先住民族問題、アイヌ関連(アイヌ語政策)に関する道民としての問題意識

アイヌ関連、言語政策その他についての、主に自分の所感ツイート。関係ないツイートも若干混じってますが。 アイヌについてのその他の雑多な記事はこちら→http://tachyonetc.blogspot.jp/ ・お読みになる方へ 論拠についてはまだまだ勉強中ですので、言い過ぎな面もあると思いますが、それを踏まえた上で、鵜呑みにせずに自分の知識と照らし合わせつつ、一人の和人系道民の意見としてご理解ください。 賛成意見や反対意見も大歓迎です。それを元にまた勉強したいと思います。 続きを読む
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たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

言語には固有の価値があることは確かだ。自然言語の風土的な特徴はそれを保証しているし、何しろそれを否定することは全ての芸術活動ひいては人間の文化的活動すべてを否定することにも等しい。 とりわけ言語は、全ての文化的活動に先立つインフラ的性質を持つだろう。

2012-02-09 04:20:14
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

少数言語は「保護すべき」と主張する僕に対して、「例えば愛すべき一塊の埃があったとして、その保護を他人に強要できるか」と言い放った「元友人」のことが執念深く思い出される。この言語の比喩としての欠陥のみならず、彼と認識の大きく隔たることも心の棘として時々疼く。

2012-02-22 20:26:06
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

少数言語の復活。それがピジンであれ、クレオールであれ、言語活動がそのように定義されうるならば、言語復活は既に成し遂げられている。問題は、言語の使用環境、とりわけ子育て・教育環境が確保できるか、ということになる。エストニアの事例でも、言語政策で最も影響を受けるのは教育機関である。

2012-02-22 20:40:12
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

しかし、自然の少数言語がもつ価値とは何か。それが「少数」であるというだけでは、保護の対象にはならない。ある集団により一定の地域で伝統的に利用され、それが適用されないとき彼らの基本的人権を害する恐れがある場合にのみ適用される。それは言語権が「個人の権利」であることを示している。

2012-02-22 20:50:52
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

「言語に価値がある」からではなく、個人の基本的人権を守ることに意義があるのである。そもそも保護とは「自立できないもの」に対する行為であり、その空間が外圧で潰れてしまうような言語を内から支え押し返す力を与えることに等しい。内圧が勝るとき、言語復活は完了するだろう。

2012-02-22 21:07:18
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

共通語としての英語は単にコミュニケーションツールとしての道具として用意される理想的な言語。「理想言語」など、それ自体言語としてはまったく不活性だが、各国で話されることで独自の色を帯びてくるだろう。

2012-05-17 01:20:13
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

カナダにおける「フランスの」植民地政策は、アメリカおよびカナダにおける「イギリスの」それとはだいぶ理念も違っていたらしい。フランスはインディアンやイヌイットと交易などで積極的に関わり、メティス(混血)化を促進したのに対し、イギリスは「人種差別的な」態度のために婚姻を禁じていた。

2012-05-18 19:43:30
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

ナイーブすぎる理解だが、自由思想のフランス語話者と、人種差別的な英語話者という構図がその後の国家形成や政策に反映されている、というような説明だったと思う。カナダの歴史認識の形態の一つなのだろうか。兎に角、19世紀から20世紀の中頃までメティス達は差別を受けていたということだ。

2012-05-18 19:56:24
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

結局3.日本におけるメティス(アイヌ、朝鮮、中国…)の話まで行かずに終わってしまった。第一話が直に理解出来ないのが悔しいし、後でわかったのは、教授が講演中飲んでたのはさくらサイダーだったということだけだ。

2012-05-18 22:34:59
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

ところで、メティスにはミッチェフというピジンがあるらしい。シンタックスがインディアンの言語で語彙がフランス語。では、アイヌ語には日本語とのピジンを生じる状況があったのだろうか。

2012-05-18 22:42:56
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

歌の力で心を一つにして、行動を起こそうとか、反戦のために反戦歌を歌おう、とは絶対に思わない。戦時中の歌謡曲検閲とか軍歌、そして最近の国歌強制と同じ違和感を感じるからである。

2012-05-22 17:10:08
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

文化や民族に対する理解なんてこんなもん。21世紀にもなって、こんな理解の浅い人間が教育や学問分野から生産され続ける現実。

2012-05-22 23:22:17
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

現代的な生活形態が日本文化そのものなわけではない、したがって現代的な生活をするアイヌは日本文化に同化したとは言えない。低次元なレベルの話。

2012-05-22 23:47:36
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

アイヌに対し圧力をかけてきた歴史から現在全くリカバーできていないこと、立場の不均衡は認めたほうが良いだろう。誰がアイヌか、という問題や土地問題は個人の利害関係の問題として注意深く解決すべきだと思うが、アイヌの文化的インフラは不特定多数に提供されてもいいんじゃないか。

2012-05-23 00:03:48
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

先住権のなかでも具体的な権利は、個人の合理的な所有権の拡張であり、先住民なら誰でも良いといった闇雲なものではないと理解しているが、そうでなく素朴な共感や同情の念で成立しているのなら支持できない。一方言語や教育など個人の力ではどうしようもない文化的インフラは無条件に整備すべき。

2012-05-23 00:29:46
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

オーストラリアのアボリジニ政策の話をもっとききたかった。先住民問題は世界的にみても未解決ぽいが、参考になることはどんどん見ていきたい。

2012-05-23 00:41:23
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

アイヌ語のカタカナ表記は、語の成り立ちが分かりづらいのが大きな難点。児童のうちは読みやすいからそれでいいかもだが、分析的に読みはじめる中学生以降はローマ字表記の方がいいかも。

2012-05-23 01:44:53
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

ある言語が消滅するのが「仕方ない」なんてことはあるのだろうか。不可抗力的な自然災害で話者が全員死んじゃった場合はそうかもしれないが。まさか戦争や植民地化も自然現象の一つ、とかナイーブなことをいうのだろうか。言語消滅の裏には人為的な圧力が隠されている。

2012-06-10 02:38:20
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

言語相対主義と、「仕方ない」発言。言語が相対的だからといって、あらゆる言語が英語の代替になりうるということではない。それは逆を言えば「英語のために死ぬ」という構図と捉えることができるからである。

2012-06-10 02:59:25
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

安定な言語→絶滅危機言語の変化は、思っている以上にドラスティックだと思う。危機言語は概して、支配言語とのクレオールを生む余裕さえ残されず一気に話者を減らされたのではないか。

2012-06-10 03:06:00
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

異なる言語同士が出会ったとき、ふつうは共通語(クレオール)が生まれる。しかしどちらか一方が消滅したとなるとそこに不平等な圧力があったに違いない。言語相対主義の立場はこれを許さないはずだが。どうもうまく言えない。自分の言語を変える事態なんてそうそうあるだろうか?

2012-06-10 03:19:11
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

江戸時代〜現代に至るまで、もし北海道アイヌの方から自発的に和人に同化していったというのなら、アイヌ語と日本語の混合言語や日本語クレオールがあっても不思議はないと思うんだが。東北方言は蝦夷の日本語クレオールであるという説もあるらしいが、それとは別の話。

2012-06-12 00:18:11
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

「過度の不平等をあらかじめ阻止するためには、民主的社会は再分配の効果をもつ(そしてまたある程度は再分配の意図に基づく)政策を採用できなければならない。そしてこのような政策は高度な共同の積極的関与を要求する。」チャールズ=テイラー「なぜ民主主義は愛国主義を必要とするのか」

2012-06-27 10:03:24
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

「アイヌ語を公教育に取り入れよう」という主張に対して、「英語に加えアイヌ語なんて、今時利用価値もないものを教えるのは生徒の負担になるだけ。他の教科が疎かになる」と批判する人があるが、では公教育で古文漢文を教えている理由はどう説明するのか。これらの方がよっぽど「死語」ではないか。

2012-07-04 14:36:54
たきよん(Такуја И.) @maatyrahmen

古代日本語は当然死語だし、古文漢文は文章語に過ぎない。しかしアイヌ語は死語ではないし、口語も文語(雅語)も実用的たり得る。 特に北海道では、アイヌ語地名のおかげで学校外でアイヌ語に触れる機会は古文漢文より明らかに多い。

2012-07-04 15:31:05