アと(ア)と「あ」。◯か×か△か。

あるテストの採点をめぐって多くの意見が交わされました。 それらを踏まえた上で、個人的な「教育」を取り巻く環境への意見をまとめました。
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運送屋 @sagami1100

@suetsumu_hana 模試(高校生向け)の採点のアルバイトをやったことがある者です。 マニュアルに書かれている採点基準に従って採点を行いました。 ○の有無については問わないことになっていました(減点しない)。 ちなみにカタカナの記号をひらがなで書いたら×でした。

2015-09-15 12:36:25
しゃこG @megaputemame

@suetsumu_hana 「答えの採点」と「答え方の採点」は別々にすればいいのにねぇ。

2015-09-16 12:22:41
伊香保万次(足立区) @ikahomanji

@suetsumu_hana まあ、◯までちゃんと書く子もいるから差をつけるっていうのもあるかもね。でもコレを正解にして、◯まで書いた子に加点してあげてもいいよね。それで100点満点が120点満点になってもいいじゃない。

2015-09-15 09:16:06

ここからは、この一連の流れを読んでの自身の考え方と問題提起になります。

いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

こちらのツイートなんですが、現在の日本における教育の現状を端的に表していると思うんですよね。ちなみに僕個人の意見は「◯でいいじゃん」ですが、ではこの先生が「間違っている」のかといえば、たぶん「そんなことはない」という話が始まります。 twitter.com/suetsumu_hana/…

2015-09-18 10:28:45
suetsumu_hana @suetsumu_hana

小5理科。答えのアルファベットや片仮名をマルで囲んでいないという理由で全部一点ずつ減点されてる。最近ってこれが普通なの?一体何をテストではかろうとしているのか分からない。こういうのほんとに嫌なんだけど・・・ pic.twitter.com/Dd5lrIwFid

2015-03-10 23:59:50
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

ここで引用しているツイートには、様々なリプライがついていて、それを読む限り、どの意見にも「一理ある」と思えるんですね。こういう場合、それらの意見の中で「どれが正しいのか」という方向で考えてもたぶん答えは見つからないんですよ。 twitter.com/isa_kent/statu…

2015-09-18 10:40:34
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

先に結論を言っておくと、現在の日本では教育(特に小中学校の義務教育)の現場で「何を学ぶかを明確にする必要がある」というありきたりな結論に至ります。ただ、単純に学ぶ内容を絞り込めばいいという話にはならないところが「日本の教育をめぐる問題」として浮き彫りになると思います。

2015-09-18 12:10:53
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

例えば問題文中に①と書いてある場合、それを「1」と書くか「①」と書くかの意見の対立の中にあるのは「一つの物事の中に正解が複数ある」ということを示唆しているのだと思います。どの立場から見るかによって、その意味が変わる。これはもはや「どちらが正しいのか」という話ではなくなる。

2015-09-18 12:44:37
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

このように「どちらが正しいかが問題ではない」場合、さらに物事を複雑にするのは、では「どちらがより重要なのか」という問いが生じるところです。ただこれも実は、この問い自体がおかしい。何が重要かは「場」によって決まるので、その「場」がどういう場なのかが見えなければ「わからない」んです。

2015-09-18 12:49:27
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

僕は、学校で教える必要がある(そして必ず「身につけて」もらう)ことを、次の二つだと考えます。一つは「社会生活を困難なく行えるための学術的な基礎」であり、もう一つはある部分で模擬社会である学校を円滑に機能させるための「最低限のルールを守る」こととその「ルールの意味」です。

2015-09-18 15:17:37
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

今挙げたのはあくまで僕の考えであって、それが正しいかどうかはまた別の議論が必要だと思うのですが、ここで重要なのは「学校として全ての教育を受ける子供に対して、平等に保証する内容を明確にする」ことだというのが僕がこのまとめで主張したいことです。

2015-09-18 15:34:59
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「1と⑴と①は違うという方が『正しい』のか、同じでもかまわないという方が『正しい』のか」という話ではなくて、違うと認識する必要がある「場」と、同じでかまわない「場」があって、学校に関しては「同じでかまわない場」でいいのではないというのが僕の意見です。その理由は次に述べます。

2015-09-20 11:42:56
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

僕は、より細かな認識の差異は「その認識を必要とする場で教育コストを割くべき」だと考えます。そして、それぞれの場が本来なら割くべき教育コストを学校に押し付けていることが、学校で起こる様々な問題の一因になっていると考えます。学校で教育すべきは「1とアとaは違う」というレベルでいい。

2015-09-20 12:14:44
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

教育の問題は、本来であれば社会全体で担うべき非常に大きなものであり、それを「学校」という単一の場で全てまかなおうとすることにそもそも無理がある。僕がこの話に日本の教育の問題点が端的に表れていると感じたのもまさにそこで、日本の教育に対するコスト意識の低さが招いた結果例だと思うから。

2015-09-20 12:15:51

そして「常識」と「非常識」という話。

いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「1と①と⑴の違いは見れば分かる」というのは、確かにその通りなんですよ。その違いが認識出来るかどうかの試験が必要なら、それは別でやればいい。そしてそれは学校の役目ではないと僕は思う。「夕焼けは赤い」に対して、学校は「違う、茜色だ」とか「違う、#9E2236だ」と教えないのと同じ。

2015-09-22 19:56:00
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「この違いが分からないのか」というのは、あらゆる分野で見て取れる。どんな仕事でもベテランになると口にしがちになるし、音楽好きやアニメオタクなんかも口にする。 しかし、その違いを必要としないものにとって、そのような「違いを知っていることで優位に立とうとする」は無意味なんです。

2015-09-22 20:17:32
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「知っていて当然」とか「違いが分かるのが普通」の「当然」や「普通」は、それらを知らない者がいたら「社会全体≒その場に居合わせた知識を持っている人」がその都度、知らない者に「教える」ことによって初めて成立することを失念してはいけない。 twitter.com/isa_kent/statu…

2015-09-22 20:42:13
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「知っていて当然の知識」や「世間の常識」(もしくはそれらを「身につけようという視点で世間を見る」ことの重要性)も、必ずどこかで誰かに教わっているものなんです。それを、いつのまにか全て「学校という『教育』の場で身に付けるもの」と勘違いしている人があまりにも多いのだと思います。

2015-09-22 20:46:57

そして、こんなことがありました。

いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

昨日、両親が館山に遊びに来ていた。久しぶりの館山ということで「ちょっと贅沢を」と、館山でも有名な鰻屋に行ったときの話。 昨日はシルバーウィーク中ということもあり、店内は常に満席状態。そこに東京から来たという10名ほどの若者グループが来店。その後の展開は想像に難くないと思う。

2015-09-23 08:30:04
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

焼き場で鰻を焼いている職人さんは即座に「対応出来ない」と返答。グループは「東京からここの鰻を楽しみにやってきたので、何とかならないか」と「どれだけでも待ちます」食い下がったが、最終的に断られていた。それを見ていた両親は「予約もしないで常識がない」と呆れていた。確かにそれはそうだ。

2015-09-23 08:49:00
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

それはそうなんだけど、とここでふと思う。この若者たちは、これまでにその「常識」を学ぶ機会があったのだろうか。今回、店側が最終的にどのように断ったのかは聞き取れなかったけど「無理です」の一点張りだったとしたら、彼らは「せっかく来たのに断られた」としか思わないのではないか。

2015-09-23 09:18:05
いさけんさん(脱ホカペ宣言・春) @isa_kent

「ある程度の人数になると予約なしでは対応できない店がある」というのは、確かに「常識」かもしれない。けれども、そのような店に行ったことがない人には、それは「分からない」。お店側が「次回は是非ご予約下さい。お待ちしております。」と一言添えているといいなと、そういうことを感じた出来事。

2015-09-23 09:22:03