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榊一郎 @ichiro_sakaki
前にもやったけど、どうせだからもう一回書いときましょうか。「いつまでも作品を仕上げられない人」向けの、ちっと変わった方法の話。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
大抵の場合に、物書きってのは、原稿掻き上げた瞬間は脳内麻薬どばどばでて解放感半端ないというか、「俺はやったぜ!」的な悦びに満ちあふれたりしている訳で、原稿ハイというかなんというか。なので、終了間際、「終わり」が見えてくると、ニンジンぶら下げられた馬みたいなもんで #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
自然と加速したりするもんですがね。要するに、書き上げられない人というのは、この脱稿時の快感を知らない、あるいは、そこまで気力が保たない、という場合が多いのでは無いか、と。まあ仮にですが、こう考える。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
42.195キロのマラソンをやらにゃならない場合はめげる人多いと思うんですが、「じゃあ毎日、14キロずつ、三日かけて走るなら?」と言われたら完走する人多いでしょう。そんな感じで、原稿作成を幾つかのステージに敢えて、分ける。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
私の場合などは、一番細かい場合は、1「プロット」2「詳細プロット」3「脚本レベル原稿」4「粗書き」5「本書き」という感じで五段階に分けたりします。つまり達成感は小粒になるけど、一つ一つステップを設ける事で、確実に前進させる。集中も短くていい。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
大体、1で早ければ1時間、2で大体(最近は弟子の前で口述して、弟子に書き取って貰ってる。人に喋ると頭もまとめやすい)3時間、3で大体、2~3日、4でやっぱり2~3日、5で2~3日、こんな感じ。ただし3は滅多にやらず、4をすっ飛ばす事もたまに。調子によあります。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
気付いておられる人多いと思いますが、これ、小説というより、漫画、あるいはアニメの作り方に近いです。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
勿論、このやり方が合わない人もいるでしょうし、物語が「自分の中からわき出てくるものを書き付けていく」という執筆そのものの快感は薄くなっちゃいますが。まあ、私は文章書くのそのものが愉しいので、執筆の快感は「質より量」でやっとる訳ですが。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
いつも言っている様に、あくまでこれは一例です。ただ、白紙の原稿用紙を前にして、いつまでも進まない、あるいはいつも冒頭数枚(あるいは中盤あたり)で気力が途切れちゃう人は、一度やってみるといいかも、という話。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
某編集部の編集長に「あんたの小説は非常に漫画っぽいというか、明らかに漫画やアニメといったビジュアル寄りの造りだ」と言われたことがありますが、こういう作業工程が絡んでいるからかもしれません。純文学の一種みたいに、主人公の内面を延々書き付けるタイプだと #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
こうした作業方法は全く意味が無いでしょうから、あくまで、ビジュアル重視の小説、まさしくラノベに特化したやり方なんでしょうけどね。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ちなみに、作業工程の2,詳細プロットの段階で、一つ気をつけておくのは、「どの段階で誰を出し、何を提示するか」です。読者の人達がお話に入り込み易い情報の順番というのがありますし、誰にどう感情移入してほしいかとかも考えると、自然と、どんなシーンを、どんな順番で、 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
どんな雰囲気出すか、とかそういうのに幅が決まってくる。その中でベストを模索する感じですね。だから、詳細プロットには「註:ここで主人公の趣味をちらりと出す事で、こいつの人となりを読者に提示、やり過ぎないように、さわりだけ」とかメモ入れたりします。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
更にステップ3の脚本レベル原稿というのは、つまり、「何処で何が起こって誰が何をして何を喋ったか」という事だけに特化している、つまりは物語の進行と世界観とキャラ立てのみに注目したステージという事も出来ます(演出レベルの文章描写を含まない)。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
逆に言えばラノベにおいてキャラの台詞回しはキャラ立てに重要だったりしますし、そこが先に書き手の中で実感として確定すれば、後は早い。「キャラが勝手に動き出す」というアレですね。だから、ステップ3はそうした部分を先に固める方向で行う、と。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ここまでが、アニメの脚本、漫画のネーム、みたいなもんですな。私は自主製作映画やってた時期がありますので、プリプロダクションの段階で、方向性やコンセプトを迷わない様に決めておかないと、グダグダになって、余計時間かかる、という場面を何度も観ました。なので、 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ステップ4の粗書きは、とにかく、小説の形にする。先の、ステップ3が必要な情報をただ箇条書きにする様な脚本レベル原稿だったとして、小説の表現に変換する。「チャイカ、笑う。嬉しそう」→「だからチャイカは笑った。心から、本当に心から嬉しいと思ったからだ」的変換。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
私の場合、急いでいる場合、あるいは、迷って先に進めなくなった場合は、このステップ4で編集さんに意見を求めて投げたりしますし、場合によってはこの段階で、絵師さんは挿絵のラフに入ったりもします。まあ、新人賞応募の人は関係ないですが、つまりこの段階で他人にみてもらい #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ブラッシュアップの為の意見を聞く、というのも、有効な手段かと思います。先の鷹山さんのツイートにも出ていた「面白いかどうか自信が無くて延々と直し続ける」パターン予防にもなる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ただ、その為には完成していないと駄目ですから、「良い文章かどうかとか、とりあえず気にしない。小説の文章であればよし。とにかく最後まで書き上げる事優先なので、書き散らしてもOK」というスタンスで書き上げるのがステップ4の粗書き。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
でもって、最後、「より読みやすさを考えて、言葉の選び方、表現の選び方、改行、台詞回し、そういったものをブラッシュアップする」というのが本書き。この場合、極端な場合は一行残らず改稿する場合もありますが、先に「あたり」がついているので、迷わずさくさく進める、と。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
ここまではっきりステップが分けられていると、こまめに、それぞれのステップの平均速度が出てきますから、割と安定して(何処で引っかかったか明白なので自分の好調不調もわかり易い)完成までこぎ着けられたりはしますな。 #sousaku
阿羅本 景@🍺『エクストラ・フォーリン・エールワイフ』🍺LINE文庫エッジより9/5発売! @aramotokei
@ichiro_sakaki ここまで書けば終わり! という先進導抗がないと完成出来ないものなのですよね……これが……
榊一郎 @ichiro_sakaki
@aramotokei まあその意味でも締め切りは重要ですねw
榊一郎 @ichiro_sakaki
ちなみに、基本的なキャラ配置、世界観設定は、勿論、ステップ1のプロット段階で決めておく訳ですが。書いていく上で必要と分かって出てくるキャラや設定もある訳で、例えば「アウトブレイク・カンパニー」におけるザハール宰相なんかは書いている途中に出てきたキャラですね。 #sousaku
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コメント

モッツァレラ @simoneta_mozart 2012年12月9日
卒論書きで行き詰ってるので非常に参考になりました。ところで各ツイートが二つずつ掲載されてますよ。
超高校級の緑瞳 @Midori_Hitomi 2012年12月9日
※大切なことなので二回言いました。
Seiron@大道芸人 @seiron 2012年12月9日
すみません、慣れていないもので……。直して置きました。
Tin Lion[オルタ]⋈WF6-06-05 @Tin_Lion 2012年12月9日
簡単に完成させやすいものを自力で完成させて、達成経験を得るってすごく大事。その達成経験、「やったー!」って気持ちが作品を送り出すことへのモチベーションになるから。
津久ヶ原シャログ/へその人(冥加P) @Silver_Shalog 2012年12月10日
「こうすれば気持ちよくなれるよ!!!」ということかッ そら取り入れたくもなるわい。
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