『グラスリップ』全13話の簡易解説
「子どもの頃から、すぐに友達はできたんだけどね」 「地元のお祭りの時とか、周りの子が突然毎年の、お祭りモードに入っちまって。駆のこと、忘れちまうんだよなあ……あいつ、それをなんとか、って言ってたな」 「唐突な、当たり前の孤独」 (続く #glasslip
2014-09-27 15:38:07「そうそう、それそれ。よく覚えてたなお前」 「私のせいだから」 この一連の会話、「よく覚えてたな」まで12話に掛かってくるのも楽しいところで。 問:透子があれだけ正確によく覚えてたのはなぜ? 答:駆君のことだから。 #glasslip
2014-09-27 15:40:21透子にとっての「夏休みの宿題」twitter.com/sagara1/status…と呼応するように、9話「月」で幸からの題名「明日のために」、本文「夢十夜」のメールを受けて首を捻る拓は姉にアドバイスを求めた後、「試験問題なんだ。はは……そっかあ…」と誤魔化す。(続く #glasslip
2014-09-27 15:52:4613話の透子母、深水真理による「総括」といえば、「陽菜、あの子、ここに来て大慌てで夏休みの宿題やってるみたいだから邪魔しないのよ」は正に「総括」で。 人生の「宿題」を終え、CMが言っていた通り「本当に楽しいことは夏休みの後に待って」いる。 #glasslip
2014-09-27 15:26:4413話の透子母、深水真理による「総括」といえば、「陽菜、あの子、ここに来て大慌てで夏休みの宿題やってるみたいだから邪魔しないのよ」は正に「総括」で。 人生の「宿題」を終え、CMが言っていた通り「本当に楽しいことは夏休みの後に待って」いる。 #glasslip
2014-09-27 15:26:44続き) ここで"『グラスリップ』は「成長」だか変化だかを描けているか?"という命題(?)について少し。 例えば、9話の"試験"に正しく解答した拓の10話での駆とのやりとりを、6話で雪哉が駆を殴るに至ったそれと比べながら観るといいのではと思う。 (続く #glasslip
2014-09-27 17:12:22グラスリップ10話 gyao.yahoo.co.jp/player/00657/v… 「何が知りたい?」 「お前さあ、透子さんが好きなのか?大事にしてるんだろうな?透子さんは、俺たちの、大事な友達なんだよ」 (俯く駆。その様子を少しの間見つめて) (続く #glasslip
2014-09-27 17:12:43続き) 「さっちゃんの住んでいる場所、教えるよ」 「俺、君の聞きたいことには何も答えていないけど」 「なんかうまくいえないけど…俺に…答えなくていいよ」 13話での「偶然に集まりたい」と並ぶ、拓の「成長」を明確に示すやりとりだと思う。 #glasslip
2014-09-27 17:15:01相手が大事だからこそ、思いを求められても口にできないということがある。 その思いは、永宮幸が正にそうしたように、言うべき時に言うべき場所で、言うべき相手に向かって語られるべきもので。 白崎拓にはそれが分かったのだと思う。 #glasslip
2014-09-27 17:28:58もう少し踏み込むと、もし「どうしても」と強要するなら、悩んだ末に駆はここで自分に向かって今言うべきでない思いを語ることも辞さないだろうとも拓は分かったのだろうとも思う。 そして、彼はそれをさせなかった。 作中屈指の、素晴らしい描写だと思う。 #glasslip
2014-09-27 17:29:39『グラスリップ』の「未来のかけら」とエッシャー『昼と夜』(途中) d.hatena.ne.jp/skipturnreset/… 結局今日中に仕上がらなかったけど、なんかもやもやするので、とりあえずtwitterで感想を断片的に流すのと同じようなノリで公開してみる。 #glasslip
2014-09-27 23:34:39この記事(途中)d.hatena.ne.jp/skipturnreset/… ではエッシャー及び絵画としてのその作品「昼と夜」について、「見たまんま」から引き出せる話に留めてるけど。多分、もっと突っ込めるなら突っ込んで書いた方がいい話ではある。(続く #glasslip
2014-09-28 22:29:32続き) 例えば「騙し画とは、錯視/錯覚とは何か」という話や、エッシャーということで「境界」、「水面」や「水面に反射する光」といったものについて、『グラスリップ』の「未来のかけら」と絡めて論じるというの、多分、それなりの妥当性ありそうだと思う。#glasslip
2014-09-28 22:30:06『グラスリップ』解説記事 togetter.com/li/724041 は今週中くらいをめどに修正版をブログ記事にしたい。訂正も補足も、新たに書き加えたいことも諸々あるし、各検討ももっと丁寧にやりたいので、それなりに時間かけるつもり。 #glasslip
2014-09-29 09:52:09例えば、『グラスリップ』の総括として、 (1)透子の「何があっても未来の私が全部解決してくれますように」が1話と13話でどう変化したかの話 (2)駆(と透子)について『追放と王国』→『押し絵と旅する男』と変わった話。 (続く #glasslip
2014-09-29 09:58:41(3)6人が各々の「夏休みの宿題」を終え「本当に楽しいことは夏休みの後に待って」いるという話。 に加え、 (4)3組6人の「約束の/自分の場所」の話。 というのもあり、どれも重要と思えるので、それなりに伝わりやすいように書いてみたい。 12話関連も詰めたい。 #glasslip
2014-09-29 10:00:0113話で透子が母から教えられた未来は驚かされるようなことばかりで、今を一生懸命に……という話、全くもって唐突でないし単なる一般論でなく、それこそ13話通じての透子の足跡をなぞってる。 (続く #glasslip
2014-09-29 10:11:05"やなぎが泣いている"未来のかけら→泣かせたくないと「一生懸命」に→7話で"「お似合いのカップルね」"→夏休み明けに透子が目にするやなぎ&雪哉の新たな関係 (続く #glasslip
2014-09-29 10:11:25"幸が入院している"未来のかけら→「一生懸命」心配→拓が寄り添う未来のかけらで安心→9話-10話で「月が綺麗ですね」→夏休み明けに透子が目にする登校を再開した幸と拓の新たな関係 (続く #glasslip
2014-09-29 10:11:36続き) なお、以上の諸々(特に(夏休み明けに透子が目にするだろう二組四人の新たな関係)を鑑みて、透子にとって「夏休みの後に待って」いるべき「本当に楽しいこと」なにか?と考えてみるなら、『グラスリップ』の最後のあの場面は……という話かとも思う。 #glasslip
2014-09-29 10:14:14『グラスリップ』序盤の人間関係相関図。 色々不恰好だけど、作ってみた。これで、少しは見通しよく前半の解説とかやり易くなるだろうか。 #glasslip pic.twitter.com/E2XgHSTea0
2014-09-29 18:30:37例えば、雪哉/やなぎ/透子の三角関係のこういった進展 twitter.com/sagara1/status… が、駆/雪哉/透子の三角関係のそれ twitter.com/sagara1/status… と構造が似てる、みたいなことを見て取ってもらえたらなー、と。(続く #glasslip
2014-09-29 18:38:17やなぎは1話序盤から雪哉を巡って透子に挑発やあてつけをしてるけど、透子がそれを全く感じ取らず一人相撲に。なんとも大変だけど、だからやなぎは透子が嫌いになれないし、好きだということにも繋がるんだろうな……。#glasslip
2014-09-29 11:21:00特に6話「パンチ」は分かり易い。"悩みを聞いて欲しい"といいながら何度も言わずに去っていってしまう透子に駆が"いい加減聞かせて"と聞いてみれば「さっちゃん入院するんだって」。 イラっとしたとこに先ほど祭りに誘いに来て成り行きで殴られた雪哉から透子に電話。(続く #glasslip
2014-09-26 12:03:11やなぎと雪哉の間の(義理の)「家族」という特別な絆は二人を日々一つ屋根の下で間近に接しさせるけど、雪哉はやなぎを「気のおけない家族」としかみず、だからこそ透子への思い、駆への対抗心を隠さなくて。 雪哉の「負けたくねえ」に、やなぎはたまらず、透子へ電話する。 #glasslip
2014-09-29 18:48:08透子と駆は「未来のかけら」という特別な絆で一気に距離を縮めるけど(透子にしても親友の幸の制止を振り切るくらい「キラキラ」は気になるものだった)、透子は仲良し五人の関係維持のためとそれを捉え、駆は透子の友人たちへの思いを見せつけられ続ける。(続く #glasslip
2014-09-29 18:48:36続き) 特に雪哉に対するそれに対しては、無論、心穏かでいられるはずもない。 ……そういう流れが、見て取り易くなっているといいのだけれど。 #glasslip
2014-09-29 18:49:42