【コラム】橋下市長の「慰安婦は必要」発言問題から現代の「売春」を考える～「強制売春」はなぜ国際犯罪なのか～ #主戦場

沼崎一郎 @Ichy_Numa

また、ローマ規定の第７条(g)には「強制売春（enforced prostitution）」に付された脚注30によると： ...sexual slavery encompasses most, if not all forms of forced prostitution.

沼崎一郎 @Ichy_Numa

外務省のローマ規程和訳は、条文だけで、脚注が省かれている→ http://t.co/fQbDAM2vL6

沼崎一郎 @Ichy_Numa

「性奴隷」に関する「国連の常識」を知るにはこちら→ Report of the Special Rapporteur on systematic rape, http://t.co/72dwewY77e 公式な和訳はないのかな？

沼崎一郎 @Ichy_Numa

国際刑事裁判所の「性奴隷（制）」の説明は、直訳すると「自律、移動の自由、性的な事柄に関する決定権の制限を含む隷属状態の特有な様式」となる。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

次に、国際刑事裁判所ローマ規程において管轄犯罪とされる戦争犯罪及び人道に対する犯罪としての「強制売春」について、それぞれの分類におけるその犯罪の構成要素を詳述する。まず、「人道に対する犯罪としての強制売春」の構成要素は4つ存在する。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「人道に対する犯罪としての強制売春」を構成する要素1/4: 1. 犯罪の行為者が個人に対し、力、或いは力を行使する脅迫あるいは強制（暴力、脅迫、拘禁、心理的抑圧又は力の濫用への恐怖）等により、或いは正当な同意を与えることのできない強制的な環境において、性的な行為を強要すること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「人道に対する犯罪としての強制売春」を構成する要素：2/4 2. 犯罪の行為者或いは別の個人が、当該性的行為に関連しその対価として、金銭上の利益又はその他の利益を得るか、又は得る予定であること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「人道に対する犯罪としての強制売春」を構成する要素3/4: 3. 当該の行為が一定の文民の集団に対し、広範かつ体系的に実施された攻撃の一環で行われた行為であること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「人道に対する犯罪としての強制売春」を構成する要素4/4 4. 犯罪の行為者が、当該行為が一定の文民の集団に対する広範かつ体系的な攻撃の一環であることを承知の上で当該行為を実行したこと。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

次に、一部重複はあるが、今度は国際刑事裁判所ローマ規程の「犯罪の諸要素」に基づく「戦争犯罪としての強制売春」を構成する犯罪要素を敢えて全て詳述する。構成要素は同じく4つ。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「戦争犯罪としての強制売春」を構成する要素1/4： 1. 犯罪の行為者が個人に対し、力、或いは力を行使する脅迫あるいは強制（暴力、脅迫、拘禁、心理的抑圧又は力の濫用への恐怖）等により、或いは正当な同意を与えることのできない強制的な環境において、性的な行為を強要すること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「戦争犯罪としての強制売春」を構成する要素2/4: 2. 犯罪の行為者或いは別の個人が、当該性的行為に関連しその対価として、金銭上の利益又はその他の利益を得るか、又は得る予定であること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

「戦争犯罪としての強制売春」を構成する要素3/4： 3. 当該行為が、国際的な武力紛争、或いは非国際的な武力紛争の文脈及びその関連として実行された行為であること。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

戦争犯罪としての強制売春」を構成する要素4/4： 4. 犯罪の行為者は当該犯罪に及んだ状況がその実態として武力紛争下であったことを認識していたこと。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

以上、多分に重複もあったが国際刑事裁判所ローマ規程における「戦争犯罪」及び（又は）「人道に対する犯罪」としての「奴隷化」「性的奴隷化」「強制売春」の犯罪要素について、その定義を全て挙げてみた。いずれの分類も共通事項が多く、犯罪類型を区別する要素は明確であることがわかる。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

尚、国際刑事裁判所が扱う性犯罪はこの2類型だけというわけではない。他にも強姦、強制妊娠、強いられた妊娠状態の継続、強制断種などその他あらゆる形態の性的暴力が管轄犯罪とされており、将来、軍隊或いは国家の構成員が当該行為を行えばこれは厳格な規定により処罰の対象となる。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

尚、日経新聞が2010年に発行した『「BC級裁判」を読む』によると、この国際刑事裁判所が管轄する性犯罪のうちとくに「性的奴隷化」は第二次世界大戦中の旧日本軍の「従軍慰安婦」が念頭に置かれた規定」だそうであるが、確認はできない。http://t.co/DPcSV70f2q

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

また、性暴力が人道に対する罪として初めて規定されたのは、国連安保理が設置した司法機関である旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所（93）の規程と、ルワンダ国際刑事裁判所（94）の規程で。これらの規定は、ニュルンベルク裁判や極東軍事裁判を経て発展した国際刑事司法の原則に基づいている。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

これら2つの国連設置の司法機関とその規程を模範に、国連の国際法委員会により国際刑事裁判所ローマ規程が起草され、98年に採択された。そこに網羅されているのが、先に紹介した「性的奴隷化」や「強制売春」という管轄犯罪を構成する要素なのである。

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

つまり二次大戦後、ニュルンベルク裁判や極東軍事裁判（東京裁判）を経て、国際刑事司法の原則が固められ、これを元に旧ユーゴ、ルワンダの事態を裁く国際刑事裁判所規程が起草され、その最終形態ともいえる形で、国際刑事裁判所ローマ規程が起草され、現在国際刑事司法秩序が確立されたのである。