野生動物の適切な保全・管理に向けた取り組み -鳥獣害と自然再生の視点から- 望月 翔太さん□サイエンスカフェにいがた第88回

■第88回サイエンスカフェにいがた『野生動物の適切な保全・管理に向けた取り組み -鳥獣害と自然再生の視点から-』  http://www.ecosci.jp/n-cafe/yokoku88.html ゲスト:望月 翔太さん(新潟大学農学部) 2015年9月26日(土)15時30分~17時00分 ジュンク堂書店新潟店 地下1階Café Space 望月さんからPR: 現在、人間の過剰な開発などにより、地球は6度目の大量絶滅期にあると言われている。世界中で絶滅に瀕した動物たちが増加している。一方、人口減少や土地の管理の減少によって、人間の生活が野生動物によって脅かされている現状もある。人間と野生動物との軋轢を解消するためには、どのような視点や活動が必要なのか、これまでの研究成果を踏まえて紹介します。 続きを読む
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事前告知

にいがたサイエンスまっぷ @niigata_scimap

☆今週末です☆【第88回サイエンスカフェにいがた】 9月26日(土)15時30分~17時00分@ジュンク堂書店新潟店 ecosci.jp/n-cafe/yokoku8… 『野生動物の適切な保全・管理に向けた取り組み』ゲスト:望月翔太さん pic.twitter.com/pviD8S3FJL

2015-09-24 18:35:22
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Yoshio HONMA (本間善夫) @ecochem

#新潟のカガク#動物。いよいよ明後日9/26はサイエンスカフェにいがた『野生動物の適切な保全・管理に向けた取り組み -鳥獣害と自然再生の視点から-』開催! bit.ly/1JiPHk6 多数のお申込みに感謝!! pic.twitter.com/d010HNOLP8

2015-09-24 07:45:05
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当日

藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

まもなくはじまります☆ #scngt サイエンスカフェにいがた『野生動物の適切な保全・管理に向けた取り組み -鳥獣害と自然再生の視点から-』! bit.ly/1JiPHk6 pic.twitter.com/lrIBcG79v7

2015-09-26 15:28:47
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

はじまりました。 前列、高校生が多いです。 今日はトキだけではなく、ニホンザルのお話も。望月さんは、新潟に来て10年目。今年、新潟大学の先生になったピカピカの研究者です。 #ngtsc

2015-09-26 15:32:59

↑間違い 去年、2014年2月着任です。
http://www.agr.niigata-u.ac.jp/profile/mochizuki/

藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

今は地球規模で6回目の大量絶滅期と考えられています。 身近な例では、日本人と野生生物の関わりについて。明治期に鉄砲が大量に入ってきて、野生哺乳類がどんどん狩られていった。 #ngtsc pic.twitter.com/o0M66agmr8

2015-09-26 15:35:11
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

土地開発:オーバーユース、 管理放棄:アンダーユースの2種類の問題がある。アンダーユース(農地の放棄)は日本特有の問題が。 動物との付き合いはこの2つを切り分けて考えなければいけない。 #ngtsc pic.twitter.com/Y2VQ7FuXNt

2015-09-26 15:37:20
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新潟のニホンザルのお話

藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

望月さんは学生時代からずっと、新発田市のニホンザルを研究してきた。地元の人からはかなり過激な「ニホンザルを退治してくれ!」というお願いがあったり、深刻な問題になっていた。 #ngtsc

2015-09-26 15:39:54
藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

ニホンザルは日本固有種。植物を中心に食べているが、キノコや植物以外のものも食べる。温泉に入る有名な写真は外国の写真家が撮ったもの。ニホンザルはヒト以外で最も北に住むことのできる霊長類。他のサルは熱帯から亜熱帯を中心に住む #ngtsc pic.twitter.com/Js1sjnEfZ4

2015-09-28 13:53:57
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

野生のニホンザルに「ボスザル」はいない。野生の群れで一番偉いのは「おばあちゃん」。ボスザルは動物園などの飼育下でみられる特異的な現象であるということが、今はわかっている。 #ngtsc

2015-09-26 15:44:30
藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

ニホンザルの群れはメスはずっと群れにとどまるが、オスはかならず生まれた群れから離れる。そして、二度と戻ることはない。戻ろうとすれば攻撃され、殺されかけることもある。これは、チンパンジーやゴリラでも同じ。 #ngtsc

2015-09-26 15:46:01
藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

森のサルと里のサル。野生では1年おきにしか出産できないが、里のサルは栄養状態がいいので、毎年出産し、子供の生存率も高い。ニホンザルはどこに住むかによって、全然ちがう生き物のようになってしまう。 #ngtsc pic.twitter.com/o3Jgz74zzf

2015-09-26 15:48:04
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

ニホンザルは「とても贅沢な動物」畑で丹精した作物を食べられてしまう。しかも、ちょっとかじって食い散らかす。それも、出荷しない自家消費作物。地元のお年寄りには「子や孫に送ってやろう」と作っているものを食い散らかされる。 #ngtsc pic.twitter.com/heQQa8tPqX

2015-09-26 15:50:35
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

→作物を育てるやる気を無くす→畑をやめる→耕作放棄→農地が荒れる。という悪循環の引き金になる場合も多い。これは大問題。 #ngtsc

2015-09-26 15:51:42
藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

農地の対策としては、電気柵などがあるが、サルの群れの行動を知ることも大切。サルを捕まえて、発信機をつける。発信機をつけるのはかならず「おばあちゃん」かならず群れの中心にいるので、群れの動向がわかる。 #ngtsc pic.twitter.com/QEnvO4bexv

2015-09-26 15:54:02
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

サルの群れの分布。これは発信機が付けられている群れだけ。発信機をつけただけでは群れの規模などはわからないので、動きだけしかわからない。発信機とあわせて実際の観察もとても重要。 #ngtsc pic.twitter.com/rTsN9ha1eG

2015-09-26 15:56:13
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

望月さんの研究調査値、新発田市の人工衛星からの写真。この人工衛星は今はない。東日本大震災のころに、無理やり日本だけで東日本を撮影しようとして(菅さんの命令)壊れた。 #ngtsc 人工衛星 かわいそう(T . T) pic.twitter.com/33Kupw5CYi #ngtsc

2015-09-26 16:00:52
藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

望月さんは数学も得意。土地利用情報とサルの行動を重ね合わせて、数学的に解析した。動物行動学の分野で写真のような手法を使ったのは望月さんが初めて。 #ngtsc pic.twitter.com/A2DQ4zopQC

2015-09-26 16:03:11
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

ニホンザルがどんな土地を好むかが解析によってわかった。 #ngtsc pic.twitter.com/ERpxRqWvUr

2015-09-26 16:06:11
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

サルはスギ林はあんまり好きじゃない。新潟ではスギが育たないのでスギ林が減って、広葉樹林が増えたので、サルが利用しやすい林が増えた。 #ngtsc pic.twitter.com/84gMcP1irD

2015-09-26 16:08:28
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藤彦 祐貴 Fujihiko Youki @ykfj01

望月さんはNPO法人で活動し、サルの被害を防ぐ活動もしている。サルの被害の多い新発田市では、大規模な電気柵が張られている。 #ngtsc pic.twitter.com/K7It8whvxM

2015-09-26 16:11:12
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新潟ワイルドライフリサーチ 略称:Wiron(ワイロン)
http://wironkemono.com/