仏の顔が3回目で真っ赤に光る!怒りと我慢の限界を表現できるブローチが話題「欲しい」との声が集まる

危険を知らせる赤い光
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「仏の顔も三度」ということわざがあるが、この言葉通りにこらえきれなくなった怒りを表現できるブローチがX(Twitter)で話題になっている。

赤く光る仏の顔。不思議と「怒らせてしまった」と感じないだろうか

このブローチはその名も「仏怒『サンドマデ』」。カウントダウンするようにダイヤルを1回ずつ回していき、3回目になると仏の顔が赤く光って「怒り」を表明する、というものだ。

ブローチを作成したのは電子クリエイターのさばかん𝕏さば電子(@Zo3_ERC)さん。アーティストのmartha(@martha_sunnyday)さんからアイデアを持ちかけられて形にしたそう。

1回ずつダイヤルを回していく
marthaさんのアイデアメモ。「やってられっか!」という文字も読み取れる

発案当初のメモにはいくつかの案が書かれているが、完成品は「シンプルさ優先」で作られたという。

投稿を見たXユーザーからは「欲しい」との声を中心に「『あんま怒んなよ~』ってずっと言ってる友達の前でこれ使ったら楽できそうだわね」「メンタルの状況・心の余裕度を見える化しながら仕事できれば便利なので、こういう小さいバッチあると便利そう」と、いろいろな使い道を考える声が集まっている。

ブローチの制作者、さばかんさんに誕生までの経緯や制作秘話を聞いた。

「怒りを可視化して相手に伝えたい」思いから始まった

ブローチはどのような経緯で作成することになったのでしょうか?

3年程前、当時のmarthaさんは怒りを伝えたい相手がおり「怒りを可視化して相手に伝える手段として『仏の顔も三度』ということわざとユーモアを組み合わせ、相手から見える場所に身に着けられるアクセサリーとして作れないか」と提案されました。

期間が空き、つい先日、僕が電子部品屋さんでちょうどよいケースの部品を見つけたため、制作に取り掛かりました。部品の調達から完成までは1週間程でした。

デザインや機能面でこだわった部分、制作にあたり苦労したことはありますか

カチカチと回すロータリースイッチの内部構造が分厚く薄型化できるかが最大の課題でしたが、削れる部分を削り曲げられる部分を曲げ、ケースになんとか押し込めることに成功しました。

また、強度とメンテナンス性を考え、極力接着剤を使わず組んだのは僕のプロダクトとしてのこだわりです。

このブローチをどんな場面で活用して欲しいと考えていますか?

怒りが表情に出にくい方や怒りを相手に伝えるのが苦手だと思っている方に、ユーモラスかつ実用的に使っていただけると良いなと思っています。

marthaさんがブローチを発案した当時、怒りを伝えたい相手とはこの3年程の間に自力で縁を切ることができたようです。今後、そういう理不尽に対抗する切り札として活用してもらえたらと思います。

ちなみに、ブローチが完成しXで多くの反響を得たことでmarthaさんも「あのとき(3年程前)の自分の気持ちが供養されました」と喜んでいるそう。

ジョークグッズとして楽しく使えそうな本作。イベントでの販売および通販の予定もあるそうなので、身につけてみたい人はさばかんさんのXアカウントをチェックしてみよう。

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書いた人
中野ようす

野生のフリーライター。本とお笑いを摂取し日陰で眠り、たまには濡れた犬の匂いが嗅ぎたい。Twitter:@nakano_books