作家・橋本紡「東南アジアで起業しませんか。一年間の給与・生活費は僕が持ちます」
こんなところです。資金面ではサポートしますが、僕が雇うんじゃなくて、起業だと考えてください。あなたの会社です。そして、ひとつだけ、厳しい条件をつけます。一年で利益を出せる会社にすること。一年経過時点で、僕は資金を引き揚げます。それでもまわる会社にすること。
2013-06-03 13:41:10でもって、これはまだ構想段階ですが「若者、アジアに挑む」という感じで、経緯、状況を、リアルタイムで僕が記事にします。媒体はこれから探します。場合によっては、プロジェクト独自のサイトを立ち上げてもいい。そして、自分もまたやりたいという人がいたら、可能な範囲で受け入れていく。
2013-06-03 14:05:39今回の話を、ひとつの道にできればいいな、と。海外で日本人が働くための。最初の一歩が、なかなか難しいですよね。どうやってビザを取ったらいいかわからない。なにをしたらいいのかわからない。そもそも外国がわからない。その最初の一歩を、僕が提供する。あとは、あなたたち次第。
2013-06-03 14:07:51こちらに来る際、また起業する際、金銭的負担はいっさい求めません。最初の一年は、完全な僕の持ち出しです。その代わり、がむしゃらに働いて、一年で軌道に乗せてね、と。乗らなかったら、そこで終わりです。
2013-06-03 14:10:37橋本の弟子になりたいという方は、ご遠慮ください。そういう思いでは、戦えないから。文学ともまったく関係がありません。あくまでも、自分自身で道を切り開くんです。サポートはしますけどね。前線で斬り合いをするのは、あなたたち自身です。
2013-06-03 14:28:36いきなり大きな規模で始めるつもりはないので、募集するのはひとりかふたりです。誰でもというわけではなく、ちゃんと頑張れる人じゃないと駄目なので、確かめるために面接もします。その点はまあ、普通の会社、アルバイトと同じです。
2013-06-03 15:08:53だからまあ、手を挙げたからといって、必ず採用というわけではありません。普通の就職活動と同じです。それなりに厳しく、人を見ます。異国で働くわけですから。ただ、そんなに難しいことではない。意欲があって、頑張れる人なら、クリアできるはずです。
2013-06-03 15:11:10現状の、この経緯も含めて、なんらかの媒体で発表することを考えてます(そんな酔狂な会社があったらですが)。若い人のチャレンジ、海外への試みを、リアルタイムで伝えていく。それを見て、なにか感じる方も出てくるでしょう。
2013-06-03 17:56:07そして僕がレポートを書く。ノンフィクションとして。継続的に、なんらかの媒体に発表していく。リアルタイムで。僕はそうして、書く楽しみ、伝える楽しみを得られる。
2013-06-03 17:58:48ただ、ひとつ。橋本がやってるからとか、下準備ができてるからとか、そんな理由では決して、手を挙げないでください。ある程度のことを教えたら、僕は君たちを放り出します。君たちは、君たちの手で、道を切り開くんです。
2013-06-03 20:40:33自らの運命を、誰かに委ねない人間。自分の運命は、自分のものだと思っている人間。努力できる人間。いや、努力が好きな人間。痛み、苦しみ、悲しみを厭わない人間。そして、自分の心の一部を、他人に預けられる人間。そういう人はぜひ、来てください。全力でサポートします。
2013-06-03 20:42:52…しかし、この発言から10時間後。
正直に書きますね。基本給と住居を約束した。僕は名前を出してるので、約束は破れません。挑戦の機会を準備した。なのに、やりますと言う人が現状、ひとりもいない。なんですか。これは。
2013-06-04 06:23:17挑戦して、失敗したとしても、失うのは一年の時間だけです。そして、成功すれば、大きな果実を得られる。自分の会社を作れるんですよ。ものすごく有利な条件じゃないですか。それなのに一名。しかも考慮中。なんですか。これは。
2013-06-04 06:25:42僕にとっても挑戦です。文芸作家としてはリスクでしかない。提案する必要なんかない。それでも踏み出したのは、未来を見たいからです。なのに、やりますという即答がない。なんですか。これは。
2013-06-04 06:31:50「半分の月がのぼる空」とは、橋本さんの、ライトノベル作家時代のヒット作の1つ。肺炎をこじらせて入院した少年と、重い病でずっと入院している少女の、ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーです。
病院を舞台にした、ライトノベルの売れ線とはかけ離れた作品といえますが、シリーズ累計で百数十万部を売り上げ、マンガ化、アニメ化、TVドラマ化、実写映画化(それにあわせたハードカバー化)など、メディアミックスは多岐に及びました。
すべての編集さんは反対しました。当時、SFとファンタジー以外のライトノベルは存在しなかった。実際、毛布おばけは売れなかった。けれど僕は、どうしても半分の月を書きたかった。
2013-06-04 06:35:45「じゃあ、雑誌でアンケートの一位を取ったら、一冊だけ出してもいいよ」「わかりました。一冊だけですか」「うん」「駄目だったら……」「SFを書いて」
2013-06-04 06:37:52僕は飛び込んだ。後先を考えなかった。アンケートで一位を取った。一巻が出た。すぐに重版。そして、映画化まで行った。なにも考えていなかったです。進みたいという衝動だけでした。
2013-06-04 06:39:20