フェミニストであることとは
- trochilidae
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フェミ/クィア研究について「理論的な洗練も行き止まりだし、現状はこんなだし、最近は興味持てない」みたいな他分野研究者によるtwを目にして、大変申し訳ないと同時に、特に日本では「理論的洗練」は評価してもその政治性は読みとばす研究者が多かったのも現状の一因じゃね?という気もして涙
2016-02-02 12:17:02「フェミニズムねえ、ちょっと前はずいぶんやりましたよ、でも今さらねえ」と直接あてこすり賜ったこともないでもないですが、生活・労働・文化諸々の場で「女や男であること」の問題が様相は変われどなくならない以上、フェミニズムも「ある」わけで、それにわざわざ「飽きた」を表明するんだ、と
2016-02-02 13:06:22RT。わたしもこれ直接言われたこと何度もある…「随分やりました」ではなくて「フェミニズム、一時流行りましたけどね」みたいな言い方でしたけれど。というか「昔やったことがある/一時流行ったけど、今更ね」みたいな人って多分昔も今もフェミニズムやってないしわかってない。
2016-02-02 13:32:42大学院生の時、クィアもフェミニズムもすごく興味があったし自分の状況には切実だという認識があったけど、所属研究室の雰囲気上、手を出したら潰されるという直感的な危機感があった。その後起きたことを思えば残念ながらその認識は間違いではなかった。無自覚or自覚的な分野抑圧の構造があると思う
2016-02-02 13:41:25ずっとこの話がしたかったです。生き残ったら言おうと思っていた。逆に言えば、まだそう発言する必要がある位の状況というのがヤバいと思う。
2016-02-02 13:42:10ちなみに私のいた某研究室の某先生はそもそもポストモダン否定論者で、クィア云々どころかフーコーに目くじらをたて、STSは大嫌いだった。幸いネットがまだ普及していないのをいいことに院生は地下活動をしていたのでした。めでたしめでたし。
2016-02-02 13:43:48わたしよりかなりお若い隠岐先生よりさらに若い現役の学部生さんや院生さんから、まったく同様の嘆きを聞くことって、別に珍しくないんですよね。わたしやそれより前の時代は「そんなもの目新しいと思ってやっても」だったのが、いつの間にやら「そんなもの今更やっても」にかわっただけ。
2016-02-02 13:47:57現在の所属先でも、わたしが着任して少しした頃、「あなたのような専門の人が着任して驚いた。少し前なら学生がフェミニズムなんて言うだけで潰されかねなかったところだから。大変だろうけれども頑張って」と所属先内外の複数の研究者の先輩にそれぞれ別の機会に言われたことを、覚えている。
2016-02-02 13:52:39私はだいぶん後輩にあたる院生だけれども、フェミニストになってもいいことないのは知っております。私はもうフェミニストだから、べつにいいんだけど、研究者を目指す人にフェミニストになるよう誘う気にはなれない。それでも、なってしまう人はなってしまうのがフェミニストなのでいいのですが。
2016-02-02 13:54:51フェミニズム、クィアを勉強するので苦労されてきた方って多いんだな。私は先生がフェミニスト闘士だったから、甘えてた。「フェミニストって名乗ることに戸惑う」とか「女を被害者としてみるフェミニズムに違和感がある」とか言ってた。
2016-02-02 13:56:59私は修士のときも、博士のときもどちらもバリバリのフェミニストの先生についていたし、女性学プログラムにも出入りしていたから、自分自身がフェミニストと言わないのは考えられないの環境だったと思う。そしてそれはとてつもなくラッキーでありがたいことだったと思っている。
2016-02-02 13:58:59学校を出てしばらくしてからフェミニストって自分で言うようになったけど、名乗らないといないことにされてしまうから。大学院では先生がいたから名乗る必要がなかっただけ。
2016-02-02 13:59:59私はボーヴォワールを苦労して読んでた高校生の時からフェミニストと自覚してたのですが、研究はあまり自分の人生に関係のあるツラいことしたくないと思ったので、笑いとか祝祭とかパーっと楽しいことやりたかったのですが、どんどん研究が人生のつらさに引きずり込まれてフェミニスト批評をやってます
2016-02-02 14:01:26わたしもその意味で恵まれた院生時代だったと思うです。直接かかわりのあった先生達は、フェミニズムって何?くらいの勢いの方でも「やるな」とは絶対に仰らなかったし、やっぱりフェミやクィアがやりたいと決めたちょうどそのタイミングで最高のせんせいが着任していらしたし。
2016-02-02 14:02:42「女を被害者としてみるフェミニズム」っていうのも、なんと視野が狭かったんだろうと思う。女が対等に扱われないことを論じるために、個人的な体験を「被害」として語ることが、まだまだ必要なことを分かってなかった。
2016-02-02 14:03:52RTしながら、私は本当にきつかったんだなあと思う。私のいた研究科はフェミニストもいたし、男性教員、男子院生も性差別にはっきりと反対している人たちだったんだけど、やっぱりゼミで「あ、今日は女は私だけだ」ということも多くて、「女性代表」「フェミニスト代表」やってる気がして辛かった。
2016-02-02 14:06:41そうですね。着任して「少し前ならフェミニズムなんて言ったら潰されかねなかった」とのお話を伺ったのが7、8年前ですから、若い方にとっては随分と過去のことかもしれません。ただ、それと同様の環境にいる学生は現在でもそう珍しくないのですよ。 twitter.com/kentarou1177/s…
2016-02-02 14:08:45私も哲学の理論的な議論がしたくて進学したわけだけど、出てくる哲学者は男ばっかりだし、性差別的な記述は出てくるし、それどころじゃなかった。というか、見なかったことにはできなかった。その場にいる人がみんな性差別に反対してもテキストが目の前に置かれると辛くてたまらんわけ。
2016-02-02 14:08:57不当は扱いをうけて怒ってるんだって言わないと、怒ってることも伝わらない。先生が「こんなの酷いよ!」って怒ってくれてたから、私はその役をしなくてよかっただけで楽をしてたわけで。
2016-02-02 14:10:06でも、「これは哲学の本質的な議論ではないんではないか」という声が聞こえてくる。この内面化された「厄介な声」とのお付き合いは10年を越えてるので、それで折れたりはしないけど、まわり見回して全員男だと、孤立無援感ハンパないわ。しょうがないから反差別の本を読んで頑張るけどさあ。
2016-02-02 14:14:12院生時代には、自分の直接の指導教員だけではなくて、個人的には英文学や心理学のフェミニストの先生たちにはげしくお世話になった。彼女たちがいなかったら私はきっと卒業できていなかったんじゃないかと思うし、今でも本当にありがたかったと思う。
2016-02-02 14:14:31物理的な人数の不均衡は教員にも院生にもどうにも出来ないところがあるんよね。そして、自分が出たいゼミが男性ばっかりでも、やっぱり出たいしね。自分が主催する読書会も男性ばかりだし、誰かが悪いわけではない。「自分はなんでここにいるんだろう?」という問いを抑え込んで論文書くしかない。
2016-02-02 14:18:27うちでやってる勉強会には学部生も院生さんも教員も参加してるけど、「思いっきりフェミやジェンダーの話が出来るのはこの会だけ」ってよく聞く。
2016-02-02 14:19:28