【高温岩体】 地熱発電の現状と課題点を考える 【バイナリー】

http://togetter.com/li/587466 からの派生で、「地熱発電の現状と実現性、課題」などを横断的に整理してみた。 地熱発電がなぜ衰退したか? についての調査とそこから得た結論については、3頁目以降が詳しいです。 「発電手段としての地発の可能性」 続きを読む
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加藤AZUKI @azukiglg

高温岩体地熱発電を分かりやすく表現すると、【ウラガンキンに水ぶっかけて発生した蒸気で発電する】みたいな感じ。 ウラガンキンの高温の外殻は水ぶっかけられると急速に冷えて割れる。これによって地震を誘発するのではないか、というのが高温岩体に人工的に水を掛ける高温岩帯地熱発電のネック。

2013-11-17 19:19:49
加藤AZUKI @azukiglg

あと、高温岩帯地熱発電は2002年に要素研究が【完了】しており、以来、手を付けられてないみたいですな。弘前大の延性帯涵養地熱発電は高温岩帯地熱発電のバリエーション。理論段階のものなので、「画期的」と飛びつく前にもう少し慎重に検証すべき。

2013-11-17 19:23:08
加藤AZUKI @azukiglg

電力中央研究所による高温岩体発電についての資料 http://t.co/m77bbH92Hc 3頁目に模式図がある。 http://t.co/Ruh0S7knDd

2013-11-17 19:29:04
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加藤AZUKI @azukiglg

この概念図にあるように、高温岩体の所在地を2000~5000m、温度200~300度と見込んでいる。ここに直せず水をぶっかけて人工的に蒸気溜まりを作り、そこから蒸気を取り出す、という考え方。貯水池の水は再利用されるが、注入した水を100%取り出せるわけじゃない。

2013-11-17 19:30:28
加藤AZUKI @azukiglg

あと、心配される人工地震について。貯留層に人工的に蒸気溜まりを作るということは、そこに高圧力が掛かるということでもあり、地底での地層崩壊は十分に起こり得る気がする。その場合、震源が2000~5000mと非常に浅いことになる。

2013-11-17 19:31:30
加藤AZUKI @azukiglg

昨今の「震源が浅い地震」の多くは10km程度でも「浅い」と言われている。数百kmくらい深いとマグニチュードがそこそこ大きくても震度は大きく出ないけど、震源が浅いとマグニチュードが小さくても大きく揺れるのは既知の通り。

2013-11-17 19:32:17
加藤AZUKI @azukiglg

深さ2000~5000mと非常に浅い地帯に人工的な貯留層を作るのは、確かに「震源をわざわざ浅くした地震を人工的に起こさせる」ことになりかねない。この人工的な貯留層を制御する研究も2002年くらいまでに終了してた。

2013-11-17 19:33:13
加藤AZUKI @azukiglg

弘前大学青森キャンパスの北日本新エネルギー研究所地熱利用総合工学部門、というところが、先の「「延性帯涵養地熱発電」を提唱してるけど、論文とかは見当たらず。 http://t.co/Qm3MKEitRt 提唱者の村岡教授は産総研地圏資源環境研究部門の地熱研究者出身。

2013-11-17 19:37:45
加藤AZUKI @azukiglg

ですね。「所在地域の住民(有権者)の意向を尊重しないと推進できない」という意味で、政治的な障害の大きさはその他の手段と違わない QT @JPN_LISA: 水力,風力,地熱の場合,火力や原子力とは異なり,当該のそこの場所でないと出来ないという事情があり,安全性はもとより町の景観,

2013-11-17 19:39:10
加藤AZUKI @azukiglg

「衰退する他の産業と交換条件として地域に雇用を作れる」かというと、先のドイツの地熱発電所の例にあるように、「稼働し始めたら無人で運用可能」つまり、地元に連続的な雇用が発生しにくい。(故に発電コストが下げられてるとも言える)これだと地元は積極的にはならんなあ。

2013-11-17 19:40:27
加藤AZUKI @azukiglg

詳しい資料が見つからないので、延性帯涵養地熱発電は貯留層に直接水を注入するのではなく、パイプを通して水を送り、パイプの外に水を出さずにパイプ越しに加熱された熱水(蒸気)を取り出すもの、と想像。

2013-11-17 19:42:45
加藤AZUKI @azukiglg

高温岩体発電の概念図 http://t.co/Ruh0S7knDd を参考に言えば、人工貯留層に差し込まれたパイプの先端が開いておらず閉じた状態で水→熱水を回収する仕組み、ということかしら。

2013-11-17 19:44:03
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加藤AZUKI @azukiglg

これ、名前は違うけど、2000年代の前半頃の産総研の論文か何かで同じ概念のものを「高温岩体発電」と紹介してるのを見た記憶がある。村岡教授も産総研出身ということなので、その頃のアイデアに新しく名前を付け直したものだとすれば合点がいくな(・ω・)

2013-11-17 19:44:52
加藤AZUKI @azukiglg

昨日の順三郎Pさんの主張は、恐らく http://t.co/ztCIb2vppL これに沿ったものだったのかなー、という気がした。JBPRSSの記事も、ここにまとめられてた。

2013-11-17 19:48:35
加藤AZUKI @azukiglg

ただこのまとめは、「新聞記事を読んだ人のブログ」とかからの抜粋が中心で、一次資料がない(^^;)研究論文か、せめて公的機関向けのプレゼン資料とかあると説得力があるんですが(^^;)

2013-11-17 19:49:47
加藤AZUKI @azukiglg

温泉地以外でやる高温岩体地熱発電などなら、温泉地をスルーしてできるようになるだろうと思うんですが、そっちはそっちで頓挫してますしねえ…… QT @JPN_LISA: とにかく「温泉を横取り」という一度ついてしまったイメージを払拭するのは至難な事と思いますね。RT

2013-11-17 19:53:03
加藤AZUKI @azukiglg

あと、延性帯涵養地熱発電だけど、言及してるものを探すとソースの殆どが http://t.co/K8EOH8VWqY の有料記事の続きを読め、というものになる。発案元の北日本新エネルギー研究所のサイトに該当資料なし。

2013-11-17 19:56:09
加藤AZUKI @azukiglg

んー、これかな。「日本脆性帯超越計画-延性帯における涵養地熱システムの可能性実証のための科学掘削」 http://t.co/eLTlYFVM1L

2013-11-17 19:57:35
加藤AZUKI @azukiglg

論文はあったけど、複写料金が掛かるので断念(^^;) http://t.co/MdJWY85H4c 2012年日本地熱学会の発表プログラム10頁目に「日本脆性帯超越計画(JBBP)の経緯と趣旨」とある。これがそうみたいなので、このワードでもうちょっと探そう。

2013-11-17 20:02:37
加藤AZUKI @azukiglg

JBBPについてのホームページ http://t.co/x6rV0NPhMy (英語)

2013-11-17 20:05:32
加藤AZUKI @azukiglg

英語力に自信がない(^^;) http://t.co/yC3XmR4kcg けど無理矢理読解すると、やはり「地上の貯水池から注入した水をほぼ100%回復再利用できる」「比較的浅い層を活用(ボーリング深度が短くなるのでコスト削減)」「地震を発生させない」などが読み取れるような。

2013-11-17 20:07:07
加藤AZUKI @azukiglg

地震を誘発させない掘削、人工貯留層の漢詩のためには既存の地震モニタでは不十分なので、新しい技術の開発とブレイクスルーが必要、云々。理論研究から井戸掘削の許可がようやく下りた、という段階で、まだ商業的運用に至るにはハードルが幾つもあるみたいです。

2013-11-17 20:09:30
加藤AZUKI @azukiglg

緑式実現可能性評価指針 http://t.co/KSODYXPs で言うと、レベル1。理論が確立されつつあって、これからレベル2に着手する許可が下りました、という段階ですね。残念。

2013-11-17 20:11:02
加藤AZUKI @azukiglg

EGS発電=高温岩帯地熱発電ですよね。どうも、それのバリエーションみたいです QT @itj57fhhhgt: @azukiglg それってEGS発電の事じゃないですか?

2013-11-17 20:20:03
加藤AZUKI @azukiglg

なんつーか、微妙に改良されたものに違う名前が与えられていたりで、名前がタグの用を為してない(^^;)概念を調べて「あ、これ○○○と同じか!」とやっと気付くレベル。 QT @itj57fhhhgt: @azukiglg それってEGS発電の事じゃないですか?

2013-11-17 20:20:57
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