歴史学をめぐる議論

歴史学をめぐって行われた議論をまとめてみました。「歴史性」とは何か、大学での歴史学教育について、歴史学と高校の歴史の乖離など色々な話題が出ました。続きの議論を「歴史学をめぐる議論2」にまとめました。http://togetter.com/li/8916
教育 歴史 ひすとり!
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@tricycler
RT @tamanoirorg: まあ同様に、門外漢は言及しないが吉、みたいな問題はあって、例えば哲学系の奴が、歴史の問題は固有名の問題、とか言い出すと、あまりのことに笑いが止まらなくなって、この馬鹿にこの先何百ページか付き合う気力を失う訳だ。
@tricycler
RT @tamanoirorg: 立派な哲学者でもそういう問題はあって、まあためにする史観ヘーゲルはしょうがないとしても、フッサールとかベルグソンとかはその段階でもう、およそ真面目に相手にする気にさえならない訳だ。彼等がせめて、同時代の歴史研究がどうなっているかに多少でも関心を持っていたらねえ。
赤江雄一 @tricycler
RT @tamanoirorg: 「歴史」と「哲学」の間にさえかなり広いギャップが存在する。(以下略)
@tricycler
RT @tamanoirorg: RT @nagato_y @tamanoirorg 以前、歴史学と哲学の合同シンポジウムで歴史学者の方が「それはもうミシュレのときにやった問題です」と繰り返し言っていたのをおもいだしました。
赤江雄一 @tricycler
連続RTは、専門用語のいい加減な流用という本題よりも、「哲学」と「歴史」のあいだのギャップに注目した切り出し。いろいろ府に落ちるような。だとすると、哲学科のなかでも、哲学の人と哲学史の人(歴史学的アプローチで哲学的テクストを研究する)のあいだには相当なギャップがあるのだろうか。
赤江雄一 @tricycler
ただ、サッチャーのときよりも激しい教育研究予算カットが起こるかも、という情勢。歴史の地理的時間的反復と差異を考えさせられる 。
saebou @Cristoforou
@tricycler …先程の問題にも重なりますが、思想とか哲学が共時的にものを考える(つまり、たまに過去が捨てられているのに対して、歴史はいろいろなものを通時的に考えるので、総てのことは既に起こったことの変奏であるように考えたくなることがあるのではないでしょうか。
赤江雄一 @tricycler
@Cristoforou いやあ、みんなとまでは言えないんじゃないでしょうか。歴史の忘却あるいは無知という側面はでかいと思います。
赤江雄一 @tricycler
@Cristoforou かぶりましたね。確かに、哲学と歴史では、物事の「歴史性」の認識の深さにギャップがあるのでは、と思うことがあります。端的には、時代錯誤の問題なのですが。
saebou @Cristoforou
@tricycler まあたしかに歴史の人がみんな注意深いわけではないですね。しかし、以前表象の学会で東浩紀さんと川上未映子さんがケータイ小説是非論を始めた時に、「なんかグーテンベルクの時代みたいな議論してますねー」と言ったら周りにいた思想系の人たちに驚かれたもので…
赤江雄一 @tricycler
@Cristoforou そうなんですよ。反復していることを知らずに反復している。だからといって、おまえら、これもこれも知っとけーみたいな、いまの高校までの歴史の教え方もなんだかなー、と。
saebou @Cristoforou
@tricycler …しかしながら我々文学畑は歴史もダメ、思想もダメだったりするので、全く偉そうなことは言えないです。それでもルネサンス文学の人たちは現代文学の人たちよりは多少気をつけていると思うのですが…
赤江雄一 @tricycler
@Cristoforou まあ、お互い個人的にするべきことをすればよいと思いますが、あえて歴史学の問題をいうと、歴史学には歴史学のバイアスがあって、例えば、伝統的にはintellectual history を軽視してきたことです。これを「精神史」と訳すべきか考え中ですが。
赤江雄一 @tricycler
これはイギリスでもそうで、先日亡くなった John Burrow の obituary にもそういう話がありました。そういうわけで、最近出た『ミクロコスモス』は重要だと。
saebou @Cristoforou
@tricycler 'intellectual history'を「精神史」だと、フランス語の'histoire des mentalités'「心性史」との混乱がいささか心配ですね。
赤江雄一 @tricycler
哲学と哲学史を問題とし始めると日本国内的には泥沼という話を頂きました。「少なくとも日本の哲学科の教員の大半は歴史というのは事実の暗記だろう、くらいにしか考えていない場合が少なくないと(経験的には)思」う。うーむ、やはり相当なギャップがありそう。
@ayoshino
やっぱり根強い学校教育の影響。 「感想文を書いてるんだろう」と思われてる私たち(笑) RT @tricycler 哲学と哲学史を問題とし始めると日本国内的には泥沼という話を頂きました。「少なくとも日本の哲学科の教員の大半は歴史というのは事実の暗記だろう、くらいにしか考えていない
赤江雄一 @tricycler
「「哲学」と「歴史学」のあいだ、「哲学」と「哲学史」のあいだ」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/8338
赤江雄一 @tricycler
@Cristoforou ディルタイの「精神史」を思い起こしてしまうところもあります。もう、みんな知らないかもしれないけど。
赤江雄一 @tricycler
他の学問分野の用語を使うときにはよく理解したうえで使うようにという話があったばかりなのだけれど、歴史学者などがいう「歴史性」というのは、経済学でいう「経路依存性」と重なる部分があると思う。重ならない部分もあると思うが。http://bit.ly/9HMvtH 識者のご意見を乞う。
赤江雄一 @tricycler
とりあえずここでは、経路依存性 (path-dependence) とは、歴史的な経路によって現在下される決定が制約を受け、将来もその影響を受けるぐらいの広い意味で理解しています。wikipedia (en): http://bit.ly/aYbp4D
@na_kanoh
@tricycler 国際政治学者(冷戦史家)のJ・L・ギャディスが、歴史事象における因果関係の過度な単純化を戒める文脈で、「初期条件に敏感に依存すること」=「歴史的経路依存性」の重要性を説いていますね。『歴史の風景』103~106頁。
赤江雄一 @tricycler
@na_kanoh ありがとうございます。僕は中世史学者なので疎いのだと思いますが、ギャディスのような国際政治学者や経済学部所属の経済史家はこうした、社会科学的な語彙をより使っていそうですね。
縮限 @contractio
そんな哲学科教員には会ったことがないなぁ。 RT @tricycler: // 「少なくとも日本の哲学科の教員の大半は歴史というのは事実の暗記だろう、くらいにしか考えていない場合が少なくないと(経験的には)思」う。//
永本哲也@『ミュンスター宗教改革』発売 @saisenreiha
「歴史性」の理解は歴史学者の間でもまちまちなような。 RT @tricycler 他の学問分野の用語を使うときにはよく理解したうえで使うようにという話があったばかりなのだけれど、歴史学者などがいう「歴史性」というのは、経済学でいう「経路依存性」と重なる部分があると思う。
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コメント

はるまち@夏ティア《こ04a》 @halmatch 2010年3月9日
史学概論で何を教えるか(Togetterの議論上でのコンセンサスとしては概ね歴史理論と史学史の二本柱?)という問題と、大学レベルの歴史(学)研究者が高校以下の「歴史」教育にいかにコミットしていくか、という問題は興味深かった。 阪大の史学科(学部学科の枠組みとしては現存してないけど、西洋史+東洋史の世界史講座と日本史講座が合同で学部生向けに「歴史学方法論講義」という名で「史学概論」的な授業を開講している)でもこの点に絡んだ話にはよく及ぶのだが、その「歴史学方法論講義」の指定テキストは福井憲彦『歴史学入門』と
はるまち@夏ティア《こ04a》 @halmatch 2010年3月9日
あら、まとめへのコメントも長すぎると超過分は予告なく切られちゃうのか……。【以下省略された部分の復元】「高校世界史教科書の異端」帝国書院の世界史B教科書で、史学史や歴史理論というより、山川世界史的な「凝り固まった歴史観」の打破と、福井氏の社会史的方法を用いた自由闊達な研究のあり方を通して、歴史学の可能性を提示することにあったように思える。テキストクリティークや論文の読み・書き方といった研究のイロハは「方法論講義」と二本柱の「歴史資料学講義」があったが、こちらも史学史や既存の歴史理論についてはあまり触れてい
はるまち@夏ティア《こ04a》 @halmatch 2010年3月9日
〔前略……〕こちらも史学史や既存の歴史理論についてはあまり触れていなかったので、そういった方面には不案内なまま「歴史学はこういうもので、こういうものではない」という認識は極めて曖昧なまま学部時代を終えたが、卒論では自由気ままに(E.H.カーすら読んでいない(!)という不勉強も併せて)やらせてもらったし、頭の柔らかさを要する発想力といった点では、別分野に進んだ大学院でもお世話になったと思う。 ので、まとめの前半、歴史理論と史学史についての文脈は着いていけないところがあったが、後半の「史学概論のありかた」と「
はるまち@夏ティア《こ04a》 @halmatch 2010年3月9日
〔……中略……〕ので、まとめの前半、歴史理論と史学史についての文脈は着いていけないところがあったが、後半の「史学概論のありかた」と「歴史教育へのコミット」の2点は重要な問題だと改めて痛感。前者については、挙げられてた望月幸男編『新しい史学概論』を少し見てみようかしら。あと特に後者の教育問題については、阪大の歴史学がかなり重視する問題で、その点に関するこれまでの研究とかも何点か本にまとまってたと思うので、読んでみようかな。
永本哲也@『ミュンスター宗教改革』発売 @saisenreiha 2010年3月11日
続きの議論を「歴史学をめぐる議論2」にまとめました。http://togetter.com/li/8916
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