「ピカピカなリンゴ」はワックスを使ってるんじゃないんです!生産者さんによる手作業の賜物だった

磨きでこんなに変わるとは…!
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ヤマキタ佐藤果樹園のX(Twitter)アカウントが「リンゴのツヤの出し方」について投稿し、話題になっている。

箱いっぱいに詰められたリンゴ

投稿したのは、福島県飯坂町にあるヤマキタ佐藤果樹園(@hanahanahekeke)の佐藤孝仁さん。ふだん店頭で目にするリンゴは表面がツヤツヤと輝いていることが多いが、このリンゴのツヤについて「ワックスをかけているのでは?」と疑問に思う人もいるという。

その誤解を解くために佐藤さんが投稿した解説によると、リンゴの光沢は「生産者が(手作業で)磨いて」出しているため、洗ってもツヤツヤした見た目のままなんだとか。あわせて投稿された梱包途中のリンゴと、店頭に並んでいる様子の画像からは、一つひとつ丁寧に包まれたリンゴから作業の大変さやまごころが感じ取れる。

佐藤さんは磨く前のリンゴと磨いた後のビフォーアフター写真も投稿している。磨く前は全体的にうっすら白みがっているが、磨いた後はキラキラと光を反射するほどに輝き、リンゴの赤色もより鮮やか。その違いは一目瞭然だ。

磨く前はやや白っぽさが目立つが…
磨いた後は、このツヤツヤさ

Xユーザーからは「生産者の方が丁寧に磨いて下さってたのか…」「昔、りんごを磨いてピカピカにして遊んでました」「磨くと味も美味しくなりそう」といった反応が寄せられている。

リンゴの磨き方や作業時に気をつけていることなど、佐藤さんに伺った。

気持ちよく買ってもらうための努力

磨く方法やかかる時間を教えてください。

基本的な方法は、傷などのチェック作業も兼ねて、きれいなタオルを使い磨いていきます。

作業時間は、1個につき1分未満かと思います。

作業で気を付けていることやこだわりはありますか?

特に傷やへこみを見落とさないよう気を遣っています。磨きはあくまでも見た目に関する作業ですので。

ツヤ出しをする理由は何だと考えていますか。

生産者が磨いた結果であり、皆様に気持ちよく買っていただくためのちょっとした努力でもあります。

収穫したたくさんのリンゴをすべて磨き、傷もしっかりチェックするのは大変な作業に違いない。我々が何気なく買っているリンゴは、佐藤さんら生産者の頑張りで輝いていたのである。

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