洗剤の泡立ちの話 その2 合成洗剤と石鹸

 洗剤の泡立ちのお話を聞き終わった直後 TLに流れてきた  ”知られざる「合成洗剤」 体への打撃”    http://www.gdsleep.com/children/eco/s94_74_85.html  さっき聞いた話では牛乳のカゼインも界面活性剤の一種って言われてたのに、 続きを読む
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うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 少し真面目に回答しますと、経口・経皮摂取による毒性というのは、天然物か人工物かで決まるわけではありません。フグや毒キノコ、トリカブトあたりを思い浮かべていただければ分かると思います。むしろ、自然物こそ、毒物の宝庫です。

2013-02-09 16:52:55

    そういえばこの間蛇毒が血液を一瞬で凝固させる動画を見てブルったばかりだった

うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona えっと、界面活性剤からまた少し脱線しますと、生き物なら何でもそうですが、別に他の生き物に食べられたくて生きてるわけじゃないので、食べられないように毒を蓄える生き物はいっぱいいます。植物でさえ、害虫がつくような環境では、自分で天然農薬を作って防御します。

2013-02-09 16:55:49

   そりゃそうだ。そもそも薬の始まりって薬草だし、
   天然の薬草から成分を抽出して人間が使う薬品を作ってきたんだしなあ。

うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona で、例えば農業で使われている農薬(天然物信仰の人は大嫌いだと思いますが)と、植物が自分で作る天然農薬とを比べると、後者の方がずっと毒性が強かったりします。普通の農薬は、ものすごく厳しい安全性試験をパスしないと登録できないので、当然と言えば当然です。

2013-02-09 16:58:16
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 話を界面活性剤に戻しますと、その安全性=毒性というのは天然物か合成物かで決まるのではなくて、その構造によって決まります。泡立ちも、どうして泡立ちが良くなるかを理解すれば、天然か人工かでは決まらない事が一目瞭然である事と同じです。

2013-02-09 17:13:44
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 食器用洗剤では、一般的に安い洗剤の方が、油汚れをよく落とします。その代わり、手の油分も持って行ってしまうので、手荒れを起こしやすいです。少し高めの洗剤ですと、あまり激しく脱脂しない界面活性剤を使用している代わりに、汚れ落ちはやや悪くなる傾向にあります。

2013-02-09 17:19:12
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona で、彼らの大好きな石鹸が脱脂しないか?というとそうでもありません。石鹸は優秀な界面活性剤ですので、油汚れも、手の皮脂もちゃんと持って行きます。

2013-02-09 17:20:38
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 石鹸の性質として、ナトリウムやカリウムのような一価の金属イオンで中和されたものは水に溶ける事ができますが、カルシウムやマグネシウムのような二価の金属イオンで中和されたものは、水に溶けなくなる特徴があります。

2013-02-09 17:24:24
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 二価の金属イオンは川の水にも井戸水にも水道水にも、僅かに含まれていますので、石鹸を使うと、イオン交換されて二価の金属イオンが沈降します。これが石鹸カスとか水垢とか呼ばれるものの正体です。

2013-02-09 17:29:21
nona @kobonona

@DEEPBLUE1219 私の住んでいる場所は他の所より水道水にカルシウムが多いそうで、気をつけていないと蛇口まわりがあっという間に白くなってしまうんですよね。クエン酸水やお酢をスプレーしておいてからこすって落としています。

2013-02-09 18:24:35
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona それです。天然大好きな人たちは、コレを利用した実験をよくやらかします。メダカの入っている水槽に、一方は合成界面活性剤を、他方は石鹸を同量入れるんですね。そうすると、石鹸の方は何ともないのに、合成の方はメダカが死んでしまうというものです。

2013-02-09 23:30:35
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 「まぁ怖い!」とだまされやすい実験ですが、これは、石鹸の方は二価の金属イオンと結合して沈殿しちゃうので、水中に溶けてる量だけで言うと全然同じではなかったりします。今回のリンク先ではその実験は紹介されていませんが、見かけ上、インパクトがあるけれど、

2013-02-09 23:32:54
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona ちゃんとした実験になっていない実験で、恐怖を誘うのが常套手段です。統計的におかしい特殊例を紹介したり、別の原因で起こっている現象の責任を合成物に押し付けてみたりする事が大飯です。一般論ですが。

2013-02-09 23:34:32
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 僕は毒性学の専門家ではないので、この辺の理解は怪しいですので、話半分で聞いてください^^;界面活性剤は、その名前の通り界面活性があるのですが、その性質による毒性は主に2種類。生物の細胞は、大雑把に言うと、水の玉がリン脂質という油の膜で覆われた構造をしています。

2013-02-09 23:37:34
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona なので、油も水も溶かす事のできる界面活性剤は、膜を壊してしまうんですね。コレが一つ目。二つ目に、生物の生体機能の多くはタンパク質が担っています。酵素は細胞内で起こる様々な化学反応の触媒になりますし、DNAに結合して遺伝子発現を促進したり、抑制したりする

2013-02-09 23:40:09
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona スイッチの役目を果たすタンパク質もいます。他にも、細胞膜に貼り付いて、細胞外からの物質透過や情報伝達に関わっているものもあったりして、一口でタンパク質といってもいろんな種類のものがあって、無数の機能を持っています。タンパク質というと栄養素のイメージが強いですが

2013-02-09 23:42:37
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona むしろ精密機械と言った方が適切かもしれません。さて、このタンパク質というのは、アミノ酸が鎖の様に繋がってできているのですが、アミノ酸にも水に溶けやすいアミノ酸と、油に溶けやすいアミノ酸があります。細胞の中というのは水で満ちていますから、

2013-02-09 23:45:01
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona タンパク質が水に溶けているためには、油に溶ける(=水に溶けない)アミノ酸を内側に包み込んで、水に溶けるアミノ酸の部分を外側に殻の様に配置した形をとります。この、水に溶けるアミノ酸と油に溶けるアミノ酸の種類と数と配置によって、タンパク質の形が決まる訳です。

2013-02-09 23:47:29
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 先ほど、タンパク質はいろいろな機能を持っているとご説明しましたが、タンパク質がその機能を発揮するためには、この微妙な構造がきちんと作られている事がとても重要なのです。例えば熱が加わると、卵のタンパク質の構造が壊れて固い構造を作ってしまうので、ゆで卵ができます。

2013-02-09 23:50:05
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona タンパク質は熱やpHの変化にとても弱いのですが、界面活性剤にも弱いのです。界面活性剤は油も水も溶かしますので、精密に作られていたタンパク質の構造を壊してしまいます。これが二点目

2013-02-09 23:52:07
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona 界面活性による毒性の原因は、主にこの二点だと思いますが、これらはどちらも石鹸だろうが合成だろうが、どちらにも当てはまる特性です。

2013-02-09 23:52:59
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona もう一つ考えられるのは、界面活性剤の代謝産物が毒性を持っている場合です。例えば、ヒマというインドで栽培されている植物から採れるヒマシ油という油は、普通の油と違ってリシノレイン酸という、脂肪酸の中に酸素原子を持った特殊な脂肪酸を抱えています。

2013-02-09 23:58:22
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona どうやら、私たち人間は(他の動物は知りません)、このリシノレイン酸のように酸素を含んだ脂肪酸を上手く代謝する事ができないので、ヒマシ油を食べると下痢を起こします。このような特殊な脂肪酸を使って界面活性剤を作れば、やはり食べれば下痢を起こします。

2013-02-09 23:59:56
うみんちゅ @DEEPBLUE1219

@kobonona ですがこのヒマシ油を使って石鹸を作る事も当然できる訳で、やはり天然かどうかということで、毒性があるかないかを議論する事はできません。

2013-02-10 00:01:33
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コメント

ぴんぽん @pinpon_2011 2013年2月12日
http://bit.ly/VPPcjA 中西準子先生はヒゲオヤジの隣の人(笑
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うみんちゅ @DEEPBLUE1219 2013年2月12日
言葉足らずでした。毒性は天然物か合成物かで決まるのではなくて、その構造や暴露量、暴露経路によって決まります。が、正しいですね^^;
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KokyuHatuden @breathingpower 2013年2月12日
肝臓で作られる胆汁も界面活性剤ですよね。人体に必要な油を消化吸収するためにも界面活性剤が必要で、人体が自ら造っています。胆汁には病原性微生物を殺し、体を守る役割もあります。
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Dai=Juno @bforest_ 2013年2月12日
いいまとめ。後半は自然物崇拝?まで踏み込んでて考え方の参考になるねー
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四阿🔯アフツイトリコDCT @border225 2013年2月12日
分りやすい解説、ありがとうございました。と言いつつ半分ほどしか理解できませんでしたが。 過去の合成洗剤追放運動に関してはこちらが良くまとまってると思います。 http://jsda.org/w/02_anzen/senzai_anzensei_01.html
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四阿🔯アフツイトリコDCT @border225 2013年2月12日
かなり昔の話ですが、催奇形性が問題視されました。この時期、運動も大きく盛り上がったと思われます。しかし再現性がなく科学的に否定されました。むろん科学的に否定されたことにより急速に運動は萎んだと聞いてました。が、意外にまだ生き残ってたのですね。
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四阿🔯アフツイトリコDCT @border225 2013年2月12日
これでは放射能問題も簡単ではありませんか。あ、脱線しました。 おまけですが、世界的にもこんな運動があるのは(あったのは)日本と韓国だけ。韓国の運動は日本からの輸出らしいです。これはかなり恥ずかしい。現在韓国ではどうなのかは知りません。
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neologcutter @neologcuter 2013年2月12日
「天然ものだから、人間にやさしい」というのがそもそも見当違い。天然毒でも危険な物質はいくらでもある。
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neologcutter @neologcuter 2013年2月12日
市民のための環境学ガイド 食の安全とリスク管理 http://p.tl/TPZK ここも参考になると思います
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毛利 貴志蔵 @molykisizo 2013年2月12日
あんまり関係ないけど、牛乳の話で「ホモ牛乳はホルモンを使ってるから危険だ!」と言ってる人が居て、「ホモ牛乳ってホモゲナイズドであって機械的な処理だからホルモンとはなんの関係もないぞ」って突っ込んだらブロックされたのを思い出した。
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安全靴で足腰を鍛える会 @srutobisasuke 2013年2月13日
放射脳詐欺師の「経典」が30年以上前の石鹸運動と合成洗剤追放運動のような気がします。どちらも結局は「自分達や仲間の商売になるから」運動を推進するわけで・・・
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赤間道岳 @m_akama 2013年2月13日
neologcuter 天然の、無管理な状態にあるものの方が危険とも言えるんですけどね。天然のものが安心と信じ切っている人には何を言っても通じないです(´・ω・`)
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うみんちゅ @DEEPBLUE1219 2013年2月14日
srutobisasuke 30年前の合成洗剤反対運動は正しかったと思うのですよ。実際に環境被害も出ていましたし、あの運動のおかげで窒素やリンの規制が始まったわけですし。ただし、その後のメーカーの努力や製品の改良をまったく無視して、石鹸を唯一神に祭り上げてしまったことが、間違いの元でしたよね
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neologcutter @neologcuter 2013年2月14日
m_akama まさしくその通りですね。自然なものを崇拝した結果、ディープエコロジーになってしまうケースあるんですよね。
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安全靴で足腰を鍛える会 @srutobisasuke 2013年2月14日
DEEPBLUE1219 「石鹸シャンプー」「手作り石鹸」あたりは胡散臭い連中の「シノギ」ですよね。そういえば、花王のアタックは、いんちき本と名高い「買ってはいけない」だったか週刊金曜日だったか「白ペンキ」呼ばわりでしたね
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ae @ae080426 2013年2月14日
誰に吹きこまれたのか、「体を洗うのに環境破壊したくない。タオルでごしごし洗えばいいんだ」と宣言して実行している友人のことをちょっと思いだした(´・ω・`)
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船沢荘一(来年は俺の年🐯) @Funaschon 2013年3月25日
界面活性剤のメカニズムは一度調べて知ってはいましたが、その毒性や人体への影響については改めて驚くばかりです。そういや「合成シャンプーやリンスを使いすぎている妊産婦の羊水からシャンプーの香りがする(=体内に浸透して羊水に匂いが移る)」みたいな話をどっかで聞いたのですが、このあたりは果たしてどうなんだろうかと。
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