国会図書館の大規模デジタル化とUDの観点からのテキスト化

非常に興味深かったのでまとめてみました。
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@libegg

@hkawa33 国会図書館の電子図書館化は、まさに緊急性が必要とされています。日本の知を乗っ取ろうとするgoogleやamazonから日本の知を守るために。そこにいちはやく気付かれ、対策を立てられた長尾館長は凄い方だなと思います。

2010-07-28 21:04:09
河村 宏 @hkawa33

@libegg 今、読みに障害があるディスレクシア等の発達障害児と弱視児の少なくとも400名弱が、ボランティアが製作する教科書を頼りに授業に参加しています。DAISYの他に点字や、大活字、録音図書等を使って何とか教科書を読みたいと努力している子どもたちは、この何百倍もいます。

2010-07-28 21:07:30
河村 宏 @hkawa33

@libegg 拡大教科書ボランティアのように、DAISY教科書製作ボランティアは教科書のPDFデータを受け取り、DAISY規格のマルチメディア化します。縦書きルビ付きの教科書ではXHTMLのソースもいじる作業になり、さらに正確を期すため朗読音声をテキストに同期します。

2010-07-28 21:11:08
@libegg

@hkawa33 私自身も障害者ですのでわかります。しかしだからこそ、継続的な予算を正面から取っていただきたい・・・と願っているのです。そして電子図書館構想を進めることは遠回りでも、いずれ障害者のためになると考えているからこそ、このように議論させていただいているのです。

2010-07-28 21:14:55
河村 宏 @hkawa33

@libegg ボランティアの皆さんは今年度後期分の教科書製作を何とか授業開始前に届けようと奮闘しています。予習に必要な子が多いので、授業が終わってから届いても意味がありません。仕事ですら大変なことなのに、時間との競争に責任感をもって取り組まれている皆さんには頭が下がります。

2010-07-28 21:38:28
河村 宏 @hkawa33

@libegg 今、DAISY教科書を必要とする児童と家族、そしてボランティアの不安は、教科書が大きく変わる来年度の製作がどうなるかです。来年度は学習指導要領の改訂で小学校の教科書が大幅に代わり、厚くなります。中学校は一年遅れで同じ道をたどります。

2010-07-28 21:43:01
@libegg

@hkawa33 うーん、何て返事したらよいのでしょう。感情的に大変なことは、お察ししますが、それとデジタル化予算の執行とはまた別問題と考えます。

2010-07-28 21:43:28
河村 宏 @hkawa33

@libegg 文部科学省が平成23年度に予算化するべくこの8月末までの概算要入にDAISY教科書製作費を計上することがまず第一に必要ですが、予算化されたとしても、誰かがそれを短期間にDAISY化しなければ、子どもたちに授業の前に届きません。それを具体的に心配しているのです。

2010-07-28 21:45:43
@libegg

@hkawa33 補正予算=緊急性のある予算。そのためなら筋が多少違ってもいい、という解釈がどうしても納得できないのです。障害者だから、苦労しているから、大変だから・・・ということが伝わってくるだけになおさらです。

2010-07-28 21:49:03
@libegg

@hkawa33 緊急性があるからと言って、当初予定していないものに簡単に予算を振り分けられる物でしょうか。大変なのは誰も一緒です。障害者だけが大変なのではないでしょう。

2010-07-28 21:50:37
河村 宏 @hkawa33

@libegg ご存じのように23年度予算が執行できるのはどんなに早くても23年4月1日以後です。予算がついても、入札等を考えると4月1日に製作に着手することは教科書会社が自ら行う以外に民間企業がこれを受注して授業開始に間に合わせて配布と言うことはかなり難しいと思います。

2010-07-28 21:53:25
@libegg

@hkawa33 難しいのは分かります。しかし「だから国会図書館のデジタル化予算を」というのが、腑に落ちない所なんです。

2010-07-28 21:55:03
@libegg

@hkawa33 うーん・・・国会図書館のデジタル化は、現状テキスト化すらできないのですよ?すべてイメージ化です。先にもツイートしたとおり、教科書には著作権もあり、出版社もあります。その問題がクリアされない状態で、テキスト化をのりこえてDAISY化はちょっと無謀です。

2010-07-28 22:03:40
@libegg

@hkawa33 それに、納本したからデジタル化しろ、が通ったら、いろいろな障害者団体や出版社が、国会図書館にやれやれって言ってくると思います。そんな予算は流石にないと(笑)

2010-07-28 22:05:01
河村 宏 @hkawa33

@libegg 納本済み22年度中学校教科書を国立国会図書館が平成21年度補正予算の22年度分を活用してデジタル化(DAISY化)し、学術文献録音サービスを通じて必要とする全国の学生児童に提供することを早急に検討してほしいと思っています。

2010-07-28 22:14:26
河村 宏 @hkawa33

@libegg 国会図書館の学術文献録音サービスは釈迦に説法でしょうが次のようなものです。「他機関での製作が困難な専門的な学術文献の録音図書をDAISY仕様で製作し貸出しするサービスです。」18歳未満の利用も認められています。

2010-07-28 22:17:45
@libegg

@hkawa33 国会図書館のデジタル化、をあまりにDAISY化に都合良いように解釈してはおられませんか。(議論が最初に戻ってしまった。)

2010-07-28 22:18:26
@libegg

@hkawa33 なるほど。そうすると著作権についてもクリア、学術文献録音サービスもあるということですね。障害者には、既にある程度のインフラがあるわけですね。

2010-07-28 22:30:59
河村 宏 @hkawa33

@libegg 私自身は、学術文献録音サービス開設当時から国会図書館のサービス向上には自分なりに協力してきたつもりですし、デジタル環境についての調査研究にも協力しています。(http://current.ndl.go.jp/node/2191)

2010-07-28 22:50:19
河村 宏 @hkawa33

@libegg 教科書バリアフリー法とそれを受けた著作権法33条で著作権はクリアされ、文部科学省は出版社から電子データ(今のところPDF)の提供を受けています。

2010-07-28 22:57:48
河村 宏 @hkawa33

個人的にはGoogleもAmazonも使うべき時には使っていますが、税金を投入する国会図書館のデジタルライブラリーはGoogleやAmazonではできないことも実現するべきで、そのためにこそ様々な情報ニーズにきめ細かく応える国会図書館員のセンシティビティーが必要です。

2010-07-28 23:02:08
河村 宏 @hkawa33

@libegg 電子図書館のユニバーサルデザインは「読みたくても読めない人々」の参加が必須です。その参加を保障するために読めるように支援することは電子図書館側の責任です。せっかくDAISY形式の学術文献録音サービスの実績を積み重ねたことを活かしてほしいのです。

2010-07-28 23:06:41
河村 宏 @hkawa33

@libegg デジタル化予算も昨年私が国会図書館関係者とお話しした時点では幅があり、教科書のDAISY化には文部科学省の了解と協力が必要とのことでした。そこで、先日鈴木寛文部副大臣と会って、納本済み教科書を国会図書館がDAISY化してくれたら文科省は助かるという確認をしました。

2010-07-28 23:12:40
河村 宏 @hkawa33

@libegg 長尾構想の目標は何らかのXML形式による全蔵書のデジタル化です。蔵書には教科書も当然入っています。何も筋を曲げる必要はありません。また、ボランティアにもできるDAISY(XML)形式でのデジタル化を国会図書館が技術的にできないとは言えないと思います。

2010-07-28 23:17:26
河村 宏 @hkawa33

@libegg 国連障害者の権利条約を調印し、批准のための国内法整備を急ピッチで進めている今、補正予算127億の中に障害者の情報アクセスを顕著に改善する項目が入っていないとしたら、それこそ腑に落ちません。

2010-07-28 23:24:35