思想史/インテレクチュアル・ヒストリーをめぐって

2014年9月2-3日,9-10日.
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Toshio Ohnuki @t_ohnuki

@narrenstein @odg1967 本郷は理論や思想と距離を置くのが基本だけど、どの時代も思想を扱う人はいるね。今でも例えばフランス史の深沢克己先生は農業思想からスタートして、今はフリーメイソンをやられている。

2014-09-10 16:35:23
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もうひとつは、歴史学方法論の比較のようなメタ研究を回避する傾向もあったんじゃないかと。方法論の話をすると「史料にはりついてナンボやゆうてんのに、なに高見に立ってメタ研究やっとんねん」という突っ込みが四方から飛んでくる抑圧的な雰囲気というのはなかったのかなと。

2014-09-10 16:38:14
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

@odg1967 そこは抑圧というより役割分担として捉えてはダメでしょうか?

2014-09-10 16:46:10
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イギリス史の鈴木利章先生にはプラムの『過去の終焉』とかゲイの『歴史の文体』とか面白い史学思想史の本のことを教わったのですが「こういうの、西洋史のゼミで読むわけにはいかんのだよなあ」とおっしゃっていたような気が。

2014-09-10 16:46:42
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o0(余計なことかとは思いましたが、思想史研究が "どこかから理論を拝借して何かを論じたつもりに" で片付けられるのはあまりに悲しいので、歴史学と思想史研究の微妙な関係がもう少し判明になるようわたしなりの解説を付した次第。)

2014-09-10 16:49:13
💙💛 Fly, ODG, Fly💙💛 @odg1967

@t_ohnuki いえ、特に問題はないと思いますが、メタ研究はどの筋のひとが分担することになるのでしょうか。

2014-09-10 16:51:45
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

@odg1967 本来なら史学史を専門とする先生がいてもいいはずなのですが、日本ではそういうポストがないのですよね。そのため、心ある人が裏芸としてやっているというのが現状でしょうか。僕個人としては、扱うべき同時代テキストの量が膨大なのでメタ研究なんてやってられん!という感じです。

2014-09-10 16:55:36
Shuhei Inoue @narrenstein

@t_ohnuki @odg1967 ありがとう!勝手に思ってた印象と違うんだね。樺山・成瀬両大先生の弟子にあたる先生に教わったので、『ゴシック世界の思想像』みたいのが理想なのかと思ってた。近代を扱う人はいずれにしても思想史も学ばないと行けないとは思うけど。

2014-09-10 16:56:35
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 えっと、ちょっと誤解があるようです。私の恩師が仰ったのは、思想史についてではなく、似非社会史的ないいかげんな仕事についてです。文脈上、私の書き方がまずかったですね。もうしわけありません。

2014-09-10 16:57:50
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お二人のおかげで西洋史の方々がどんな風に思想史と距離をとられているのか、大まかなイメージがつかめました。どうもありがとうございます。 @narrenstein @t_ohnuki

2014-09-10 17:01:06
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 いわゆる社会史ブームの盛り上がりが終わった後に勉強を始めた私が、ともすると人類学や社会学などの隣接分野の理論になびきがちだったことを諫めるということでもあったのかなと思います。

2014-09-10 17:02:15
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

@odg1967 @narrenstein 何となく正確でない気もして不安ですが(笑)ただ一つ言えるのは、安く留学して一次史料を大量に読むことができるようになり、欧州の学生と同じことを求められるようになっているので、西洋史の院生は思想的な面で深めるのが難しくなっています。

2014-09-10 17:07:10
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 @t_ohnuki 私の文脈をぶった切った発言が不必要な誤解を生んでいないと良いのですが……。

2014-09-10 17:09:59
💙💛 Fly, ODG, Fly💙💛 @odg1967

@narrenstein なるほど。いわゆるひとつの知的禁欲の文脈でしたか。

2014-09-10 17:11:19
Shuhei Inoue @narrenstein

@t_ohnuki @odg1967 一次史料へのアクセス可能性が上がったことは、確かに大きな変化かもしれないですね。

2014-09-10 17:13:22
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o0(Intellectual History が置かれている苦境の一端も明らかになってしまったけど。)

2014-09-10 17:43:05
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o0(まあでも西洋史出身でもサセックスに留学して立派な思想史家になって帰って来たふじたくんとかもいるわけだから。)

2014-09-10 17:44:30
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 そう捉えることも可能かもしれません。私はいわゆる「歴史学の研究室」にずっといたわけではないので、私の認識もズレているところがあると思います。引用されていらっしゃるノーマンの言は至極もっともだと思うのですが、これは当然の前提として共有されてはいないのでしょうか。

2014-09-10 17:45:01
💙💛 Fly, ODG, Fly💙💛 @odg1967

@narrenstein いえ、あれはキャノニズム批判をどう考えるかという文脈で紹介いたしました。恣意的なキャノン設定による視野狭窄は思想史家にとって危険なことなのですが、ノーマンの言ってることを踏まえるならば、思想史研究は何らかのキャノンを設定せざるを得ないのではないかと。

2014-09-10 17:52:59
💙💛 Fly, ODG, Fly💙💛 @odg1967

@narrenstein 過去のキャノニズムに対する批判は、設定されたキャノンが不適切であったり有意性を持ってないことに向けるべきであって、キャノンの設定自体は歴史研究が避けることのできない業のようなもの。どのみちわれわれはキャノニストたらざるをえない。そういう趣旨でした。

2014-09-10 17:59:04
💙💛 Fly, ODG, Fly💙💛 @odg1967

@narrenstein どうにもうまく説明できないのですが、このノーマンの見解を前提とした場合、いわゆるキャノニズム批判はどういう位置づけになるだろうという拙い問題提起ぐらいにお読みくださいませ。

2014-09-10 18:02:19
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 ありがとうございます。私はも少し拡大解釈していました。史料にアプローチする際には何らかの視点を決める必要があり、その決定に歴史家の問題関心が入り込まざるを得ないという意味において、恣意性を完全にまぬがれることはできない、と。

2014-09-10 18:13:44
Shuhei Inoue @narrenstein

@odg1967 いずれにしても、私にはまだ考えるための基盤を学ぶ必要があるので、ご紹介はありがたかったです。ノーマン、恥ずかしながら未読なので、ちゃんと読みたいと思います。

2014-09-10 18:16:23
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