醸造元が発信した日本酒ラベルをきれいに剥がす方法!簡単過ぎてコレクターから歓喜の声が集まる
ある酒蔵がX(Twitter)に投稿した、日本酒の瓶のラベルをきれいに剥がす方法が話題を呼んでいる。
日本酒のラベル、保存したいですよね…?
でもうまく剥がれずに破れてしまったらどうしよう…怖くて剥がせない…
そんなあなたに朗報!この方法なら多くのラベルが簡単に剥がれます!挑戦してみてね‼ https://t.co/oDsZba4f1W
— 秋田『まんさくの花』醸造元 日の丸醸造株式会社 (@mansakusake) 2023年11月9日
秋田県にある日本酒メーカー「日の丸醸造(@mansakusake)」公式アカウントがXに投稿したのは、瓶のラベルを剥がすハウツー動画。空き瓶からラベルを剥がすまでの工程が説明されており、映像の最後にはツルンとラベルが剥がれる様子が映っている。
剥がす工程は、以下の通り。
- 瓶のラベル全体を水に2~3分浸す。この時、水をぬるま湯にすると剥がすのがラクになるのでオススメ。
- ラップで瓶を密閉させながらラベルを覆うように巻き付け、1時間ほど放置。
- 1時間経ったらラップを外し、ラベルを端から丁寧に剥がしていく。急ぐと破れてしまうので、焦りは禁物。
投稿で「日本酒のラベル、保存したいですよね?」と問いかけていた日の丸醸造さん。
というのも、最近はラベルを貼って保存できるアルバムやラベル集めのイベントなど、日本酒のラベルをコレクションする人が増えているそう。そんなコレクターたちにとって、この動画はとても参考になりそうだ。
動画を観たユーザーからは「ラップで巻くのは思いつかなかったです!」「はよ知りたかった。何時間も水につけてた」「ラベル集め、再開するかな」など、喜びの声が寄せられている。
投稿の経緯や日本酒のラベル収集について、日の丸醸造さんに詳しく話を聞いた。
複数のお客様からラベルの剥がし方を聞かれた
動画を投稿した経緯をお聞かせください。
2023年7月に地元、秋田県「横手市増田まんが美術館」で行われた「エヴァンゲリオン大博覧会」で、弊社もエヴァンゲリオンとのコラボ商品を発売させていただくことになりました。
その際、複数のお客様から「ラベルの剥がし方」を聞かれたので、「やはり貴重なお酒はラベルを剥がして保存したいんだな」と感じていました。
そして2023年11月11日に私立恵比寿中学とのコラボ商品の発売をすることになったので、あわせて動画を投稿しようと思い立ちました。直前になって大慌てで撮影し、発売2日前の11月9日に動画を投稿しました。
祝🎉#秋田分校 開催🌸
今日は当社史上一番かわいい日本酒を販売します♪😆
#エビ中 #私立恵比寿中学 #いぎなり東北産 https://t.co/lY4nocaiEo
— 秋田『まんさくの花』醸造元 日の丸醸造株式会社 (@mansakusake) 2023年11月11日
日本酒製造業では、動画の方法は一般的なのでしょうか?
メーカー(醸造元)が剥がす場合は収集の時とは目的が異なり、貼り付けに失敗してシワなどが入ったラベルを剥がし、まっさらな瓶に戻すための作業になります。その場合はお湯に1時間以上浸し、思い切りふやかして剥がすのが一般的ではないでしょうか。
皆さんの投稿を見ていると、今回の方法で剥がしたことがある方も反応してくれていました。また、お風呂に浸す方、ドライヤーを使われる方などもいらっしゃるみたいですね。
世間でラベルを収集する風潮があることを知ったのはいつ頃ですか?
職業柄、日本酒が大好きな方たちと会う機会が多いので、実際にイベントなどで「ラベルが剥がしにくい」と言われることもあり、ラベルを保存する人が一定数いるのはなんとなく知っていました。
それと同時に、今回の投稿に対し「え? 剥がすんだ。捨てちゃったよ」といった、ラベル収集を知らない方たちの反応も多かったですね。
ラベルを剥がして収集する風潮は、自分が思っていたより意外とディープな世界だったんだなと感じました。
ほかにきれいに剥がすコツはありますか?
ぬるま湯に浸すほうがより効果的です。のりなら短時間であっさり取れますが、シールは強敵なので時間をかけたほうが良いですね。
いわゆるアラビアのりで貼られているタイプは簡単ですが、問題はデリケートで破れやすい紙がシールになっているタイプです。この場合は、熱でシールの接着力を弱くすることが必要です。
本動画の投稿に加えて、お湯を瓶の中に入れるのも効果的だと思いますね。
日の丸醸造さんの投稿した動画は、改めて「ラベル収集」というコレクションの世界を世に広める結果となった。これをきっかけに日本酒のラベルを収集する人が新たに増えるかもしれない。