『スカーフ論争―隠れたレイシズム』上映とテヴァニアン氏講演/5月6~11日

映画『スカーフ論争―隠れたレイシズム』は、フランスの公立学校で、イスラム教のヒジャーブ(スカーフ、ヴェール)の着用を巡る「スカーフ論争」と、2004年に制定された「宗教シンボル禁止法」(スカーフ禁止法)について。政治家やマスコミの対応と、マスコミにほとんど取り上げられなかった当事者や支援者の声の両方を取り上げており、「マスコミで悪魔化されるムスリムの少女像と彼女たちの素顔との間にあるギャップを明らかにすることによって、論争の背後に潜む人種差別や性差別の構造を浮き彫りにしてゆく」(2013年5月8日の日仏会館での上映会&ディスカッション資料、及び映画からの要約&引用)。 上映後に、映画にも出演している高校教員で反差別の活動家ピエール・テヴァニアン氏の講演、ディスカッション「スカーフ論争-メディアがつくった虚構」がありました。 まとめ主@hijijikiki続きを読む
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Orika Komatsubara @renrakufontda

レジュメには「フェミニズムの問題」「白人男性として発言すること」という項があったので楽しみにしてたけど、時間の関係で飛ばされてしまった。ので、講演後に個人的に質問してみました。

2013-05-07 22:33:33
Orika Komatsubara @renrakufontda

「日本でフェミニストをやっていると、男性の大学教員が、スカーフ論争などフェミニストがマイノリティ女性を抑圧した例を出して、『日本のフェミニストは西洋かぶれだが、本当の現実をわかってない』などと言ってくることがある。でも『男のお前が私に言うのかよ』と思う。仏でも同じ状況はないか?」

2013-05-07 22:37:07
Orika Komatsubara @renrakufontda

「男性がフェミニズムでものを言うのは難しいことだが」という留保付きで 答え「フランスのフェミニストでスカーフ禁止法を強く支持したのは一部で、反対したフェミニストもいる。大多数はぼんやり流されて支持した。問題はスカーフの話になると急に女性解放を叫び出す男性たちがいて声が大きいこと」

2013-05-07 22:41:13
Orika Komatsubara @renrakufontda

「また、ごく少数だがイスラーム男性の中に『ほらみろ、フェミニズムはダメだ』と言い出すひとがいる。そういう男性たちが問題」 というような答えでした。繊細な問題なのに、メモとってないし、字数制限ある中で書いてるので、ちょっと迷いながら、でも大事なポイントだと思うのでツイート。

2013-05-07 22:43:29
Orika Komatsubara @renrakufontda

私の聞いた点はうまく伝わってないし、答えも噛み合ってない気がするんですが……あと、マイノリティ内で暴力を告発しようとすると、まさにイスラーム排斥派を喜ばせることになるから、言えないという状況があって、当事者は追い詰められるという話も聞きました。

2013-05-07 22:45:00
Orika Komatsubara @renrakufontda

マイノリティ女性が、「コミュニティを守る」か「暴力(性差別)を告発する」かの二択を迫られるという話ですね。やっぱり「外からの解放論」のうまくいかなかさ、っつーか啓蒙主義のあかんとこ、っつーか。性差別撤廃をうたうイスラーム排斥こそが、コミュニティ内の性差別の問題化を阻んでるという話

2013-05-07 22:48:50
Orika Komatsubara @renrakufontda

あと、質疑応答で原理主義について「原理主義をどう定義するのか」「原理主義者は排除するべきか/原理主義者だとみなされると排除されるという現実があるのか」「原理主義者とは誰のことか」などを聞いた方がいた。すっごい質問うまかった。

2013-05-07 22:53:04
Orika Komatsubara @renrakufontda

回答は、原理主義という言葉は氾濫して安易に使われているという話から始まり、やはりスカーフ女性が、自分は原理主義ではないと釈明することが必要な状況がフランスにあるとのこと。でも、説明すればするほど疑われてしまうところもあるので、難しいと説明が続いた。

2013-05-07 22:56:15
Orika Komatsubara @renrakufontda

原理主義者を排除するかどうかは、法の問題で、「存在を裁くか、行為を裁くか」が問われる。やはり法は行為を裁くので、原理主義者という存在を裁いて排除することはできないということでした。ここの話だけ、急にフランス思想っぽくてなんか面白かった。

2013-05-07 22:58:29
ひじじきき @hijijikiki

「この問題は下から出てきた問題ではない。まったく逆で、まず政治家たちが騒ぎ出し、それをメディアがあおり、最終的には教育現場も同意‥教員も他同様、テレビの視聴者。世論に操作されやすい」金明秀さんによるピエール・テヴァニアン講演報告 http://t.co/l1RIPI8L8T

2013-05-08 03:05:34
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

pratiques théoriques: 5/6-11 ピエール・テヴァニアン講演会(排外主義をめぐって) http://t.co/pd02QyO5Jq

2013-05-08 04:10:02
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

示唆的であると同時に、ショックな内容だった。かねてからわかりにくかった、フランスの「スカーフ論争」。人権と革命の国フランスに現在進行形で起きている排外主義。植民地政策隠蔽と同化の問題は日本でもおなじみ。既視感に何度もおそわれる。

2013-05-08 04:13:06
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

この数日、TLに上ってきた「ライシテ」がよくわからなかったのだけど、あ、こういう意味wと。1905年に制定された法律で、公的空間における中立性。決してそこに学ぶ生徒の信教の自由を制限するものでなくむしろ逆。今このライシテが保守派によってぶっちゃけ捻じ曲げられているという。

2013-05-08 04:17:20
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

テヴァニアン氏自身がエコールノルマル出身の、現役教員。マスメディアが作り出すムスリムの像と現実の学校現場との乖離に異を唱え、実際的な運動に取組む。彼のように行動に移した教員は少数派のようだ。勿論極端な排斥主義も少数。でもいつも無言の存在が差別主義に利を成す。

2013-05-08 04:24:04
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

グローバリズムと排外主義は表裏一体だ。片山さつきや安部や北海道の下品な議員とか、ああいうのがボウフラのごとく沸いて出たのには理由がある。何もないところにボウフラは湧かない。私は暗澹とした気持ちになっている。今更ながら。

2013-05-08 04:26:53
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

とにもかくにも、フランスにおける「スカーフ論争」は2004年に端を発し、実に作為的に、政治がマスメディアを駆使して形成されたこと。植民地政策を隠蔽し旧植民地の子孫に白人社会への同化を強いるのが目的。数日前母から、何でスカーフ禁止してるの?と問われて答えに窮したが、よくわかった。

2013-05-08 04:36:38
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

質疑応答では黒尽くめの女性が鋭い質問を投げかけた。「イスラム原理主義」はどう定義され、且つ、イスラム教徒が生きていく上での踏み絵にされているのではないか・・・など。テヴァニアンさんの答えは、定義はなされておらず、弁解を強いられ、すればするほど疑われる。お馴染みの情景が語られた。

2013-05-08 04:41:44
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

フランスの様な国でもこうなのに、一体、なんら思想性もなく日本で奔放になされる幼稚な排外主義の高まりにどう対処したら良いのだろう。でも映画「スカーフ論争」である女性が良かった事として、隠蔽されてきた差別が明らかになった、と言う皮肉は、私自身も痛感している点。

2013-05-08 04:45:46
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

そうなんだよねえ、「イスラム原理主義」って、一体何なのか説明できる人殆どいないんでない?この明快な質問はかねてから私が漠然と抱いていたもの。テヴァニアンさんは、法は存在でなく行為について問うもので、「原理主義」のレッテルは存在を問うている、とその誤りを指摘。

2013-05-08 04:52:33
青さン、ご主人様は抗日です。 @hariotoko

思想形成で少し印象に残ったのは、貴族の残る社会の階級の状況。思想操作される前のアンケートでは、ムスリムに対して敵視していたのは裕福な層で、労働者階級では移民と市民に差異がなかったこと。「郊外」の青年らが起こした暴動にもマイク向けられた市民は「仕方ないよ」って言うてたもんな。

2013-05-08 05:00:45
弁護士 上瀧浩子 @sanngatuusagino

昨日のテヴァニアンさんの講演では、メディアの果たしている役割が強調されていた。

2013-05-08 09:00:06
弁護士 上瀧浩子 @sanngatuusagino

なぜ公共空間のうちでも学校が選ばれたのか。テヴァニアン氏は、私見だがとの前置きして「学校にいるのは未成年者であり、スカーフの禁止をしやすかった。フランスの中等教育では教員の権限が強いこともあった。」と。

2013-05-08 09:07:46
烏蛇 @crowserpent

フランスの学校内スカーフ禁止問題について。フランスの公立学校の状況が結構日本とかぶってて、どこも似た問題を抱えてるんだなーと思ったり。/金明秀さんによるピエール・テヴァニアン講演報告 - Togetter http://t.co/d11smy3Nmf

2013-05-08 13:03:45
yh @hatanakayuko

今夜は『スカーフ論争―メディアがつくった虚構』@日仏会館に参加。フランスの公教育の原則たる政教分離 laÏcité から差別的な法律が作られるに至った背景の報告。それまでスカーフ姿で普通に通学していたイスラム教徒の少女達が突然、学校から排除された。

2013-05-08 22:46:50
yh @hatanakayuko

『スカーフ論争』@日仏会館、今回の来日ツアーで3回目となるピエール・テヴァニアン氏の講演ですが、連日満員だそうです。今日も参加者多数のため、会場が広い場所に変更となり、椅子が追加されていました。いわく、スカーフ論争には「作られた世論」という側面がある、とのこと。

2013-05-08 22:51:30
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