「AKIRA」は駄作!? 既成概念をぶっ壊してきた名作は、時代を超えて”普通”になる現象
もちろん好みのマンガや小説は、世代によって異なる場合もある。下記のツイートのように、ある世代の人にとっては名作でも、若い人たちにとっては駄作にしか見えない例もあるようだ。
まったく同じ文脈で先日、大学生の漫画好き男子に「大友克洋の何が凄いのか全然わからない、『AKIRA』も『童夢』も他の漫画によくあるシーンばかりじゃないですか」と言われて立ちくらみがした。本当に世界を変えてしまった才能は、その後の世代からは空気のように透明な存在になってしまうのだ。
— CDB@初書籍発売中! (@C4Dbeginner) 2015年5月6日
@C4Dbeginner フォロー外失礼します。自分は戦隊シリーズの「デンジマン」を初視聴時にそんな印象を受けました。全ての要素が後年のシリーズに吸収されているので、相対的に独自要素の全く無い作品に見えてしまったんです・・・。
— おずとろ屋(ザック) (@diabolos_z) 2015年5月7日
@C4Dbeginner
私も1998年に大友を読んで同じ感想でした。
はじめに困難なあたらしいことやり多くの作家に影響を与えて、「標準」を作り出した作品は後世の読者に凡庸な印象をあたえてしまいます。
文学でいえば夏目漱石もそうですし、現在10代にとってはハルヒもそうです
— makira (@makirasun) 2015年5月7日
新しい表現で時代に衝撃を与えてきた名作は、その後、多くのクリエイターに影響を与える。そのため、当時を知らない世代には、普通の作品に見えてしまうのだという。
例に挙げられているのは、大友克洋さんの「AKIRA」「童夢」や、戦隊シリーズでは「デンジマン」。ライトノベルでは「涼宮ハルヒの憂鬱 」など。
@C4Dbeginner
フォロー外から失礼します。
「興味のない人からしたら知らないもの」なんだと思います。私達だって知らないまま、当たり前になってることっていっぱいあると思うんです。
分からないと言うのなら、それを知ってる人が教えてあげていけば良いのかなと思います。
— なめこしこた@取引の際はツイフィ必読 (@shikota_shisui) 2015年5月7日
@shikota_shisui そうですよね。エヴァンゲリオンみたいな同時代の人気作品だって、見てない人は一度も見たことがない。問題は僕たち「知っている側」が「大友克洋の以前と以後で漫画の世界はどう変わったのか。それはなぜか」を知らない世代に上手く説明できる言葉がないこと。
— CDB@初書籍発売中! (@C4Dbeginner) 2015年5月7日
今では当たり前になっている表現も、初めて使われたときは衝撃的だったことだろう。しかし、一度当たり前になってしまったら、そのすごさを再度伝えるのは大変なことなのかもしれない。