物理書籍版ニンジャスレイヤー発売記念エピソード「バトル・オブ・ザ・ネスト」
◆翻訳アジトではウォッチマンがモニターの電源を落とし、他のスタッフたちに頷きます。油断のない男が、ドアの鍵を開けました。「ボブ君、すまなかったね。発売日が来るまで、君を解放するわけにはいかなくて。情報セキュリティのなんかだ」「アッハイ。いいんです」ボブはオジギをしました。◆
2012-09-29 17:03:25◆「むしろ、ほんやくチームのみなさんと、焼き菓子とか、シチューを食べられて、恐縮です」「こらこら。手厚く歓迎したわけじゃ、ないんだぞ。これに懲りたら、あまりはしゃいだことをしては、いけないよ。」野伏めいた男が優しく諭します。「ハイ。本当にすみませんでした」よかったね!◆
2012-09-29 17:07:38◆「おかげさまで、ぼく、もう五回ぐらい読みました。」ボブは渡された書籍を見せました。「えっと、それで、175……」アジトの皆が一斉に目を細めました。ウォッチマンが部屋を横切り、窓ガラスのそばに立ち、外の様子をうかがいます。◆
2012-09-29 17:11:42◆「ナ00、000ロス、0メン!」オーディンめいたひげのお爺さんが椅子から立ち上がりました。そのはくりょくはすごく、彼の背丈は10倍ぐらい大きく見えました。いつもの優しいおじいさんとはちがう凄みだ!「窓の外は!」「大丈夫です」とウォッチマン。◆
2012-09-29 17:15:48◆「ボブの目は!」おじいさんが野伏に叫びました。野伏は恐怖に凍りつくボブの目を開き、瞳孔を覗き込みます。「大丈夫かボブ君」「アッ……ハイ」「不吉な影や、へつらいの兆候はありません」「よかった」おじいさんはもとの穏やかな老人アトモスフィアに戻っていました。◆
2012-09-29 17:20:32◆「ボブ君。我々はそれらをしっかり把握している。あれは原作者のミスではなく、翻訳チームのスタッフの一人が何らかの誤認をした。彼はケジメしたよ。我々は把握できている。それらは正されるだろう」「よかった」「ワインを飲むといい」船長がワインを入れました。「年齢は大丈夫かね」「はい」◆
2012-09-29 17:25:01◆「ワインは美味しいかね?どんな気分だね」「なにも感じません」「そうか。疲れたなら眠るといい。起きたら、帰りなさい」「アッハイ」……よかったね!◆
2012-09-29 17:26:16◆すこし、あなた方があまり聞きたくないかもしれないが、翻訳チームから、センチメントめいた話をしよう。我々は二年ぐらい前から当アカウントをスタートさせました。はじめたときは手探りが多く、フォロワー2桁とかの頃は結構長く、その頃は、更新するほどにフォローワーが減ったりしていた。◆
2012-09-29 17:35:12◆だが、我々は来るべきニンジャ真実の重要性について使命感をもち、話も面白く思えたので、作品を訳す手をくじけず止めないよう気をつけた。「キックアウト・ニンジャ・マザーファッカー」と、「レイジ・アゲンスト・トーフ」の時から、反応してくれる方々が増えた。これらは今回の書籍に入っている◆
2012-09-29 17:44:19◆我々の心を砕きにかかったものがある。それは映画のテレビ放送だ。彼らはライバルだった。とくに、眼鏡をかけていたり魔法を使ったりするやつと、あと空を飛んだりするアニメ映画は名作で、それゆえ恐るべき相手であった。客がいないべニューでライブするようなものだ。◆
2012-09-29 17:49:13◆当時、ヤケ酒をくらい、河原に向かって石を投げ、「映画の時間には更新しないようにしよう」「まったくだ」と悔しがった翻訳スタッフもいたという。くだらないセンチメントのエピソードです。ともあれ、読者の皆さんのおかげで更新される話は順調に増えた。◆
2012-09-29 17:53:56◆今は恐れない。空を飛んだりするアニメは毎月とかやるので、毎回バロメータめいていた。今は恐れない。ガンガンやる!◆
2012-09-29 18:04:16◆ドラゴン・センセイの教えは翻訳チームにとっても重要性があった。1つでダメなら1000やる。ある時ヘッズの方がツイットッした。今はフォロワ400だが、これはピストルズがマンチェスターのギグで20何人だったやつだと。すごい勇気づけられました。そして今も皆さんに勇気づけられている。◆
2012-09-29 18:15:26◆今回の書籍出版開始は新たなスタート地点であり、節目であるため、ゆえにとてもお礼がいいたかった。ありがとうございます。よろしくお願いします。ニンジャアトモスフィアの拡大はライジングタイドめいた勢いで、Twitterでの更新も今後もすごい。書籍も出てダブル倍すごいぞ。◆
2012-09-29 18:19:30◆その書籍であるが、もう実際購入可能だ。書店で買ったり、ネットで買ったりして、ぜひ手にとってほしい。翻訳チームはエンターブレイン社と良い仕事ができた事をとても嬉しく思い、自信をもってお勧めします。電気が無くても読める利点とか、物理書籍ならではの利点は色々あります。お勧めします。◆
2012-09-29 18:27:02◆書籍では内容が足されていたりする他、書き下ろされたエピソードの翻訳も載っている。「ボーン・イン・レッド・ブラック」だ。この話は、ニンジャスレイヤーの、いわば、あとはこのタイトルからご想像ください。◆
2012-09-29 18:29:17◆なお、書き下ろしエピソードは第二巻にも載る。それは今のモーゼズが当初のアトモスフィアに立ち戻ったかのような強力な起承転結作品だ。ご期待ください。そう、二巻についても近日中に激しくアナンウンスします。◆
2012-09-29 18:35:05◆特別エピソード「バトル・オブ・ザ・ネスト」の更新開始は9時か10時あたりからです。実際これはただでさえ初見でも読みやすいことに太鼓判を押している普段の話よりもなおさらに初見でも読みやすく、あまりに読みやすいせいで物理法則に挑戦するほどに読みやすいエピソードです。お楽しみに◆
2012-09-29 19:04:53◆エピソード開始までの休憩時間は、テキーラを飲んだり、チャを飲んだり、牛乳を飲んだりしつつ、初めて読んだエピソードが何だったかを話したり、書籍の話をしたり、最初のエピソードに「これまでのあらすじ」がついている事とか、ニンジャの話をしながらすごすのもよいとおもいます◆
2012-09-29 19:07:03ギョクヤマ・ストリートに冷たい重金属酸性雨が降る。上空を舞うネオサイタマ市警ツェッペリンから漢字サーチライトが気だるそうに照射され、がらの悪い場末のサルーン「アタマ・ハンザイ」の前で艶めかしく欠伸するオイランドロイドと、その後ろに奴隷商人めいて立つ女衒ヤクザを無表情に撫でた。 1
2012-09-29 22:07:21