ドンキのしいたけスナックは本当に「しいたけ嫌い」に「美味しい」と言わせるのか　実際に食べてみた

Togetterオリジナル編集部の紫蘇です。

私の嫌いな食べ物は、しいたけ。物心ついたときからずっと苦手だ。

しいたけが持つ独特の旨味は出汁にも重用されているが、その味が受け入れがたい。だから、煮物や茶碗蒸しなどに入っているしいたけは必ず取り除いて食べている。なお、しいたけに対するアレルギーがあるわけではない。大人げない話だが、ただの好き嫌いだ。

そんなある日、ドン・キホーテ（以下、ドンキ）のプライベートブランド商品「しいたけスナック」のことを知った。しいたけ嫌いな人にも食べられるとうたっているという。気になったのでドンキに行ってみた。

確かに、パッケージに堂々とこう書かれている。

『しいたけ』嫌いな人に美味しいと言わせた　これぞまさに「しいたけの大逆襲」

そこまで言い切るとは。あの味がしないしいたけなんて存在するのだろうか…そう思いながら勇気を出して買って食べてみた。

…！？「あの」味がしない…食べられる…！！

こうして私は数十年ぶりに、しいたけを丸ごと食べたのだった。

調べてみると、しいたけには「レンチオニン」という成分が含まれており、これがしいたけ特有の香りを生み出す原因になっているという。それが同時に、しいたけを嫌いにする元にもなってしまっているようだ。

ドンキのしいたけスナックはどれも私が苦手とする独特の味がしなかった。「様々な産地・品種の『しいたけ』を食べ比べ」て、さらに苦手と感じる成分を除いた結果、こうしてしいたけ嫌いでも食べられるスナックになったのだろう。

結論

カルディのしいたけスナックはどうか

では、他社のしいたけスナックはどうだろうか。何気なくカルディに立ち寄ると、ここでもしいたけスナックを発見。さっそく購入して食べてみた。

スナックとはいえ、一度しいたけを食べきった身体である。実はしいたけ嫌いを克服できているのかもしれない。そんなことを思いながら手にとって食べてみた。

こちらは、ちょっとしいたけの味がした。私の苦手とするしいたけの味を検知してしまった。念の為これは強調しておくが、しいたけが好きな人にはおすすめできる一品だ。

もうひとつ、コストコで販売されている「SHIITAKE MUSHROOM CRISPS」というスナックがある。こちらも入手して食べてみた。

当初は「マッシュルーム」と書かれているので、てっきりマッシュルームのスナックなのかと思っていたら、丸ごとしいたけをそのままスナックにしたものだった。落ち着いて考えれば「SHIITAKE」とあるのだからしいたけに決まっているのだが、マッシュルームという言葉に警戒心を緩めてしまっていた。

一口食べて咀嚼したあと、あのしいたけの味がズドンと口の中に広がってきた。完全にしいたけそのものの味だった。再現度が高すぎることに驚いて、何もない床の上で躓いてしまった。それくらい動揺した。念の為、こちらについても強調しておくが、しいたけが好きな人にはおすすめできる一品だ。

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特定の食べ物を嫌う原因のひとつに、本当に美味しいそれを食べた経験がないから、という一説がある。例えば、原木で育てているしいたけを食べてみたら、味の違いを感じてしいたけ嫌いを克服できるのかも…？

そんなことをつぶやいていたら、しいたけの名産地・大分県出身で「しいたけ大好き県民」を自称する、編集部のふ凡社はこう言った。

「そもそもキノコ類って、製造方法によってサイズ、食感、香りの強弱あたりは差が出ますが、味そのものが大きく変わることってあんまないタイプの食材ですよね。ベースの香りがダメなら、どれもダメなんじゃないでしょうか。」

言い切った。炎上しそうなくらい言い切った。本当にそうなのだろうか？　気になるので、いつか生産方法の違うしいたけにチャレンジしてみようと思う。

「1週間待ってください。俺が本当に美味しいしいたけをご馳走しますよ」と言ってくれる人が現れないだろうか。3種類のしいたけスナックを食べた私だったが、しいたけ嫌いは今日も続いているーー。