標高3030m!『アルプス一万尺』を歌詞通り「小槍の上」でやってみた映像が壮観

「さぁ踊りましょう」と言われても…
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アルプス1万尺 こやりの上で アルペン踊りを さぁ踊りましょ ヘイ!

おなじみの童謡『アルプス一万尺』の手遊びを、実際に小槍の上で行う様子をドローン撮影した動画が、X(Twitter)に投稿され話題だ。

小槍のてっぺんで『アルプス一万尺』
ドローンカメラが引いていくと…恐ろしいほどの断崖絶壁

動画が撮影されたのは、歌詞に出てくる長野県、槍ヶ岳の小槍(こやり)だ。小槍とは槍ヶ岳の頂上のすぐ西側にそびえる高さ100mほどの岩峰のことで、『アルプス一万尺』の題名通り、ぴったり一万尺(一尺は30.3cm)のスケールである。

動画では小槍に立つ2名が向かい合わせになって、『アルプス一万尺』を歌いながら手遊びを披露。その様子をドローンを操作し撮影したのが、投稿者のがんちゃん(@K_Kuota)さんだ。

足場は悪く、立っているのもやっとなのではないかと思うほどの、でこぼこした地形が確認できる。ほのぼのとした曲調からは想像しがたい、足がすくむような景色が広がっていた。

映像を見たX(Twitter)ユーザーからは「壮大過ぎてすごいしか出てこない…」と景色に圧倒された人の声や、「何分たっても変な手汗が止まらない」「これは足がすくみますw」と恐怖を覚える声が寄せられている。

実際は歌のようにランラン踊れる気はしないが、この映像はどのように撮られたのだろうか。がんちゃんさんに詳しい話を聞いた。

ドローンなら雄大で状況が分かる映像が撮れるのでは

小槍の上で『アルプス一万尺』踊ってみた経緯は?

もともとの目的はクライミングを楽しむことで、ドローン撮影はオマケのようなものでした。

Youtubeにはよくスマホで撮影された小槍の映像が投稿されていますが、ドローンで撮影したものは見たことがありませんでした。ドローンなら雄大で状況が分かりやすい映像が撮れるんじゃないかと思い、挑戦しました。それなりに高い機材なので、たくさん使ってあげたいという気持ちも強かったです(笑)。

帰宅後に映像を確認してみると結構良い感じに撮れていて嬉しかったです。しかし、ここまでバズるとは思いませんでした。

不安定で狭い小槍の頂上に立ったお気持ちは?

純粋にやっと登り切ったという気持ちでしたが、クライミング区間としては曾孫槍、孫槍、大槍なども残っているのでまだ半分ぐらいなんです。 なので、途中休憩のような感じですね。

天気が良く風もなかったので、ドローンを飛ばすのには好条件でした。

何テイク撮影しましたか?『アルプス一万尺』の事前練習はしたのでしょうか?

『アルプス一万尺』は3テイク撮りました。クライミング中のシーンなどもドローンで撮影しています。


実は同行者2人に「振りを覚えてきてね!」と言ったにもかかわらず、私は予習していませんでした(笑)。 撮影後に私もやりましたが、うろ覚えだったのでグダグダでした。でも楽しかったです。 

クライミングついでに実際の『アルプス一万尺』をしようと考えるとは、山を全力で楽しみ尽くそうとするクライマーならではの気持ちの現れなのかもしれない。

がんちゃんさんは日ごろから高難度の登山やクライミングに挑戦し、その様子を収めた動画を、自身YouTubeチャンネル『がんちゃんねる』に投稿している。その足で撮ってきた大自然の景色に興味を持った方は、ぜひのぞいてみては。

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