刺繍で忠実に再現された「ファミマのレシート」身近なものを作品にする手芸家の技巧に称賛の声
刺繍で作られた「レシート」の画像がX(Twitter)に投稿され、その精度の高さが話題を呼んでいる。
#言わなければ気づかね工作
刺繍でつくったレシートです🧾 https://t.co/5CAkqGzaPS
— ひとり展hira (@hirayukihiro) 2023年11月2日

ひとり展hira(@hirayukihiro)さんが投稿した、小銭と両手で広げられた「ファミリーマートのレシート」が写った画像。
何やら文字が浮き出しているように見えるこちらのレシートだが、実は刺繍で作られたものだという。
レシートサイズの布に刺繍されているのは、日付や商品の品目、単価などの羅列された小さな文字。「ホームページにてご確認ください。」というファミマのお知らせの細部まで縫い表されており、その完成度は実物と見紛うほど。
hiraさんは日常的に食品や日用品などのパッケージを刺繍しXに投稿しており、こちらのレシート刺繍も自身の作品の1つだそう。
#私の作品知ってもらえたら幸せの極み
刺繍です🪡 https://t.co/kOyFiRy72g
— ひとり展hira (@hirayukihiro) 2023年9月10日

投稿を見たユーザーからは「欲しすぎる」「トートバッグやポーチにつけたら、絶対オシャレなヤツ!」「こまかーーーい! すごすぎます」など、その出来栄えに称賛の声が寄せられている。
レシートを刺繍した経緯や制作した感想など、hiraさんに詳しく話を聞いた。
苦手な「文字」の刺繍を練習したかった
レシートの刺繍を作ったきっかけと制作期間を教えてください。
家計簿を付けようと取っておいたレシートを見て、なんとなく「あ、これで文字の刺繍をしようかな」と、軽い気持ちで始めたのがきっかけです。
当時、刺繍の中でも「文字」を刺すのが苦手で、とにかくいろんな文字の刺繍を練習していました。
制作期間は1週間ほどかかりました。
大変だったところを教えてください。
「漢字」を刺すのが大変でした。
ひらがなやカタカナ、数字、記号などは画数が少ないので大きさやバランスを割と正確に刺繍することができます。
ところが漢字は、刺繍で表現すると文字が潰れてしまったり文字が大きくなりすぎたりと、きれいに刺繍することがとても難しいです。
現在も、もっときれいに刺せないかと悩んでいます。
今まで制作した作品数は? 保管方法はどうしていますか。
これまでに大体70点ほど制作しました。
クリアファイルに入れて保管しており、時々壁に飾って楽しんでおります。

hiraさんの考えるパッケージ刺繍の魅力を教えてください。
普段目にしている身近なものを刺繍で再現してみて思うことは、温かみを感じる素朴なアナログ感が魅力的なのかなぁと考えております。
手刺繍だからこそ、ふんわりと柔らかい雰囲気を表現できることが最大の魅力だと思います。

身近にあるものを刺繍するhiraさんの作品は、ずっと見ていたいような気持ちになる。
それはきっと、時間をかけて刺すhiraさんの想いや、ハンドメイドならではのほっこりした味わいが伝わってくるからかもしれない。