意見から理念に転回する国語教育

国語教育批判ツイートまとめの続き。 欧化ではなく漢化し、日本近代文学の解体以降、哲学の分析学と現象学のジャーゴンで埋め尽くされた国語教育。なぜこんなことが起こるのか? 意見と理念。日教組は意見の個人主義化、あるいは真理の個人意見化にこだわる。神すらも個人の意見だからだ。しかし、これでは真理という不可知すらも個人に帰属する妄想ということになる。 続きを読む
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

真理は人が触れられない神だということを疑い、真理に触れようとする日本人というのは、一頃、神の国と言われるほどだったのだが、そういうものが神とは私にも思えない。しかし気掛かりなのは、そういう素朴で純真な気概を日本人が決定的に喪失した、ということの方だな。無関心が席巻してるしね。

2012-09-21 06:49:54
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

言うまでもなく、哲学を神の(存在の)懐疑と誤解するのは、真理を神という名前で呼ばず、神を人格のような別な偶像に表象している場合なのだが、そういう欺く神というものを厳密に取り払うのが哲学。欺くのはむしろ人で、個人はだから神ではない。つまり誰も神の存在を疑っていない。

2012-09-21 07:13:04
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ところで、デカルトはずっと欺く神と格闘して、猜疑心から方法論を述べてしまう。対するスピノザは、デカルトの哲学原理で、デカルトの神証明を是正し、エチカ冒頭の数ページで、神の存在証明を終わらせてしまう。その結果、方法論を述べない。

2012-09-21 07:13:17
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

おそらく、デカルトの方法論では、神はずっと存在証明されつづけなければ疑われる存在ということになるのだろうが(日本の近代性の特徴でもある)、そもそも誰も神を疑っていない、あるいは疑えないものの名前が神である以上、証明はいろいろと別なものを証明する。

2012-09-21 07:32:49
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

さっきのリーマン予想の証明でも、証明済みの神に対しての何らかな証明で、それ(素数)が、まだそれほど美しく見えてきていない、という話。なにせ証明に失敗する大数学者が口をそろえて、素数を美しくない、と罵るようだから。神にしか分からない美しさがあるのかもねww (^-^)/

2012-09-21 07:35:17
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

数学はほとんど、神の美を人間の美観で分かるか、という話しかしていないから、分かったと思っても解けないというのも、人の美観が劣っているということにしかならず、実はそれ自体で神が存在証明されてしまうのかもしれない、という。数学わからんけどねーww(^-^)/

2012-09-21 07:49:02
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

まとめると、人は神ではない、日本人は神がないと思うから個人になれずみんな押し黙る、という話で盛り上がっていて、たまたまリーマン予想の話で、証明できない数学者が素数に醜さをみるのは、それ自体が神の存在証明(=人が神ではない証明)なのね、という話をしていたようだ。(^-^)/

2012-09-21 07:54:15
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

ところで、スピノザは神は神という名前ではない、実体だと証明することで、神の存在証明を終わらせているのだが、神が存在証明されていない、あるいは神の存在を懐疑できるというのは、神を実体ではなく名前(名目)と捉えているという話で、先日来、日本人が欧文を漢語の名詞に名目化する話と繋がる。

2012-09-21 07:59:58
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

(民主主義は)社会活動か直接投票か、社会活動をしないのはディタッチメント(超然)に見えるけど、実際は投票だけがコミットメント、というのはシンプルでいいね(^-^)/ @femmelets 単純極まりないhttp://t.co/A2So843i

2012-09-22 01:02:46
deleuzebot @deleuzebot

人間=男であることの恥ずかしさ――書くことの最も優れた根拠はそこにあるのだろうか?生成変化するのが女であるときでさえ、彼女は女に-ならねばならないのであり、この生成変化は、彼女がその権利を主張することもできよう状態とは何の関係もない。(『批評と臨床』)

2012-09-22 15:43:01
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

20分一合点授業フル操業で早口中。客観描写で心情を直接書かない小説では、サスペンス小説と同じで推理していく。推理小説でも伏せられたネタとは、殺意とかの本心でしょ? と東野圭吾ファンにセンター小説の説明。それで「~の話」と要約できなければ、消去法の端緒に付けない。(^-^)/

2012-09-22 19:10:38
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

140字より20分の方が長い笑 ホワイトボードに神様いるよー(^-^)/ http://t.co/kPs63AYo

2012-09-22 19:18:24
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m @Entwurf

言葉にだまされるのは、その言葉を語った人を信じているからだ。

2012-09-23 13:58:53
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

読解塾一限目。近代的自我って何ですか?という質問。神ではなく人が意見を持つ自由を得るが、人は神ではないので絶対的責任を負わない(負えない)ということ。自己責任に責任がないのよー(^-^)/

2012-09-23 16:45:14
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

日教組的には、神や真理も個人の意見にすぎないから、国語も個人の意見を持つことなのだろうが、大学受験ではそういう意見を淘汰して、そういう意見の個人性を相対化する真理を正解とする客観テストが前提だしね。

2012-09-23 16:54:11
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

したがって、自分の意見を持つように国語教育に仕向けられてしまった子供たちが、そうした自分を相対化する国語力を習得しなければ、受験問題は解けない。バランス良くできてるのよ。(^-^)/

2012-09-23 18:32:12
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

続き。文中の第二近代が社会主義って何ですか?というので、計画経済って知ってる? 神はいないから人間が主体的に全て計画できると国有化を進めたら、官僚は人間だから私服を肥やして、計画通りの物が生産されず、人類最大の失敗作といわれた思想だよ。人間は神にはなれない、という教訓だよ。

2012-09-23 19:31:46
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

人が神でないという対比を回避すると、個人の意見が神に代わる無限の責任に見えて、disるという人格攻撃だけになる。それを相対化させる国語教育を怠るのは、教師が全ては個人の意見だというイデオローグだからだろうが、そういう思想教育は…以下略。

2012-09-23 19:44:33
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

意見か理念か、はたまた説か。この前の田島先生のハイデガー・ニーチェ論、読み忘れてたが、最初の無神論者を排除する宗教戦争は、歌という死者の名前を歌えない無神論者ネアンデルタール人の駆逐だったという説は意見なのか理念なのか?(^-^)/ http://t.co/VAJfELnJ

2012-09-23 22:42:42
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大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

意見か理念か? 国語は思想教育ではない。とくに受験では、人の主体的な意見や個人は、人格にかかわる絶対的なものだ、というイデオロギーの批判性としてしか成立しない。したがって国語は理念として可能かという問として出題されるといってよい。

2012-09-23 22:46:50
大本薫 Kaoru Ohmoto @sunamajiri

たとえば、私には説や意見があるとは思えないが、理念はあるのだ。強いて言えばそういう意見だが、それを意見というのは欺瞞に思える。

2012-09-23 22:50:54
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

遅読を勧めます。RT @ernie_et_vous_: @FukushimaKokugo ちょっと読んでみたのですが、フォトリーディングにはあまり興味がわかなかったです。速読の効果が信じられないのです。先生が言われる通り、速読で本当に国語の試験が解答できるか?とも思いますし。

2012-09-24 00:17:56
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

お、素晴らしい。そのページを読んでいましたか。そう、あれは私のささやかな速読批判なのです。 RT @hyh615: @FukushimaKokugo 語彙集の問題にもありましたね。「知ってる言葉は、目に留まるが、知らない語句は読み飛ばす、、、」それは速読についての危険性、ですが。

2012-09-24 00:18:58
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