続:「科学は、最近成功したひとつの方法にすぎない」
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「酒の肴に血液型を話題にするのは一向に差し支えあるまいが、血液型と性格の関連性にまつわる哀史を知っておくことは、あながち無益なことではないと思うのだが」同書p73
2011-01-10 17:43:34「こうしたテレビ事情(細木数子の番組)にそう目くじらを立てる必要はないと感じている人も多いようだが、私は、少なからぬ人々が、「カリスマ占い師」の強い言葉に人生の大切な意思決定を委ねようとするような、非主体的な生き方に陥っているのではないかと懸念している」同書p95
2011-01-10 17:51:39「迷信は「社会に害を及ぼす俗信」だから、迷信は、俗信の内容に呼応して分類される。再び柳田国男を引用すると、俗信の内容としては、1予兆、2卜占(ぼくせん)、3禁忌、4呪術、5憑き物、6妖怪等が挙げられるという」同書p108
2011-01-10 17:59:21ゲゲゲは妖怪だ。「社会に害毒を及ぼす俗信」のひとつのはずだが、昨年あれほどのブームになって社会に受け入れられたのはどうしたことなのだろうか。
2011-01-10 18:00:40「前兆の「予兆」は、たまたま目の前で起きた現象から出発するのに対し、「卜占」の場合は、意識的に未来の現象を予測しようとする「能動的な行動や技術」であると言える。しかし、予兆との区別は絶対的なものではなく、相対的なものである」同書p110 例:こっくりさん占い、おみくじ。
2011-01-10 18:09:57血液型性格判断は差別であるとか水伝道徳授業は不道徳であるとかの、ネットで見られる批判運動は、過去にニセ科学をスマートに批判した権威の力を借りて、個別の事例を(自分で判断することなく)そのまま丸写しで批判する行為である。だからしばしば大きく間違える。
2011-01-11 05:08:23もともとのニセ科学批判が懐疑的立場に基づいてなされたにもかかわらず、それに追随したひとたちはまったく懐疑的でない。ニセ科学批判の権威を疑うことを知らない。皮肉なものである。
2011-01-11 05:10:25大学入試や公務員採用試験で血液型を選抜理由にするのはもってのほかだ。合理性を欠くし、公平の観点からも大きな問題がある。大学入試は学力だけで選別しなければならない。
2011-01-11 05:38:30では、営利企業が社員の採否を血液型で決めたらどうだろうか。営利企業だから合理性を求めなければならない義務はない。収益が上がれば不合理を選択してもかまわない。営利企業だから公平性も求められない。そもそも営利追求は自分だけに利益を誘導するしくみだから、公平の精神と相容れない。
2011-01-11 05:40:23大企業が本社玄関の受付係を募集する場合を考えてみよう。容姿が重要な選択基準になるだろうことは誰の目にもあきらかだ。血液型で選別してはだめで容姿でなら選別してよいのだろうか。それとも、受付係といえども容姿で選別してはならないのだろうか。
2011-01-11 05:40:37吉本興業の入社試験はどうだろうか(そんなものがあるかどうか知らない)。お笑いがうまいへたを選考基準にしてはいけないのだろうか。お笑いがへたな社員ばかりをやとったら、会社の経営が立ち行かなくなる。
2011-01-11 05:40:51「こういう主張をする人々にとって「科学」は権威であり、その科学の力を借りて、天皇家の伝統、男系維持の重要性に関する権威付けを行ないたいのであろう」 http://ht.ly/3BplT 説得力がある。科学を権威づけに使う行為には、それが科学であろうとなかろうと不快感を禁じえない.
2011-01-11 05:47:45ニセ科学だとしてネットで批判されているもののうち水伝道徳授業とマイナスイオンは、たしかに科学を権威づけに使っている。この二つを批判する者の真の目的は、これらが科学でないことを指摘することにあるのではないとみられる。
2011-01-11 06:12:13では、血液型とホメオパシーを批判するひとたちの真の理由は何だろうか。血液型は差別だろう。これは通俗道徳主義だといってよい。ホメオパシーは複雑だ。こちらは詐欺と利権がうずまく魑魅魍魎の世界にみえる。
2011-01-11 06:16:45@chochonmage 菊池誠先生のご著書にある記述を否定するのですか。自立した考えをお持ちで立派です。http://ht.ly/3BssU
2011-01-11 07:18:13@invasivespeacie 「亜種レベルの差」かそれより下位レベルの差かをどうやって判定するのですか? 生物学素人の私にもわかるように教えていただけると幸いです。種レベルは雑種二代目がつくれるかどうかで判定するのだときのう教えてもらいましたから知っています。
2011-01-11 08:36:47@HayakawaYukio ご存知かと思いますが、早川さんの言われているアメリカ先住民はモンゴロイド、つまり黄色人種です。 例外的な集団もあるかと思いますが。
2011-01-11 08:49:16@yoshitsunek なるほど。アメリカインディアンを赤い肌だという表現は、東洋人を黄色い肌というのと科学的な矛盾をきたすわけだ。まあ、ああいう言い方は、科学的な正確さを背景に使っているわけではなかろう。たぶんに情緒的なものだろう。
2011-01-11 09:25:52@HayakawaYukio お褒めにあずかって光栄ですが、残念ながらむしろ菊池誠さんの仰る『「伝統」という言葉と「Y染色体」という言葉のミスマッチ感』に反応して→続く
2011-01-11 09:43:15「権威づけのために科学が使われることを嫌っている」ことに何か問題が?超常現象批判のときにはその理由がもっとも強いし、他のときは一番ではないけどいくらか含まれてるよ。ぼくの場合は。
2011-01-11 09:46:40@HayakawaYukio 早川さんの『男系っていうのはY染色体を受け継ぐことなのか」と理解するのが、反省すべき悪いことだと私は思わない』のご発言が気持ち悪かっただけです。私は菊池さんの『男系っていうのはY染色体を受け継ぐこと~』以下のご発言は「皮肉に近い比喩」ぐらいに→続く
2011-01-11 09:46:45@HayakawaYukio なお僕は黄色い肌の色をした黄色人種に会った事はありません。 例外的なのは肝臓を悪くして黄疸が出た自分です、あの時は確かに普段よりは首筋や腕の内側が黄色っぽかったです。
2011-01-11 09:48:13