。
2012-06-27 21:18:28文科省の資料では、河川水で 90Srが高い理由を、「要因の一つとして、放射性ストロンチウムが放射性セシウムに比べて土壌から水に溶出しやすいことによるものと考えられる。」と説明している。
2012-06-27 21:18:43(食品の新基準における)淡水水産物と飲料水の評価にあたっては、この結果(算術平均で0.84%)を安全側に評価して、90Sr/137Cs比を 2%として算定が行われている。
2012-06-27 21:19:20また、上述の資料(2011/10/20 http://t.co/qHmFWfGw ) では、井戸水6ヶ所中の放射性ストロンチウムの調査も行われているが、検出は飯舘村の1ヶ所(Sr-90: 0.0013~0.0014 Bq/kg)しかない。
2012-06-27 21:19:39湖沼・河川底質のSr濃度(22地点)は、2012/3/30にはじめて公表された。 http://t.co/wBrFW08c Sr-90濃度は 0.4~6.8 Bq/kg乾土 と低くなっている。これも、Srが水に溶けやすいためだろう。
2012-06-27 21:19:03食品の新基準で用いられている、淡水産物の放射性ストロンチウムの移行パラメータ(90Srの移行係数/137Csの移行係数) 河川水の90Sr/137Cs比が2%でも、淡水魚の90Sr/137Cs比は0.0024%しかない。 http://t.co/CgsaMkkT
2012-06-27 21:20:12http://t.co/CgsaMkkT - 淡水魚の放射性セシウム濃度は高く、汚染は何年も長引きそうだけど、放射性ストロンチウムについてはそれほど気にしなくても良さそうだ。
2012-06-27 21:20:29勝川俊雄さんは、過去の水産物のSr濃度において「淡水魚と海産魚は、Sr-90の濃度に100倍の差がある」として、淡水魚について注意を喚起している。(2011/06/06 http://t.co/Xm2ALGg3 )淡水魚のSr調査はまだ1件もないが、ぜひ測定してほしいところだ。
2012-06-28 10:15:29