塩分も温度も問題ありません。 ~黄色ブドウ球菌などなど~

ジャーサラダの話題の流れから。 皮膚や鼻の中でいつもは静かにしているのに、食品中に入ると恐ろしい毒素を生産する「黄色ブドウ球菌」について主に触れています。 途中、腸炎エルシニアや腸炎ビブリオ、そしてちょっと横道にそれてアルカロイドについても。
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Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 症状が多彩なんで説明しにくいのよなぁ。リンパ指向性が高めなせいか、腸間膜リンパ節炎とか、虫垂炎(盲腸)とか起こしたりもするし。

2015-04-28 22:38:14

あれ・・・・生命活動は酵素反応で、酵素反応にはその反応に適した温度いうものがあるはずなんですが。
細菌によって、そこに差があるのはどういうわけでしょう。

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe 低温だと増えにくいのは、酵素反応が悪くなるからでしょう? 菌の種類によって差があるの面白いですね。 菌の大きさによるのか、生殖時の活動量の差によるのか。

2015-04-28 22:37:10
うみんちゅ💙💛 @DEEPBLUE1219

@Butayama3 @y_tambe 反対に、古細菌だと100℃でも平気なやつもいます

2015-04-28 22:40:37
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 それと「耐寒性/耐冷性」の機構を獲得してるかどうかがミソ。この辺は、耐塩性/耐寒性の植物なんかにもしばしば見られる、ベタイン(特にグリシンベタイン)という物質を作って細胞内に溜め込むものが多かったりする。

2015-04-28 22:41:25

低温に耐えられるのは「そういう機能を持っている」から。

うみんちゅ💙💛 @DEEPBLUE1219

凍らないように、ですね RT @y_tambe: @Butayama3 それと「耐寒性/耐冷性」の機構を獲得してるかどうかがミソ。この辺は、耐塩性/耐寒性の植物なんかにもしばしば見られる、ベタイン(特にグリシンベタイン)という物質を作って細胞内に溜め込むものが多かったりする。

2015-04-28 22:44:00
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 腸炎エルシニアは、広い分類では大腸菌やサルモネラと同じ腸内細菌科に含まれる。その中の、エルシニア属(大腸菌はエシェリヒア属、サルモネラはサルモネラ属)の一菌種だが、エルニシア属にはもっと有名な菌がいて、それがペスト菌。

2015-04-28 22:46:19

ペスト!

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe え、私が言った個体の大きさうんぬんというのはあってるのかしら。

2015-04-28 22:44:41
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 あっと失礼。大きさは関係ないです。「活動量云々」になるとちょっと微妙というか、耐寒性を持ってるから低温でも活動、増殖が可能ということに(だから因果関係的には逆なのだけど)

2015-04-28 22:48:47
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe そっかそっか、そういう能力をもつヤツらが生き残ってきたということですね。

2015-04-28 22:49:53

--さて、ここで少し脱線。
この「凍らない」機能についての説明とそこからアルカロイドについて。
「ベタイン」とは?

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@DEEPBLUE1219 @y_tambe ベタベタしてて粘度が高くて凍りにくそうな名前…。(・∀・)>ベタイン#ダジャレかい

2015-04-28 22:51:03
うみんちゅ💙💛 @DEEPBLUE1219

化粧品にも保湿剤として使われてたりします。乾き際に、ちょっとベタつく感じがあります。 RT @Butayama3 @y_tambe ベタベタしてて粘度が高くて凍りにくそうな名前…。(・∀・)>ベタイン#ダジャレかい

2015-04-28 22:52:34
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @DEEPBLUE1219 一分子の中にプラスとマイナス、両方の電荷を持つ分子が「ベタイン」と呼ばれるもの。元々はグリシンベタイン(トリメチルグリシン)という成分だけ指してた。保湿液とかに含まれてるものもあるから、多少はベタベタはしてるものもあるかもしれん。

2015-04-28 22:55:24
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @DEEPBLUE1219 コーヒーにもトリゴネリンというベタインの一種が含まれてはいるのだけど、もっぱら豆の成分なせいか、耐寒性はからっきしなのよな。

2015-04-28 22:57:57
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe @DEEPBLUE1219 だっていかにも怠け者そうな名前じゃないですか…。トリゴネリン。ゴネリン。

2015-04-28 23:00:45
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @DEEPBLUE1219 本当は、テンサイ(砂糖大根、ビーツの仲間)から見つかったからなんだけどね。学名が「Beta vulgaris」で、その「Beta」から。語尾の"-ine"は、カフェインとかと同じでアルカロイド(植物の含窒素成分)に付く語尾。

2015-04-28 23:02:33

語尾のineはアルカロイドのしるし。

ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe @DEEPBLUE1219 「イン」ってアルカロイドにつく言葉だったのねー。みんなインがつくじゃない。とするとあれはアルカロイドなの。

2015-04-28 23:06:05
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @DEEPBLUE1219 んで、そのテンサイはベタインのおかげで寒冷地で栽培できる作物であり、おまけに砂糖の蓄積が多いものだから、ナポレオンが大陸封鎖して砂糖がヨーロッパに入ってこなくなった時代にここから甜菜糖を作る技術が発展し…(どんどん横道に

2015-04-28 23:06:15
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@y_tambe @DEEPBLUE1219 へえー、そうか、北海道で作ってたりするものねえ。ベタインのおかげなんだ。>てんさい

2015-04-28 23:07:49
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 @DEEPBLUE1219 もちろん例外もあるけどね。また、インはインでも、アルカロイドは英語のスペルが「-ine」と"e"で終わる。カフェイン以外にも、ニコチン、モルヒネ(モルフィン)、アコニチン(トリカブトの毒)などなど

2015-04-28 23:09:12