@Butayama3 サポニンの多くは「溶血毒」、赤血球の細胞膜を溶かすどくになる。ただ、伊藤センセがいってたように、高麗人参みたいな薬用植物のサポニンには、「くすり」としての作用を持つものもある。「くすり」は量が増えると「毒」にもなるものだから、また個別の毒性を持ってることも。
2015-08-08 23:26:20@y_tambe じゃあ、よく、「洗剤飲むと毒ですよ」というのは、界面活性剤に溶血作用があるからなの? ま、でも少しなら大丈夫かな…。
2015-08-08 23:33:28@Butayama3 飲んだ場合、血液に入って悪さする前に、いろんな組織に作用するのね。細胞膜は血液だけにあるってわけじゃないから、いろんな細胞に作用するし。それでも「溶血作用」って呼ぶのは、毒性があるかどうかテストするのに赤血球液を使う方法で確認したりするのも関係してる。
2015-08-08 23:40:18@Butayama3 むかし書いたウィキペディアの記事に、写真載っけてるけど、赤血球液は普通は(赤血球がコロイド状態なので)濁ってみえるけど、溶血すると透き通る。 ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%B6… 写真は細菌の溶血毒で処理したものだが、サポニン混ぜてもこうなるわけ
2015-08-08 23:45:34@Butayama3 コロイド=一定以上の大きさの粒子が、気体や液体にふわふわ混ざってる状態ね。「チンダル現象」って聞いたことないかな? 小さなほこりが待ってる部屋に、閉めた窓の隙間から光が入ると、光の筋がみえる。あれもコロイドで光が散乱するためで、光が散乱するので濁って見える
2015-08-08 23:50:00@Butayama3 そう。赤血球って、中に赤い液体(=ヘモグロビン入りの細胞質)が入ったマイクロカプセルみたいなもので。ある程度の大きさがあるから、水中に分散してるときは光を散乱するし、時間が経つと徐々に沈んでいく。で、溶血すると細胞膜がとけて、カプセル内の液体がひろがる。
2015-08-08 23:54:28@Butayama3 そうです。目で見ても判りやすいし、試したい薬剤と混ぜて反応させた後、赤血球液を遠心分離機にかけてもいい。そうすると、溶血してない赤血球が沈降するので、それと分けた上澄み部分がどれだけ赤くなったかを、吸光度とかで調べてきれいに定量(=数値化)もできる。
2015-08-09 00:00:31おまけ
@Butayama3 ちなみに「チンダル現象」を発見したジョン・チンダルは、納豆菌とかが作る耐久構造である「芽胞」の発見者でもある #微生物トリビア
2015-08-08 23:57:34