武雄市の図書館アンケート回答用紙の無断ネット公開の異常性と危険性

これが最初のアンケート結果の発表。
結果をとりまとめた画像とともに、自由記述欄に記入のあった325件分のアンケート回答用紙を
そのままスキャンしてまとめたPDFファイルが掲載されていた。
無記名アンケートだったが、この中の１枚には、欄外に回答者の実名が書かれていた。

問題の図書館アンケートの回答用紙の画像。
画像は、公開されていたスキャンデータをキャプチャし貼り合わせ、未記入状態を再現しています。
画像作成にあたっては余計な情報が入らないよう余白部分を塗りつぶすなどの配慮をしてあります。

NAVERまとめにて、回答用紙が筆跡ごとスキャンされてネット公開されていることを初めて知る。
本当にこの発想はなかった。かなり衝撃的。

話はそれますが、3Dグラフの錯覚は危険。
今回のアンケートについては錯覚とかを駆使するまでもなく結果そのものは明白なので
問題だとは思いませんが、今後の資料作成に反映していくべき意見だと思います。

でも3Dグラフの錯覚について他の方から意見された市長はそれを笑い飛ばしていました・・・。
Facebookのほうのコメントもスルーしてますね。

実名が書かれている回答用紙があったのは
公開後すぐに判明していたようだ。

翌日朝には武雄市の公式ツイッターアカウントにも
実名が書かれた回答用紙があることが報告されている。

市長自らが自由記入部分の二次利用を認めている・・・だと・・・！？

↑笑うしかなかった。

回答用紙をスキャンしたPDFファイルが市のホームページに公開されたのは
9/13(木)のことですが、話が広まるにつれ、11.2MBもあるファイルに大量のアクセスがあったようで、
その後9/16(日)の昼頃から市のサーバーにアクセスできなくなったようです。
当時、武雄市には台風が来ていました。
市のホームページは防災情報の発信にも利用されていますが、
このサーバーダウンによりそちらにも影響が出たと思われます。
市のFacebookも市のホームページをそのまま貼り付けていたため同じ影響が出ました。
丁度３連休中で、翌9/17(月)は敬老の日で休みだったため委託業者も対応できなかったようで、
実際にサーバーが復旧したのは9/18(火)の9:30頃でした。
　　【武雄市FBページHOME及び http://www.city.takeo.lg.jp/ の閲覧障害について】
　　http://www.facebook.com/photo.php?fbid=525714717454604&set=a.261107730581972.86586.194839810542098&type=1

この間に
　　・PDFファイルの公開について苦情が２件あった。（新聞により少し表現が違うので３つ示してあります）
　　　　　「性別や年代、町の情報と筆跡を組み合わせると、見る人が見れば個人を特定できる」（佐賀新聞より）
　　　　　「狭い地域なので個人が分かる。公表をやめて」（佐賀新聞より）
　　　　　「居住町と年代、性別から個人の特定が可能。私は周囲から『あれはあなたでしょう』と指摘された。掲載をやめてほしい」（毎日新聞より）
　　・PDFファイルに含まれる回答用紙の１枚に実名が入っていた。
ということが判明したため、PDFファイルの公開は一時中止されました。