キリン名曲ロマン劇場 さすらいの少女ネルについて

さすらいの少女ネル全26話の視聴感想を予定しています。原作の文学はウィキなどで大体知った程度の予備知識です。
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

今回はさすらいの少女ネルから先に書くとする。キリン名曲ロマン劇場シリーズ第4弾でもあり最終作。ちなみにこの作品の後番組が意外な事に「伝説巨神イデオン」だったりする。さすらいの少女とスペース・ランナウェイ。 pic.twitter.com/2f5dA2b5sI

2015-10-01 09:00:48
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そして第4弾となるネルについてだが、前3作までとは雰囲気や背景が異なる点もいくらか見られる。それまで史実の戦争を背景としたオリジナル路線1クールだったが、この作品のみ海外文学を原作とした2クール(本来1クールの予定だったが延ばされた)。また戦争とは無縁の作品だったりする。

2015-10-01 09:03:03
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一応メインスタッフは土屋監督、音楽の伊部さん以外はほぼ総入れ替え。文芸面では藤川桂介先生がメインへ着任、この作品のみスタジオ古留美への外注となっている訳だが……。

2015-10-01 09:04:48
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そして、制作体制・環境の変化が最も現れている面としてはキャラクターデザインだ。それまで比較的リアル調の絵柄でまとめられていたものだが、ネルのみ椛島義夫さんの手によるデフォルメタッチが効いたソフト調へイメチェン。 pic.twitter.com/g7eRbfFNyf

2015-10-01 09:06:50
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正直、このキャラデザで視覚面のインパクトは結構ある。とにかく主人公のネルちゃんが可愛いと言わざるを得ないのである(力説)麻上洋子さんの主演もあまり見られない例だが、甘い演技のロリ役というのもあまり聞いた事がない。「お爺ちゃん、お兄ちゃん」と呼ばれるのにハァハァ出来る。

2015-10-01 09:09:04
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

ある意味この作品は彼女の魅力で半分くらい成り立っている。麻上ファン必見と言うべきか。後番組のイデオンでハルルさんを演じられていた人と同じなのか!?ってなるとなかなか耳を疑えるレベル

2015-10-01 09:11:30
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そんでもってややギャグアニメっぽさもあるソフトタッチな絵柄について。この作品の悪役として金貸しキルプと彼の腰巾着でもある弁護士ブラスがいるのだが、絵柄の関係からまだまだほのぼのとした雰囲気が残っている。 pic.twitter.com/GhYwurOi7i

2015-10-01 09:13:33
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熊倉一雄さんと八代駿さんというキャスティングも悪役の威厳よりユーモラスさが押し出されている。特にブラスはネル相手に養女にしたいと言いながら彼女との結婚を考えているロリコン属性が強烈であり、長身でのドタバタ演技も多い。 pic.twitter.com/SFYiN38UAT

2015-10-01 09:16:10
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なお、今回の相手役としてイザベルのジャンを彷彿させる幼馴染の少年キッド。演じるのは太田淑子さんであり絵柄とともに前3作から一転して幼い印象が強く出されている。 pic.twitter.com/PXsm5KefUX

2015-10-01 09:17:35
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

ただ、ネルが旅に出てしまったという事情と彼が家で大人しく待っている宿命からか、前3作より存在が薄い印象は否めない。ただ第4話から彼もネルを追って旅に出る様子だそうなので今後に期待。なお、それとは別にネルの生き別れの兄として謎の男がレギュラーで現れるそうだが……

2015-10-01 09:19:10
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

その謎の男を演じるのはまたもガベさん。キリン名曲ロマン劇場シリーズでは3度のレギュラー出演となり最多記録だが、ジェニーのマークと似たような立ち位置なのだがそれは良いのだろうか。(汗)

2015-10-01 09:21:51
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

そんでもって本編だが、妙にドキドキ感を誘う出だしでありネルのキャラクターとしての可愛らしさが押し出されている点に対して、彼女へ苦難や不幸がふりかかってくる流れについては対照的でもあり、一種の罪悪感のような申し訳なさをつい感じてしまう。

2015-10-01 09:23:01
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

第1話のサブタイトルは「夜明けの脱出」。キルプから借金を返済しろと圧力をかけられ、ブラスからネルが養女に迎えられるという状況を前にして、ネルはただ行く宛も望みもあるかどうか分からない中、祖父のトレントを連れて夜逃げする事が描かれる。 pic.twitter.com/dKs1nss2CO

2015-10-01 09:24:44
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

さすらいの少女とタイトルにあるが、まさかの借金を踏み倒して祖父と一緒に夜逃げする少女が描かれるというのもこの時代を考えるとなかなかアナーキーだ。この表情と共にナレーションは今はただ、キルプ達から逃れたかったという心情が語られるのみ pic.twitter.com/pSXR52X4zO

2015-10-01 09:27:49
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

そんでもって、この夜逃げに至るまでだが。トレントがキルプへ借金をして返済ができなくなったという背景はまだしも、そのお爺ちゃんが実はギャンブル中毒というとんでもない事態まで明かされてしまう。 pic.twitter.com/Ln9wRV8Iqs

2015-10-01 09:29:09
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

そりゃないよお爺ちゃん。ネルは馬鹿馬鹿馬鹿ー!と彼の胸を叩く萌え……いや、何でもない。と怒る訳だが、トレントは全てネルを幸せにしようと思ってお金を稼げると考えた結果裏目に出てしまった事だと謝る。 pic.twitter.com/YjL7lzY2Ac

2015-10-01 09:30:32
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

い、いや。娘を幸せにするためとはいえ人から借金してギャンブルで稼いで幸せにしようと考える所が正直危ういと考えたら負けなのだろうか。そんな末期的なお爺ちゃんに対してネルも元は私を幸せにしようとしたとして始まった事と許すわけなのだが、それで良いのかネルちゃん。

2015-10-01 09:31:31
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

その後トレントが知り合いから金を借りて借金を返せばキルプも引き下がるだろうと言う訳だが、それだと余計借金の返済に困るような気がするとなると負けだろうか。借金がつもりにつもって店を明け渡す危機、その原因は叔父ちゃんがギャンブルをしていて、さらに積もる予感……。

2015-10-01 09:33:32
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

この(お爺ちゃんのせいで)どうしようもならない事情が積み重なって積み重なり、ネル個人としてもブラスの幼女(実質嫁さん)として彼女の元へ走りたくない不安からやけくそで追い詰められた末の夜逃げという先が嫌な予感しかしない出発である。そんでもって希望がなんかこの時点で見えない(汗)

2015-10-01 09:34:56
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

第2話……この話でネルは生き別れた母と兄の家へたずねようとするドラマが描かれる。そんでもって何で生き別れたのかというと……お爺ちゃんが原因だった!! pic.twitter.com/5YjPeL5gMQ

2015-10-01 09:36:08
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名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

この原因として、彼女の父。トレントにとって息子のトニーが病死した原因は彼女の母ローサがちゃんとしていなかったからだという理不尽な事で憤慨していたという。トニーの病気はどうしようもないと言われていた事もあり、母がだらしないから父が病気になって死んだという憤慨は自分勝手すぎる(汗)

2015-10-01 09:38:09
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

そんな祖父の母への冷たい対応が原因で彼女は家を出てしまう。兄のマリオが母と一緒に去ろうとするが、ネルはトレントが引き取ると言い出してきた。彼は自分を独りぼっちにしないでくれーとネルを離さなかったという。

2015-10-01 09:39:20
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

いや、お爺ちゃんなかなか自分勝手だ(汗)彼女の母に対して自分の息子を殺したものとして排斥しようとするが、その一方で自分を独りぼっちにしてほしくないとネルを奪い去るなんて。

2015-10-01 09:40:29
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

ここら辺でネルがトレントを連れて逃亡して今なお彼を案じ続けて同伴している訳で、彼の機嫌を読んでなるべく母の事を祖父の前では言わない、そして祖父のいない所で会いたい家族を前に弱音を吐いてしまう辺り。彼女の気丈さと幼い故の脆さが見えてくる

2015-10-01 09:43:41
名無し・A・一郎(ぐんまちゃんが面白い) @nanashiborger

ネルがそこまでトレントを思うのはやはり彼が自分にとって今はたった一人の家族として見なしているのかもしれない。そして今回彼女の家族に会いたい想いを知ってトレントは母と兄が返った実家へ足を運ぶも、既にその家は廃墟同然だったという無情な結末が。

2015-10-01 09:45:26
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