130220 谷直樹教授・竹原義二教授 最終講義( #tt0220 )
竹原:そんな中、父親が亡くなり、クライアントには子どもが出来た。そんな世代を越えた人たちが時間の流れと共に居場所を見つけていく。この場所で母親が佇むという行為自体に意味があった。 #tt0220
2013-02-20 16:47:30竹原:母親の為の部屋は50平米ほど。その中に居場所を見つける。介護をしながら生活をする。少ない時間かもしれないが、そのような家をつくり、新しい家族に入り込んでいく。介護して疲れた時に親の家から自分たちの家に入るか。色々な材料を使いながらその流れをつくる。 #tt0220
2013-02-20 16:49:42竹原:建物を守る構造はRCと木造を入れこんでいった。生活の中に何を生み出すのか。自然を如何に教授していくか。まわりの豊かな自然を上手く使い、広いだけじゃない豊かな空間を考えていく。車いすのおばあちゃん、新しく生まれた赤ちゃん、変化する季節と共に空間が出来ていっく。 #tt0220
2013-02-20 16:52:54竹原:クライアントは病院で末期がん患者のあり方に疑問を持っていた。自分の家で過ごして欲しい。元気になれるもの、自然の中に解け合って家族を守っていくものとして建築がある。ありきたりのものでない、どこか違った建築が出来たと思う。 #tt0220
2013-02-20 16:55:44竹原:次は新しい家族の住まい方。子どもの為に家を手直ししていく。時間の中で大事なことをその都度手を加えることで家が成長していく。何もしまくていい、手を加えることを放棄した建築が今たくさんある。勇気を持ってその都度対処していくことを大事に。 #tt0220
2013-02-20 16:58:06竹原:それは場所が持っていた力でもあるが、その場所に新しいものを入れ、それでも変わらない環境の中で、少しずつ空間が育っていく。前に進んでいく力を建築は持っていて、それを学生と共に、色々な人々の中で作り上げていく。力一杯作るということがこの大学で重要なのではないか。 #tt0220
2013-02-20 17:03:00竹原:今、この大学の三浦先生がイギリスにあるゲーリーの末期がん患者の為の施設に視察に行って帰ってきた。支援と復興の土木・建築 | KAJIMAダイジェスト | 鹿島建設株式会社 http://t.co/AyzA3r50 日本にはこのような施設がない。 #tt0220
2013-02-20 17:05:39竹原:白い箱でなく、障害を持つ人たちや年をとった人たちのための建築を考えることは、これからとても大事なのではないか。何かその中の歴史の枠の中から培ってきたものから思想性を見つけなければ。 #tt0220
2013-02-20 17:08:08竹原:環境を作っていくこと。大学で歴史性を教えながら、弱者の人たちがどう上手く行きていくのかを高齢化社会の中で学生と考える。自分の手で自ら考え出す力を今付けないと、簡単なもので完結してしまう時代になってしまった。ゲーリーのマギーセンターにある世界が今必要なのでは。 #tt0220
2013-02-20 17:10:49竹原:学校で豊崎長屋をやることで、新たなクライアントと出会った。マギーセンターは人が呼べる場所、訪れてみたい場所になっている。学生とプロジェクトをやる上で、社会に繋がることが重要なのでは。 #tt0220
2013-02-20 17:12:55竹原:小池さんと共にやってこれたことも非常に大きい。違った新しい夢を、社会の中に返していきたい。色々教えられた13年間だった。ありがとうございました。 #tt0220
2013-02-20 17:14:55--講義後、学部棟の製図室にて「補講」という名の懇親会が開かれました。
その補講にて、竹原先生から最後のお言葉を頂きました。
以下、その最後のお言葉です。
世の中にはいろんな人がいて、みんな素敵な人間になれればいいなと思います。
学生のみんなには、真剣に話をしなければ伝わらないということを教わりました。
人間は、一生懸命話をしないといけない。
難しいことかもしれないが、ちゃんと目を見て話をする。
明日からがんばって、下を見ないで、上を向いて行きましょう!
おはようと、ありがとうを言えるように。