外科医の夫が破けたぬいぐるみを縫合…手術の手応えを聞いてみた

多数の実績を持つ確かな技術がある先生でした
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ぬいぐるみが破けてしまったとき、自分で縫い直すなど家庭でのセルフケアを行うのが一般的だろう。だがその家庭に縫合のプロがいると非常に頼もしいということがわかる画像がTwitterに投稿された。

投稿者はトラ理事長秘書 (@kameyam45359686)さん。ぬいぐるみの「バリィさん」の一部が破けてしまったため、毎晩手術手技の訓練をしている外科医のご主人に「ついでに縫って」と頼んだという。

ちなみに、バリィさんとは愛媛県今治市のゆるキャラ。投稿者によると、愛媛で開催された長男のラグビーの試合について行って、家で留守番していた長女にお土産に買って帰ったものだという。

こちらが執刀医の先生と縫合されるバリィさん

手術箇所にライトを当てて行う。ドラマで見たことあるやつだ…

プロだから出来る縫い目の仕上がり

素人目で見ても完璧な縫合に、確かな技術を感じられる。Twitterユーザーからは「治療痕もきれいですね」「やっぱ技術は最高」「才能の無駄遣い」と関心する声が集まっている。「こうやって縫われていたんだろうなあ」と自身の手術経験を思い起こす人も。

器具が揃っている経緯や外科医の先生のこれまでの「手術実績」など、気になったことをツイート主に聞いてみた。

毎日、夫は縫合の訓練をしていた


ご主人はこれまでもぬいぐるみ縫合の実績があったのでしょうか。

子供たちの学校に持っていく雑巾を縫ったり、もっと大きなぬいぐるみの縫合をしてくれたりもしました。

鉗子や照明などの器具は日頃からご自宅にあるのですか。

器具は自宅での練習用に夫が自分で購入したものです。

この頃、夫は指導医で自分が縫うことはほとんどなかったのですが、夫曰く、

「大出血などが起こった時、とっさに1針縫う事で止血して人の命を救えることがある。だからいつでも縫えるように」と毎日寝る前に縫合の訓練をしていました。

ご主人はバリィさんへの手術をどう評価されていますか。

「人を縫う時は、皮膚が生きているので、皮膚が修復の過程で伸び縮みすることでもっときれいになるのだが、バリィさんは皮膚がつれたままなのでイマイチだ」そうです。

バリィさんが無事きれいな姿に戻って何よりである。もし自分の身に外科手術が必要になったとき、この先生にお願いしたい…話をうかがって、そんな思いが胸によぎった。

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