格子戸をヌルリとすり抜け逃亡!あらゆる脱走対策を超えていく猫さんの能力がすごい

狭い隙間もなんのその
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格子戸の隙間から襖を開け、部屋の外へ脱出する猫さんの動画がX(Twitter)に投稿され話題だ。

格子戸の外枠に飛び乗りしがみつく猫さん
頭から少しずつ外へ…
脱出成功!

保護猫活動をしているいり爺さん(@iri_jii2020)さんが投稿した動画には、保護しているキジトラの「長男」くんが、部屋から脱出するまでの一部始終が映っている。

動画の冒頭、格子戸を見上げる長男くん。格子戸は奥の襖と二重扉になっており、格子戸の足下は頑丈なネットでガードされているため、部屋を脱出するのはなかなか難しそうだ。

それを知ってか、長男くんは格子戸の取手にむかってジャンプ! 外枠にガシッとしがみついたまま前足を使って器用に奥の襖を開け、他の保護猫達に見送られるかのように、狭い格子戸の隙間からスルスルと部屋を抜け出して行った。

そもそもこの格子戸は、以前預かっていたちまきちゃんという保護猫の脱走対策として設置されたそう。いり爺さんは「ちまき対策の格子も突破、レジェンド(ちまき)を超えた瞬間」と驚きを伝えている。

Xユーザーからは「猫は液体、細い隙間でも変幻自在ですね」「ここには、飽くなき戦いがある」「おりこうだし、なかなか手ごわいですね」などの声が上がっていた。

今回の長男くんの脱出までのいきさつや今後の脱走対策などいり爺さんに詳しく話を伺った。

設置後2週間ほどで開けられてしまった

長男くんは格子戸をどのくらいの期間で開けましたか?

2週間ぐらいで開けられるようになりました。

はじめは、襖を閉め切らずに1cmぐらい隙間を開けて「ちまきみたいに開けれるかな〜」と興味本位で観察していました。すると必死に爪でカリカリしだしたので「この子はもしやダイヤの原石かも」と感じました(笑)。

襖の前に立ちはだかる長男くん

風通しをよくするため襖を開け格子戸だけ閉めておくことがあるのですが、そうすると身体の小さな子猫は通り抜けてしまいます。

そのために格子戸の下側にワイヤーネットを設置していたのですが、まれに長男が開けて脱走していることがあったんです。

「おかしいなあ」と思って様子を見ていたら、今回のようにジャンプして上に登り開けていました(笑)。

襖は建付けが少々悪く上の方には隙間ができているため、格子戸に付けたワイヤーネットを踏み台にジャンプし、上の隙間に爪を引っ掛けて開けていることが後で判明しました。

ちなみに今はレベルアップして、ワイヤーネットを踏み台にしなくても簡単にジャンプして開けるようになりました。

動画に映る他の猫さんたちにも脱走されたのでしょうか?

一緒に保護した兄弟猫が2匹いるのですが、まこちゃん(茶トラ・メス)はワイヤーネットをよじ登ってヨチヨチ歩いて脱走していきます。

もう一匹のこげまる(ブラックスモーク・オス)は身体が大きいため、格子戸を通り抜けることができません。

何回もチャレンジしたのですが頭が挟まってしまい…今では本人も学習したようです(笑)。

格子戸を越えられたその後の様子と、今後の対策も教えてください。

脱走したその先は廊下で、つきあたりがリビングです。彼らの狙いはリビングの餌の襲撃なんですが、荒らされる前に捕まえることができました。

しかし彼らも利口なので、間取りを覚えてテーブルの下に隠れたり捕まえられまいとフェイントを使ってかわしたりするので、一家総出で大捕物です。ひどいと5分間隔で脱走→捕獲がループします(笑)。

対策は、格子戸に全面ネットをつけようと考えていますが、長男の里親さんが見つかればハッピーエンドのような気がしています。

扉の向こうの餌を求め、今日も襲撃!

あらゆる技を繰り出し部屋を抜け出そうとする長男くんと、それに追随する兄弟たち。いり爺さんが3匹の譲渡先に希望するのは「襖のない家」とのことだ。

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