筍提督と僻地の泊地 (1)

初の艦雄(かんおす)を目指す副業提督・筍が、艦娘たちと過ごすなんでもない日常を綴る日記。 (初日~艦雄初陣前日)
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筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

「そうだ、提督。明日こそ東京急行の報告書を見ていただきますからね」 『あ、はい。忘れてました』 「それから日曜日の電探の点検は特に念入りにしないと」 『そうだね、最近頻繁に使ってるし。でも今日はもう寝ようかな』 「そうですね。おやすみなさい」 『おやすみなさい』 #僻地の泊地日記

2014-03-23 00:55:06

艤装完成(完成とは言ってない)

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完全に予想外のことでしたが、3種のレーダーとファランクス(CIWS)が納品されました。夕張が笑っていたのは、きっと上質な物を私に気付かれないように完成してみせたからでしょう。 レーダーの中にはしょうかく向けのものもあるということで、彼女も呼んで早速装備です。 #僻地の泊地日記

2014-03-23 22:41:57
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共通のレーダーはOPS-20でした。くるくると回転する、対水上2次元レーダーです。指が出るタイプの手袋が、左手用だけ用意されており、手の甲にあたる部分にそのレーダーがありました。使用時に身につけるのでしょう。手首にはタブレットもありますから、左腕が賑やかです。 #僻地の泊地日記

2014-03-23 22:49:16
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しょうかくは、左の手の甲で回るレーダーを面白がっていました。 次に、もう一つの共通装備であるファランクスですが、これを装備するには各自のレーダーを付ける必要がありましたので、後回しです。 #僻地の泊地日記

2014-03-23 22:50:29
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他の2種のレーダーは、肩当てに似た見た目で、両方の肩を挟むように、1セットにつき4基が取り付けられていました。背面構造物を背負う前に着れば良いようです。 肩当ては、薄地の防寒用のそれを鼠色に塗り、少しメカっぽくごつごつさせたものだと思ってください。 #僻地の泊地日記

2014-03-23 23:02:22
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イージスシステム搭載艦である私は、八角形のAN/SPY-1。WEDALS搭載艦であるしょうかくは、どちらかといえば丸みを帯びた正方形という印象のFCS-3。もちろん指示通りですし、どちらもそれぞれの特徴を活かすのに欠かせないレーダーです。 #僻地の泊地日記

2014-03-23 23:07:11
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肩の真上の部分が空いているので、そこにファランクスを載せます。両肩に1基ずつ、2基載せちゃいます。思ったより小さいので、どんな動きをしても顔に当たる心配はなさそうです。 『肩に砲熕兵器って、なんだか妙高型みたいだな』 「確かにそうですね」 #僻地の泊地日記

2014-03-23 23:31:17
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「ところで提督、この機関砲はどれくらい凄いのです? 奇妙な形をしていますけど」 『そいつは最高で毎分4500発、最低でも毎分3000発撃てるんだ』 「え!?」 『しかも、“FLIR”というセンサーが照準を確実に目標に合わせる。背中のレーダーと連携し、逃さない』 #僻地の泊地日記

2014-03-23 23:45:33
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『目標がどんなに小型で速くても、そいつの20mm弾でイチコロさ』 「20mmって、艦戦の機銃と同じ口径じゃないですか」 『そうだね。薬莢長は違うはずだが』 「それを1分で3000発以上も……凄い」 『あ、ヘッドセット着けないで撃つなよ。耳が潰れるからな』 #僻地の泊地日記

2014-03-23 23:54:45
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後は、各種艦載ミサイルと発射機が完成すれば私の竣工、更に各種ヘリが完成すればしょうかくの完成となります。でも、待ちきれないので、新年度が来る前に実戦に出たいと思います。ミサイル配備前に、海鷹を用いて「ミサイルとはこういうものだ」としょうかくに教えたいですし。 #僻地の泊地日記

2014-03-24 00:15:00
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夕張によれば、しょうかくで実験していたあの対空レーダーも、私の背面構造物に付けておいてくれるそうです。つまり、レーダーが揃うことになります。ミサイルに加えてソナーも早く欲しいところですが、まず負けることはないでしょう。というか、わがままですが、早く戦いたいです。 #僻地の泊地日記

2014-03-24 00:19:12
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

「提督、何を書いているのです?」 『絵だよ。日記に、艦雄がどんな見た目なのかを残しておきたくてね』 「調子はどうです?」 『ウワ見ないで』 「あ、これは」 『人描くの苦手なんだよ……』 #僻地の泊地日記

2014-03-24 21:45:05
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

現在、艦載ミサイルの開発が難航しています。ミサイル垂直発射機であるMk 41もMk 48も完成していますが、肝心の中身がない状態です。海鷹に搭載しているペンギンミサイルは艦に対応していないので使えません。はて、どうしたものでしょう。 #僻地の泊地日記

2014-03-24 23:32:34
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

由良からSOSめいた内線があったのは、ちょうどそう思っていた時でした。 [キス島沖に、ミサイル作成のヒントがあると聞いたんです] 『誰からだ』 [吹雪の偵察班です] 『お前が調査を依頼したのか?』 [……すみません] 『まあいい。確かなのか』 [はい] #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:21:30
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

『具体的に言うとどの辺りだ?』 [嘗て主力艦隊と一戦を交えた方角でないことは確かです] 『じゃあ……北東か?』 [そうなるかと] 『そこに行けばミサイル計画は進むんだな?』 [それは確約します] #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:23:51
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『うーん、仕方ない。行こう』 [お願いできますか!] 『ああ。俺やしょうかくのためでもある』 [え?] 『ミサイル以外の武装は揃った。これを実弾演習として、俺としょうかくを基幹とした艦隊を組む』 #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:26:46
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

[し、しかし、レーダーは仮にも試験中です!] 『でも、アレは使えるぞ。レーベの件で実証済みだ』 [CICだって……] 『改良の余地あり、だろ? 聞いたよ』 [とにかく、実戦はあまりお薦めしません。通常の演習で慣らした方が……] #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:30:25
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

『こうしてる間にも、敵は確実にこちらとの間合いを詰めているぞ?』 [……装甲が薄いことはご存知ですよね] 『知ってるも何も、俺が説明したことだろ』 [中破・大破時の修理は保証できません] 『ビンタされる前に殴り殺すってのがこの艦のコンセプトだ』 #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:33:07
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

『なあ、こんな真面目腐った話をするようなことじゃないだろ。俺としょうかくだけで行くってわけじゃないんだから』 [艦人会議参加者だけで組むんですか?] 『当たり前だ。まだ秘匿事項なんだからな』 [仕方ありません。了解しました] #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:34:51
筍提督と僻地の泊地@新時代鎮守府 @storyoflingga

というわけで、明日、キス島沖にあるという「ミサイル開発のヒント」を探しに、私も出撃することになりました。それも、海戦を見守る立場ではありません。海戦に自ら参加するのです。由良には、妖精さんたちに整備をしっかりさせるよう言っておきました。 明日が楽しみです。 #僻地の泊地日記

2014-03-25 00:36:53

筍提督と僻地の泊地 (1)/完

まとめ 筍提督と僻地の泊地 (2) 初の艦雄(かんおす)となった副業提督・筍の、ごく普通の日常を綴る日記。(艦雄初陣~“新第1艦隊”へ) ※こちらは「筍提督と僻地の泊地 (1)」の続編です。そちらを先に読むことをオススメします。 4946 pv 14

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