宮廷歌手小森輝彦さんのツイートまとめ第31回「東京二期会オペラ劇場「フィガロの結婚」のオケ合わせと30年前の回想」

日本人初ドイツ宮廷歌手、小森輝彦さんのツイートまとめです。
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小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

昨日の「フィガロの結婚」オケ合わせ振り返り 「素晴らしいアーティキュレーション!素晴らしいエネルギーだ!ファンタスティック!ありがとう!でも残念ながら僕らは音を合わせられなかった。そのエネルギーを10%だけ減らして、音を合わせよう!」マエストロの人間性が圧縮されている言葉だと思う

2016-07-08 09:34:42
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

ウィーン・フィルのヴァイオリン奏者としてピットで多くのオペラを弾いてきたサーシャ・ゲッツェルさんは、オペラへの愛に溢れている。経験に裏付けされた愛だ。だからオペラの愛し方を良く知ってる。「エネルギー」という単語を極めて頻繁に使う。すごく面白いしわかりやすい。

2016-07-08 09:36:04
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

アーティキュレーション一つ変えることで、音楽の持つエネルギーが本当に一変してしまう。そんな瞬間の連続だった。オケ合わせは特にそうだったが、ソリストとの音楽稽古もそうだった。オケマンというベースからか、オケ合わせとピアノ稽古で指示の齟齬が全くなく、緻密だけど面白いことに遊びだらけ

2016-07-08 09:37:45
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

2幕フィナーレのマルチェリーナ、バジリオ、バルトロの登場のアレグロの弦のアーティキュレーションをゲッツェルさんが直したところは特に印象深かった。「このギャロップを」と彼は言う。何度も「フィガロの音楽の80%は踊りの音楽だよ」と繰り返す。

2016-07-08 09:39:49
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

僕は彼のおかげで「付点のリズム」と新しい出会いが出来た。踊りの符点。 同じウバルド・ガルディーニ先生の薫陶を受け、そのベルカント・レガートの意識が染みついているバリトンの黒田博さんとお話しして、全く同じ印象を持っていることに気付きすごく嬉しくなった。ゲッツェルさんのフィガロ観。

2016-07-08 09:41:32
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

二幕のフィナーレ最後のアレグロの弦のアーティキュレーションに戻る。彼が作って歓喜の表情で「Ja!!素晴らしいエネルギーだ!」と叫んだ時、その音楽が、大昔に府中のとある宿泊施設で合宿をしていたときのことを思いだした。学生の団体でフィガロの稽古をしていたときの事。約30年が吹っ飛んだ

2016-07-08 09:43:37
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

カンタンティ・コミチという団体を結成して、ダ・ポンテーモーツァルトの3大オペラを全て上演した、その第一弾。 都内某所に合宿してフィガロ漬け。夜になってもフィガロの話ばっかり。若かったなぁ。で、色々録音を聞き比べて意見を言い合っていたりした。

2016-07-08 09:46:02
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

敬愛するサヴァリッシュ先生のライブ録音を聴いていたとき、件の2幕フィナーレ後半に差し掛かって、その「ギャロップ」の箇所で、指揮の宮松重紀氏が「すげえなぁ。サヴァリッシュは。これ、ライブなんだよ。信じられない」と脱帽していた。その時と同じアーティキュレーションがオケ合わせで聴けた。

2016-07-08 09:47:28
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

恥ずかしながら、一介の声楽科学生の僕は、そのすごさが当時はわからなかった。ライブだからすごいって。確かミュンヘン音楽祭の最後から何日目かの公演。僕はその夏、生を聴いたのだった。 ただ、その「ギャロップ」のすがすがしさ、歯切れの良さ、生きの良さは頭の片隅に残っていたのだろう。

2016-07-08 09:49:36
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

ミュンヘン音楽祭では毎日のようにオペラを演奏する。オケも一つ一つの公演に直前の練習はそれほど細かく出来るわけがない。そのライブ録音。だから宮松氏が舌を巻く理由はわかった。でも、出ている音、アーティキュレーションの意義、価値は当時わかってなかったと思う。

2016-07-08 09:50:52
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

その時は確か、前日がシルヴィオ・ヴァルヴィーゾ氏指揮のバラの騎士だった。もちろん素晴らしかった。でも翌日のサヴァリッシュ先生指揮のフィガロでバイエルンのオケにいたのは別のオーケストラだったと思う(いや、そんな訳はない)。それくらい音が違った。 天国的で人間的なモーツァルトだった

2016-07-08 09:53:34
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

合宿の時の1シーンが、そんな風にフラッシュバックするのも何だか感激だったなぁ。その時のフィガロのケルビーノは世界的メゾの藤村実穂子さん、クルツィオはテレビと舞台で大活躍の石丸幹二さんだった。学部卒業の3月に行った公演だったが、思えばすごい人達とご一緒していたなぁ。

2016-07-08 09:55:53
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

とにかく、すごい「フィガロの結婚」になりそうですよ!皆さん! 是非、東京文化会館に足をお運び下さい。7/15〜7/18です!

2016-07-08 09:56:41
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

二期会公演「フィガロの結婚」本チラシが出来ました!ポップな感じのチラシです。 pic.twitter.com/ZvdWDaos6E

2016-06-28 07:55:49
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小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

東京二期会の「フィガロの結婚」のチケット、好評発売中です! bit.ly/1L88qJk 僕のHPのニュースレターをご登録いただくとチケットの優待、優先販売もあります。是非この機会にご登録下さい。 bit.ly/19tJie4

2016-06-26 19:55:33
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

ホームページから、色々な情報を発信している不定期の「『テューリンゲンの森から』ニュースレター」。最新の出演情報や、プロダクションによっては優待チケットの案内などもさせて頂いています。 teru.de/h/web/newslett…

2016-07-04 19:56:40
小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

今年7月に演じるアルマヴィーヴァ伯爵。昨年夏のドイツでの演奏会で歌ったアルマヴィーヴァ伯爵のアリアです。僕が歌っていた街の一つ、アルテンブルクの城、煌びやかなFestsaal(大広間)でコンサートをやらせてもらいました。bit.ly/1ngn1iA

2016-06-18 07:54:27
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小森輝彦 Teruhiko Komori @TeruhikoKomori

東京二期会のオペラ公演「ナクソス島のアリアドネ」に音楽教師役で出演します。この役、4回目です。1995年の「邦人原語初演」の日本R.シュトラウス協会、東京オペラプロデュース共催で歌ったのが初めて。ドイツでは2008年だったか。bit.ly/1pi70tm

2016-06-12 07:53:36