狂人演説(2012/12/17):表現の自由はどう規制されるべきか
- nokkaranoumu
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今回の選挙はさておいて、近々表現の自由について考え直さなきゃならん。多くの市民にとって、「倫理的に邪悪な表現」は、民主主義と人格陶冶に反する、規制したい対象なのだ。だったら「邪悪なら表現できないようにする」ことをしない、できない、今の表現の自由そのものが間違っているのか?
2012-12-17 09:48:11というか、わいせつってそういうことだよな。「倫理的に邪悪な表現の規制は、表現の自由に優先され、そのような表現は保護されない」。それが今の運用であり、じゃあ何にも変わらないのか? そうなのか?
2012-12-17 09:50:04プライバシーの侵害もそうだ。これは表現の自由に優先される。プライバシーを暴く表現は邪悪だから保護されない訳だ。これは俺にも分かる。
2012-12-17 09:51:55性に関することは、縄張りに関することの一部だから、うかつに他人に触れられたくないし、見えたくもないのだろう。そこも分かるんだ。
2012-12-17 09:53:23しかし、プライバシーということになると、明らかに一つ大きな社会改造を行わねばならなくなる。UNIXやJavaみたいに社会の可視化を制限する、ということだ。極端に言えば、家の自室の中のprivate、学校や会社やコミケのprotected、電車の中や道の上のpublic、という。
2012-12-17 09:56:45protectedを実現するためには、廓が必要だ。この中に、邪悪な表現と呼ばれるものを押し込める。廓の中での購入、自室での閲覧は可能だが、公共での閲覧は不可という。最大の問題は、これがprotectedな廓の差別に即つながるということだ。それとも外郭団体を作って政治的に護身する?
2012-12-17 10:02:47俺は法の下の平等で差別がなくなるとは考えていない。現になくなっていないじゃないか。差別された人たちの権利は、差別された人たちが市民団体や利益団体を作ったり、外郭団体を作ってもらったから、それでやっと保護されたというだけだ。そうしなければ差別された人たちは差別されたままだったろう。
2012-12-17 10:05:07差別された人たちにとっては、ゲットーは上からの迷惑なもので、市民団体は自分たちのものだ。だから、俺は表現の自由やプライバシーやわいせつを守るためとはいえ、protectedな廓を作ることに、本当は積極的ではない。何度も言ってるけど。それはゲットーだからだ。
2012-12-17 10:08:28まーそれにしても「わいせつは迷惑だからなくそう」というのはばかげている。廓の中で成年向けのものを成年が読むことの何が問題なんだ。
2012-12-17 10:10:20誤解のないように言っておきますが、廓という発想は、「表現の自由とプライバシーとわいせつを保護するために考えていたら、やむなくそういう結論にならざるを得なくなった」というのであって、俺は本当はこの発想そのものには大きな問題がたくさんあると思っている。
2012-12-17 10:12:35それでも規制派の言い分を飲むなら、「邪悪な表現」は廓に隔離するという、これが一番マシな選択かも知れないのだ。規制派の言い分を飲むなら、だ。
2012-12-17 10:15:29そういう対案を出さないと、おそらく規制派はもっと強烈な規制を仕掛けてくるぞ。「邪悪な表現は一掃する」という。規制派の勝ちは決まってるのだから、俺たちはどうせ規制派と妥協しなければならない。だったら俺たちに傷の少ない対案を出すしかないじゃないか。
2012-12-17 10:15:47わいせつは子供によくないが、だからこそ「子供たちにわいせつを与えるな」ということに尽きる。子供に大人の娯楽を与えるな! 子供を大人の娯楽から追放せよ! しかし、大人の需要があるからには、ちゃんと大人の娯楽は供給されていなければならない。
2012-12-17 10:37:10だから青少年健全育成基本法の趣旨には特に反対ではないのです。子供に大人の娯楽を与えるな! 子供を大人の娯楽から追放せよ! だが大人のための娯楽が子供によって損なわれるようなことがあってはならないし、もし法の運用がそういうことになるなら馬鹿じゃなかろか。
2012-12-17 10:41:43教育に関すること以外の世の中の情報を一律18禁にすれば解決するんじゃないの。子供に大人の情報を与えるな! 子供を大人の情報から追放せよ!
2012-12-17 10:43:34そんなことが可能かどうかは別として。規制派も反対派もそんなことはまだ考えてないと思う。でも、「廓を作る」とか「教育とプロレフィード以外の情報は18禁にする」とか、そういう落としどころを考えることは、やはり必要なのではなかろうか。
2012-12-17 10:45:12一個明らかになったのは、「長期的にみれば、政党に『とりあえずやらせてみた』場合、問題が露呈したら総スカンで、別の政党が選ばれる」ということだ。法律も今や議会と政党が決めると言っていいので、法律もそういう論理の上にある。昔と違って政権の流動性は高いので、悪法は変えやすくなっている。
2012-12-17 10:50:52あ、レーティング・ゾーニングの究極としての廓を作るというのはどうだ、という私の意見については、こちらをご覧ください。 http://t.co/owxSKyb3
2012-12-17 10:55:38