宮廷歌手小森輝彦さんのツイートまとめ第32回「東京二期会オペラ劇場「フィガロの結婚」初日の公演所感とお客様の声」

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

そしてそして大村博美さん！4月のトッパンホールのコンサートで初めてご一緒して、もうめちゃめちゃ楽しかったのですが、その時はヴェルディ、プッチーニ。今回はモーツァルト。じつは4月の時点で、どんな夫婦になるのかあまり想像がつかなかったのですが、稽古が始まったらえらくスムーズでした。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

大村さんも、妻屋さんと同じ匂いがするというか。ヨーロッパの舞台で凌ぎを削ってきたという匂いです。その上での落ち着き、そして何より「気品」ですよね。かなりお転婆な感じの伯爵夫人をやっている瞬間も多いのに気品が失せない。うーむ。どうしてだろう。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

それでいてここぞというところではアクの強さをグッと出してくる。2幕の後半の流れは本当にやっている自分もドキドキします。気の強さを稽古期間後半は特に出してこられたように思えて、そこがまた伯爵への深い愛情と繋がっているから、これで結構僕なんかは感動しちゃうのです。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

最初の「日常性」の話ともリンクしますが、僕はある時期から舞台で感情的になる事を排除できなくなった。オルフェオと言う役を演じてGPで大泣きしてからです。その後はスキルも上がり（？）泣いてもちゃんと歌えるようになったと思う。昨日の幕切れもそうでした。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

昨日幕切れの大村コンテッサの赦しを得て、コラールアンサンブルを歌っているときぽろぽろ涙が出てきました。ああ伯爵はここまで権威を守るため、革命前夜だからこそ意固地になって踏ん張ってきたんだ、と舞台で体が理解しました。だから「もういいのよ」と言われて瓦解。大村さんのドルチェの力で。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

あの最後のアンサンブルを、伯爵夫人とラブラブで歌う、と言う感覚が今まではなかったのです。いつも人には言うくせに僕もやっぱり日本人だから、こういうアンサンブルは精緻にきっちりと、と思っちゃうのかな。と後から思った。一番想いが濃いところなのに。昨日はそうなったと思う。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

「アンサンブルだからこそ、キャラを出す」これは僕はいつも肝に銘じていることなのですが、このフィガロの最後のアンサンブルでは今までやりきれてなかったと思う。大村さんの最後のソロの力でそれに気付いた。大村さんありがとう。皆が自分自身の物語を紡いでそれがアンサンブルになるんだよね。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

そうしたら、その後のアレグロ・アッサイでのゲッツェルさんの巻きがすごくて！歌ってる僕らが「うわ〜」と思うくらい。でも誰一人溢れずについて行った。これがすごい…自画自賛 でもゲッツェルさんも我々がついて来る手応えがあったからこそやったんだと思う。確信犯だと思う。ビックリしたけど。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

ゲッツェルさんは常に役のキャラクターを要求していた。最初っから最後まで。そしてそれを本番では楽しんでいたと思う。モニターで見る彼の…特にセッコで…満足そうな表情を見ていると、いやぁここまで来られて良かった、と思いました。彼こそが日常的にオペラをやってきた人だもんね

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

宮本亜門さんの稽古でのダメ出しが素晴らしくて、と言う事を書いてから、それに言及する暇が無く…。でも初日が開いてしまった今そこを書くのもナンセンスという想いもあり…。 でも、とにかく！亜門さんのプロダクションにもう一度乗せてもらって、本当に幸せでした。言葉の一つ一つがすごく重い。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

GPのアリアの後奏、僕は走り抜けたかった。でも走ったらダメだろって思って、我慢して速く歩いて退場したのですが、ダメ出しで「走っちゃいましょう」といって下さった。これだけでも感動する。亜門さんが「人間」を見て、生きた人間を舞台に現出させようとしているその姿勢がいちいち感動なのです。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

4回も再演しているのに古びていかない演出。これが本当に奇跡的な力だと思う。ベルリンでいささかの時間を共にした前田文子さんの衣装もいつも！例外なく美しく。というか歌手を美しく見せる衣装というのがすごい。大島祐夫さんの照明の魔力も。これは舞台の非日常性の部分ですよね。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

そして、我らがスザンナ、嘉目真木子さん！素晴らしいスザンナをありがとう。ご存じの方も多いと思うがこのオペラにはスザンナとの重唱しかないのです。二重唱は全てスザンナと誰かの二重唱。三重唱はスザンナと誰かｘ２の二重唱。例外は他の出演者のアリアと各幕フィナーレのみ。ものすごい役です。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

その大役、難役をまるで風のような爽やかさで…もちろんご本人のご苦労はあるとは思いますが、そう見える…演じきった嘉目さん。このプロダクションでは特にスザンナは仕事、芝居が多いと思う。それでも何か芝居の工夫をしようと持ちかけるといつでも快く応じてくれて。3幕冒頭の二重唱、楽しかった。

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

声のしなやかさと艶が、4幕のアリアでは特に遺憾なく発揮されて、まるで時間が止まったような気がするような、息を吞むような美しさでした。 …僕が個人的にツボなのは2幕の3重唱で、とにかく身をかがめ、ダッシュして伯爵の視覚から消えようとするスザンナの姿です。これ、本当に緻密な作業でして

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

まるで新幹線の時刻表のように…これ、師の原田茂生先生がミュンヘンのギュンター・レンネルトの演出に対して用いた表現ですが…動きや視線の向きが決まっていて、それを守らないと、スザンナが伯爵や夫人から見えたように見えてしまうわけです。ここの稽古は本当に緻密にやりましたよね。甲斐があった

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

と、怒濤のようにはき出しました。ちょっと落ち着いた。昨日の体験をこういう形ででも何かアウトプットしないとどうにも収まらない気持ちでして。それくらい昨日の舞台は僕にとって特別でした。明日もそういう特別な日にしたい。 今日は萩原組の初日ですね。TOITOITOI!!!!!

小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

二期会公演「フィガロの結婚」本チラシが出来ました！ポップな感じのチラシです。 pic.twitter.com/ZvdWDaos6E

拡大

拡大

Lee @L1_i0_s0_a5

あぁ、二期会のフィガロ最高だった…

チエ @8chi7

二期会のフィガロほんっっっっっっっっとうに良かった…………小森先生すっごいカッコよかった……… ミュージカル？ってくらい歌手が動いててびっくり😳 あ〜上手く気持ちまとまんね〜〜笑 がんばろ！！！笑

〇〇むー @Shimomu1118

二期会のフィガロ最高すぎた！！あんな豪華な出演陣、滅多にないと思います！小森さんの音楽性、声の使い分け、キャラクター造り全てが圧巻だったー！Bravo！ あと先着でバラもらった！笑 バラのブースが養成部の方々で笑ったw pic.twitter.com/UYq7soBTMb

拡大

天日悠記子 Yukiko Tennichi @yukiko_tennichi

二期会「フィガロの結婚」、最高に楽しかったです！もちろん原語上演でしたが、一つ一つの言葉のニュアンス・リアクションに対して客席で笑いの渦が巻き起こり、こんなに舞台と客席が一つに感じられた公演は久しぶり♡伯爵の小森先生ブラボーでした♡ pic.twitter.com/xezYtsAewe

拡大

拡大

ぽんこつ僧侶芸人 @mckyamc

二期会のフィガロめっちゃ痺れたわ、、

hisae　odashima／小田島久恵 @hisae_classical

二期会「フィガロの結婚」お稽古の白熱。伯爵の小森さんとフィガロの黒田さんがタイガー＆ドラゴンな雄々しさで、所作も歌唱も男らしい。稽古でこんなに全開なのも珍しいです…亜門さんがとこどころ笑いをこらえていた。他の歌手たちも存在感がすごい pic.twitter.com/bZG0mGiVIS

拡大

拡大

拡大

拡大

hisae　odashima／小田島久恵 @hisae_classical

フィガロのオケ合わせの様子、伯爵役の小森さんのツイートから察するに、指揮者のサッシャ・ゲッツェルは信用できる人のようだ。稽古では完璧に歌手たちの世界が出来上がっていて、あれがいよいよ磨き込まれているはずだから、巨大なエネルギーに拮抗するのも同調するのも指揮者は大変なはず。