東方翻訳SS「幻想郷パンツパンツレボリューション」
- yuri_no_meikyu
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弾幕を放ちながら、レミリアとフランが魔理沙の家の扉を吹っ飛ばした。二人が突入すると、中から叫び声や家具の壊れる音、そしてさらに激しい弾幕の響きが聞こえた。さまざまなパンティが窓から、扉から、そして壁に開いた弾痕の穴から吹き飛ばされてきた。 145
2015-08-30 22:16:21間もなく二人が魔理沙を外に引きずり出してきた。吸血鬼姉妹は服が擦り切れ、焼け焦げていたが、大きいダメージは無さそうだった。フランドールに背後から羽交い締めにされてもがく魔理沙の前に、レミリアが立ちはだかった。鉤爪鋭い手を下に伸ばし、レミリアは魔理沙のスカートの縁を掴んだ。 146
2015-09-02 20:50:21「さあて、お前が下着を脱がされたらどんなざまか見せてもらうわよ」そう言ってレミリアは妖怪たちに向かって振り返った。「全員、スペルカードは準備できてるでしょうね?」 147
2015-09-02 20:54:44皆が一斉に頷いた。ポケットから、胸元から、バッグから、とにかく愛くるしい少女たちが大切に身につけているあらゆる場所から、ずらりと引き抜かれたスペルカード。「お前ら、どうする気だ」普通の魔法使いが息を詰まらせた。 148
2015-09-02 20:59:30レミリアがぞっとする笑みを浮かべた。「古風に剥き出しにして、弾幕でお尻ペンペンの刑で、他人様の下着に手を出すようなおいたが二度とできないように思い知らせてやるのよ」149
2015-09-02 21:02:38レミリアが魔理沙スカートの縁をめくり上げようとした、その瞬間、群衆の中からミスティアとリグルを吹っ飛ばすようにして飛び出してきたのは、霊夢だった。 150
2015-09-02 21:06:22「待ってっ!」博霊の巫女が叫んだ。「待ってちょうだいっ!」驚いたレミリアが上げかけた手を下ろした。151
2015-09-02 21:08:08振り返った霊夢が、怒りに燃えていた群衆に向き直って、両手を広げた。「悪いのは魔理沙じゃなくて、私なのっ!」152
2015-09-02 21:10:37最前列にいた紫が急に顔を紅潮させた。「霊夢がパンティ泥棒の犯人だなんて?!なんてこと…!」気を失いかけて後ろに倒れかかった紫を藍が支えた。 153
2015-09-02 21:17:25「違う、ちがう、そうじゃないのよ」と霊夢が弁解した。「ここのパンティを盗んだのは魔理沙だけど、ただ…」霊夢は恥ずかしさに目を伏せた。「このパンティ異変の最初の原因だったのは、私なの」 154
2015-09-02 21:20:59「なんだってええ?」魔理沙が叫んだ。「霊夢は親友を助けたくて嘘を言ってるだけよ」とレミリア。「魔法使いを逃がさないで!」 155
2015-09-02 21:22:51だが、誰も身動きできなかった。全員の目が釘付けになる中、霊夢は顔を真っ赤にさせて、巫女服の裾をゆっくりと持ち上げだしていた。その手が腰より上に持ち上がったそこには、あの繊細なレースに縁取られ、小さな赤いリボンがワンポイントの黒いパンティがあった。 156
2015-09-02 21:26:43藍に扇で仰いでもらって気を取り戻した紫が最初に見たのは、そんな霊夢の姿だった。スキマ妖怪は息を詰まらせ、額に手を当てると再び気を失ってしまった。その他の者たちも博霊の巫女をしんとして見守るばかりだった。 157
2015-09-02 21:31:12地面に転がされた魔理沙も唖然として見つめていた。「それじゃ、この『謎幻パンツ異変』の原因は霊夢だったのか?」霊夢はまだ顔を真っ赤にしたまま巫女服の裾を下ろした。「ちょっと、もうそんな命名がされてるの?」158
2015-09-02 21:35:02紫がまた我に返った。「でも霊夢、貴女が?そんなものを…はくの?」博霊の巫女がムッとして睨んだ。「紫だって勧めてたでしょ?」「それは、そうだけど」と紫も認める。「でもあれは冗談で…霊夢はああいう身につけないと思い込んでいたから」 159
2015-09-02 21:44:38霊夢の渋い顔がさらに憤りを帯びた。「何でよ!パンティを履いて自分のセクシーさを自覚するのが大事だって紫が言ったことじゃないの。それとも巫女にはちょっとでも自分のセクシーさを感じることすら許されないって言うの?」 160
2015-09-02 21:50:21「セクシー」という言葉が霊夢から出るたびに、紫は顔面パンチのようにダメージを食らってしまい、直後にまたも三度目のダウンを喫して気絶してしまった。今回は藍も間に合わず、紫はストッキングのお御足を高く上げたまま芝生の上にひっくり返ってしまった。 161
2015-09-02 21:54:55「そ、そういうわけだから」霊夢は妖怪たちに向き直った。「どうかこれ以上魔理沙を責めないで。魔理沙は謎の秘密を探っていただけで、この異変は全て私のせいなの。だから皆の怒りは私にぶつけて。盗んだパンティはきちんと魔理沙に洗って返させるから」と霊夢は魔理沙を一瞥する。 162
2015-09-02 21:59:37「まさか…盗んだものを履いたりしてないでしょうね?」魔理沙はプイッとそっぽを向いた。「言ったはずだぜ、私は…ドロワーズに生き、ドロワーズに死す、ナチュラルボーンなドロワーズ乙女なんだぜ」 163
2015-09-02 22:04:03妖怪たちの中からヒソヒソ声が広がったが、やがてゆっくりと解散していった。レミリアは不満そうなフランドールを魔理沙から引き離すと、霊夢の横を通り過ぎた。吸血鬼の女王は霊夢を嘲るように笑いかけた。 164
2015-09-02 22:08:23「恥辱に震える姿が最高に愛らしかったのが幸いしたわね、霊夢。あれに免じてお友達は返してあげるわ。…今回はね」レミリアは鉤爪の指を伸ばして霊夢の頬に押し当てた。「でも、霊夢の下着の趣味は最高だと言わせてもらうわ。紅魔館に来たければいつでもどうぞ。忌憚なくお喋りしましょ」 165
2015-09-02 22:19:53妖怪たちもその場を去っていった。「なあ」吸血鬼たちに押さえ込まれたところをさすりながら立ち上がった魔理沙が言った。「霊夢に借りを作っちまったな」 166
2015-09-02 22:23:49「ううん、今回一番悪かったのは私」と霊夢は溜息をついて言った。「私が意固地だったせいで、事態を取り返しのつかない状況にまでこじらせてしまったわ。もちろん、文の盗み撮りは論外だけど。でもたっぷり懲りたと思うわ。ちょっとばかりシメておいたから」 168
2015-09-02 22:38:01「カラスから写真とネガを脅し取ったのも霊夢の仕業か」「やり方は不本意だったけどね」と霊夢は言った。「さてと、これで全部スッキリ忘れて、平凡な日常に戻るとしましょ。アンタはまだ盗んだパンティを全部洗濯して返すのが残ってるけど」 169
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