最後まで書き上げられないという「壁」を超える方法@榊一郎
- yukiminagawa
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私が提案する方法は、「最後まで書ききる」事を、三回に(あるいは四回に)分けるって事。なんじゃいそれ? と思うかもしれませんが。
2010-08-27 22:18:42まず、先にもやりましたが、「あらすじ」を原稿用紙二枚分位に書きます。これ、企画書レベル。この企画書、プロットも、一応、きちっと仕上げれば達成感ありますよね? まずこれが一回目。
2010-08-27 22:19:28更にこのプロットを――そうですね、原稿用紙十枚から二十枚位の分量に増量します。これはシーン毎に分けた詳細プロットとも言うべきものですね。作中で一繋がりの時間で描き出される部分、つまりは「ワンシーン」ごとに分けたプロット。
2010-08-27 22:20:55大体私の経験上、この詳細プロットを原稿用紙300~500枚の一冊の小説でやると、大体30前後のシーンになります。まあ、もっと多い人も少ない人も居るとは思いますが、それは適宜自分で調整を。
2010-08-27 22:21:58私の場合はこの方法を使う場合、ここからそのまま本文書きますが、(だから三回って事ね)、慣れてない人はもう一段階踏みましょう。
2010-08-27 22:23:17実際の作中時間に沿った、「小説の文章ではないけど」「でもキャラクターの台詞や、何が起こったか、何をしたかは、全て箇条書き形式で書き揃えていく」――そう、脚本レベルで仕上げる。これが三回目。
2010-08-27 22:24:17更にもう一段階。これが最終段階として、ト書き部分を、小説の文体に直していく。これで原稿完成、お疲れ様――となります。
2010-08-27 22:25:25ちなみに、この第三段階の「脚本」ですが。これはいわゆるアニメやゲームの脚本とは、形式は同じですが「質」としては違います。これは覚えておいてください。
2010-08-27 22:26:07どういう事かというと、アニメやゲームの脚本は、それぞれの媒体に沿った、余白を敢えて設けるというか、独特の調整が成される事が多いからです。演出家さんや、監督さんや、絵コンテさんの作業の余地の話。そういう脚本というのは、また違います。専門家の職人芸。
2010-08-27 22:28:09私が言っている第三段階の「脚本」はあくまで貴方自身が小説の文章を書き上げる為の土台であり骨組みでしかありません。「第三段階まで出来たから俺は脚本家にはなれるぜ?」と思うのは大きな間違いです、念の為。
2010-08-27 22:29:14まあこういう方法を「邪道だ」と嫌う人も居るかもしれません。何というか、小説家は、こう、「むむむ」と悩みながら、あるときぴん、と閃いて、電波の囁きに促されながらがががががが! と書ききるイメージがあるかもしれませんが――いや、実際そういう人は知り合いの作家にも居ますがw――
2010-08-27 22:30:58漫画でも、ものっそい天才型とか超ベテランは、下書きもナシに、ささささ、とサインペンでキャラ描いちゃうみたいですが、まあ、普通は下書きしますよね。
2010-08-27 22:32:11下書きナシに描けるのは格好いいですが、別に、そうでなきゃ漫画家になっちゃいかん、という法が無い様に、別に小説だって「下書き」してから仕上げたらいいんですよ。
2010-08-27 22:32:53最終的に面白くて、読みやすければ、途中、段階踏もうが、泣き叫ぼうが、病院行ってニンニク点滴のドーピングしようが、馴染みのガンショップ行って延々新製品試射しようが、誰も気にしません!(力説)
2010-08-27 22:34:50鼻くそほじりながら原稿書こうが、毎日水垢離して原稿書こうが、わかりませんて。
2010-08-27 22:35:40勿論、他人に描いて貰うとか、盗作とかはまあ、許されませんが。自分で書く為の方法は、別に一通りではない、という事です。
2010-08-27 22:37:07先に挙げた方法以外にも、「一番書きたいシーンから書いて、後は、次第にその前後を広げていく」なんて方法でモチベーション保っている作家だっています。
2010-08-27 22:37:48なんか、皆さん、「冒頭一行目から書いて延々と書き続けて、最後に書き上げてから、QEDと書いてにんまり」とかそーゆーのでないと許されないと、無意識に思ってません?
2010-08-27 22:38:30