アメリカにおける具体展など日本戦後美術史の再評価は、覇権主義としての世界美術史の構築なのか、それとも世界美術ヒステリーの兆候なのか？

あたしか @wakarige075

「西洋を治療する」と豪語してたという工藤哲巳のアクチュアリティ

平井章一 @Hirai_Shoichi

それにしても、グッゲンハイム美で「具体」展が25万人も集めたというのに、東京のメディアのあまりの反応のなさにはちょっと驚きます。「また関西の『具体』かよ」といったとこなんでしょうね。日本の戦後前衛美術がどう位置づけられようとしているかという、もっと大きな視点で見てほしいのですが。

永瀬恭一（一人組立） @nagasek

広く読まれるべき内容と思う。寄稿:進む戦後日本美術研究　ＭｏＭＡが英訳批評選集＝加治屋健司（広島市立大准教授・美術史、表象文化論） http://t.co/FwyXyBdmym

田中 純 / TANAKA Jun @tanajun009

「覇権主義としての世界美術史の構築」「世界美術ヒステリーの兆候」といった言葉で、稲賀繁美氏の「「世界美術史の海賊史観にむけて：文明の海洋史観を越えて」連載を思い出す。PDFで閲覧可能（2012年の論文）。http://t.co/lqePy5LUn6

田中 純 / TANAKA Jun @tanajun009

「欧米中心主義，北米起源の理論派による世界支配の終焉の時を迎えて，はたして北米きっての理論誌『オクトーバー』Octoberのシンガポール版は将来登場するだろうか，//この問いほど滑稽かつ的れな問いはほかにあるまい。実際，この設問は二重に噴飯ものだろう。」

田中 純 / TANAKA Jun @tanajun009

（承前）「一方でそれは，21世紀後半においても英語という媒体による世界覇権がなお維持されるという（人口推計学的無知を曝け出した）認識を暗黙の前提としている。他方でそれは，自らの金融的立脚点についての無知を暴露している。」

田中 純 / TANAKA Jun @tanajun009

（承前）「そもそも『オクトーバー』の理論志向は，すでに分析した資本集約型資本主義の仇花であり，近代主義的資本主義経済の存続への無邪気な信仰を代弁しているに過ぎないからである。」

平井章一 @Hirai_Shoichi

前の話題に戻りますが、最近アメリカ人研究者やアメリカの日本人研究者から、「世界美術史」（Global Art History, World Art History）という言葉をよく聞くのです。でも、そんな美術史が本当に可能なのか、正直なところ私にはピンと来ません。不勉強なだけか。

平井章一 @Hirai_Shoichi

歴史とは、常に誰かが、何らかの価値観や基準でもって、何かの目的で編むものですよね。皆で仲良く編む歴史、客観的な歴史などあり得ないわけで。それぞれが編んだ歴史を照らし合わせ、重なり合う点を結んで線にしたとしても、それははたして「歴史」といえるのかな。

平井章一 @Hirai_Shoichi

今年の始めに、MoMAから、日本の戦後美術研究のための基礎資料集 "From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents" が出版されました。重要な論文が英語で読めるわけだから、海外の研究者に

平井章一 @Hirai_Shoichi

は朗報だし、これを機に日本の戦後美術研究の質がぐっと上がり、研究者が増えることも期待される。いいことなんですが、なぜ日本でこれまでこうした資料集が出ていないのか、そしてなぜいまアメリカから出るのかを考えると、ちょっと複雑な気持ちになります。MoMAは、突然日本に眼を向ける気になっ

平井章一 @Hirai_Shoichi

たわけではなく、じつは2010年に中国、2004年にアルゼンチン、2002年に東欧・中欧と、10年あまり前から非西欧圏の前衛美術の基礎資料集を連続的に出していて、今回のものはその延長線上にあります。この取り組みは、何を意味するんでしょうか。