私家版「けいおん!」論 ~“クレバー”な登場人物と優しい世界~
紅渡は「ディケイドに物語はありません」と言ったが、『仮面ライダーディケイド』には衝突・和解、葛藤があった。間違いなく“物語”があった。むしろ「けいおん! に“物語”はありません」と言うべきか。いや実際は多少の事件はあったけれど。それでも大きな苦境なんてなかった。
2010-09-29 00:54:06大塚栄志の『物語消費論』的ドラマが「仮面ライダーディケイド」だとしたら「けいおん!」はなんだろう。意外なとこで『消失の技法』?
2010-09-29 00:58:51@Six315 このあたりとか[写真に撮られたものはどれも、他の全てが消滅したために残された痕跡にほかならない。・・・そのとき、もののイメージは捕えがたい謎となる。このラディカルな例外から世界を見渡して、あなたは永遠に遮られることのない眺望を手にする。(『消滅の技法』)]
2010-09-29 01:14:59現実世界の嫌なものを悉く消滅させたのが、4コマ漫画のけいおん! このコマの中に映し出された「ラディカルな例外」で世界を見渡した結果が、アニメのけいおん! の世界なのかな、と思いました。なんだか上手く言葉にできませんが。 RT @USOuta : このあたりとか[写真に……
2010-09-29 01:26:18@Six315 僕の中でそれをかみ砕いてみると「現実世界の嫌なものをことごとく消失させるために環境や背景を設置したら摩訶不思議な光景が広がったでござるの巻」って感じでしょうか。
2010-09-29 01:28:30消滅の技法はなるほどと思えた。それ以外はファンのニーズに応えているからだよとしか思えない。物語だってアニメには存在してると思う。4コマこそアルバムの思い出を覗いてるのに近いはず http://togetter.com/li/54703
2010-09-29 07:10:12逆にらき☆すたが続かなかったのもそれこそ日常に過ぎないからじゃ。4コマからくるギャグアニメだったんじゃ。けいおんは人間性を十分表現していた、そのことはクレバーさという点で語っちゃってるじゃん
2010-09-29 07:14:47多分昨日の談話についてのお話が来ているみたいなので出かける前に少しだけ。まず自分はけいおん楽しんで観ました。あの談話もアンチ立場の視点ではないことを一応確認しておきます。その上でまず昨日の談話は①物語の不在性ではなくキャラクター変容の契機としての事件性の不在↑
2010-09-29 09:49:31②アニメがファンのニーズを考えていたのではなく(アニメのマーケティングはそこまで発展しているのかという疑問)、アニメがあってファンのニーズが引き出されたとするならそこにあったニーズとは何なのか? ③らきすたとけいおんの差異に関しては議論の余地があるけどまず共通項を考えていた
2010-09-29 09:52:29④決してけいおんメンバーに人間性がないと言っているわけではない。それはらきすたも同じ。広義でストーリーはキャラクター変容の語りだとした場合に、「最初に用意された人間性」に大幅な変化が見られない=アニメ日常系の共通項ではないかという仮定
2010-09-29 09:54:34④に関しては例えば冒険譚でいう「少年が大人になる」あるいは「成長」がテクストレベルでは前後でゆっくりと別のキャラクターに置き換えることとしてあるのではないかというところに立脚しています。
2010-09-29 09:55:55@Six315 苦境や葛藤は排除してキレイで取り留めのない日常だからこそ、モラトリアムをくすぐられるんでしょうね。けいおんに「痛み」を描いたら中途半端な作品になって人気もそれ程でなかったような気がします。
2010-09-29 01:00:45同意ッス。「痛み」があったら、たぶんその辺の学園青春ものと十把一絡げにされていた気がします。キレイな日常方向へ振り切ったからこその人気かもしれません。 RT @y_oya : 苦境や葛藤は排除してキレイで取り留めのない日常だからこそ、(中略)けいおんに「痛み」を描いたら……
2010-09-29 01:04:47けいおん! は大人向けの絵本。絵本と一口に言っても色々あるけれど、最初から最後まで優しい世界が広がってるような感じ。
2010-09-29 01:38:55ちなみにさっきのけいおん! 論は「あっちこっち」という4コマについての批評に着想を得ている。御一読あれ。http://es.or.at/txts/2123_1.htm
2010-09-29 02:33:03「非人間的に優秀な人々にとって、恋愛程度の社会的行為は、簡単にコンプリートできる」(http://es.or.at/txts/2123_1.htm) 「あっちこっち」は、「けいおん!」の優しい世界&クレバーさを維持したままラブコメにしたものだと思ってる。
2010-09-29 02:35:57俺! 今日の3つのまとめ! 1つ! サークルクラッシュ的はてな的世界観には同意できない。 2つ! けいおん! 世界の人物は1人残らずある意味クレバー! 3つ! けいおん! 映画ではぜひとも日常系方向に舵を振り切ってもらいたい! 変に批評意識とかドラマ性とか入れないでいいから!
2010-09-29 03:28:46ちょっと換言。見ていられなくなるほどのお馬鹿さがない、人間関係に決定的な亀裂を生む言動がない、他者に害をなさない、多少行き違っても延々引きずらない…その点においてけいおん! 世界の人々はすべて'クレバー'といえるかな、と。
2010-09-29 14:26:53[けいおん! 1話]冒頭。遅刻と勘違いする。愚かと言えば愚かかもしれないけど、別に人間関係にダメージを与えるイベントは起こってないわけで。だからまあいいや。
2010-09-29 16:35:43この登校風景って、その後の話に直接つながったり伏線になったりしないんだよね。背景にムギとかが映ってる「小さな発見」はあるけれど。まさに「けいおん!」は日常を切り取ったスナップショット。登校中の出会いがその後に繋がる……! みたいな、ありがちな連続性が欠如。[けいおん! 1話]
2010-09-29 16:37:42入部届けをビリ、と破っても深刻な決裂にならない。こういう小さな事件が積み重なっていって澪がキレたりする、ってのが定番かな、と思う。けれどそうならないわけで。なんだかんだで澪は軽音部に入ることを受け入れている。[けいおん! 1話]
2010-09-29 16:40:49