伝統工芸の本気…!日本人形の職人が作った「BABYMETAL人形」が精巧で美しい
漫画原作者の落合薫(@pochiochiai)さんは、埼玉県の岩槻区にある日本人形工房がBABYMETALのSU-METALをモデルに作ったという木目込人形の画像をTwitterに投稿した。
造形美あふれる作品を見たTwitterユーザーからは「高貴な表情がすーちゃんに似てて美しいです!」などの称賛の声とともに1万8000件以上のいいねが寄せられている。
岩槻の日本人形の工房が趣味で作った「BabyMetal人形」です。今のところ販売のめどは立っていません。でも、みんなに見てもらいたい。素晴らしい。高さ20cmほど。いつまでも見飽きない芸術品です。 https://t.co/LZL1ulz6fg
— 落合 薫 (@pochiochiai) 2020年5月26日


BABYMETAL愛と伝統工芸の高い技術力がひしひしと伝わってくるこの作品について、落合さんに詳しい話をうかがってみた。
――この人形は、どなたがどういった経緯で作ったものなのでしょうか。
2017年夏に、私、落合が仕事関係で知り合った岩槻人形組合のある人形店さんと「BABYMETALの日本人形版て、あったら人気出ますかね」と話題になりました。
その人形店さんが懇意にしている原型師さんに「BABYMETALって、知ってる?」と聞いたところ、原型師さんはベビーメタルを知らず、YouTubeなどでライブ映像などを見まくりました。 見まくって見まくって、その結果どうなったかというと、すっかりファンになってしまったのです!そして、まだ「制作費をどうするか」「プロダクションさんとの交渉はどうするか」「そもそも販売の可能性はあるのか」など、何一つ決まっていないのに、まったくの芸術的衝動で一気に人形を作ってしまったのです。
2017年晩秋、届いた人形を前に私も人形店さんも頭を抱えました。「素晴らしい人形だ。でも、この先どうしたらいいんだろう」それから試行錯誤が始まっています。
――どのような点にこだわって作られたか、ご存じですか?
それはもう、好きなあまり、止むに止まれぬ衝動で作ってしまった、ということでしょう。「似せよう」なんて、思ってもいなかったと思います。
――販売してほしいとの声もあるようですが、今後この人形はずっとお手元で大事にされる予定ですか?
この人形は現在、上記の人形店さんに保管されています。せっかく生まれた人形ですから、世界に展開したいのですが、いろいろと問題があり、思うようにいきません。
でも、諦めずに可能性を探ってみたいのです。人形は、愛されるために生まれてきます。 この「BABYMETAL人形」(とみんなが呼んでいるもの)に、力をいただきたいと思っています。
思いを込めて作られた美しい人形のゆくえがよい方向になるよう祈りたい。