陰謀論=ダメな思考、という決めつけが蔓延している事について。
- Emerald_Scape
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陰謀論=ダメな思考だ、という決めつけが蔓延しています。確かに、ユダヤ陰謀論や特亜陰謀論のように、世の中の全ての悪い出来事を、誰か特定の人間や組織のせいにしてしまうのは不適切でしょう。不適切だ、というのは、私たちが「現実の社会」を変えるのに全く役に立たない、という意味です。
2016-07-16 22:40:29でも、それは「単一の強大かつすべての計算ができる敵」を想定することの誤りであって、陰謀論の問題ではない。もっと言えば、「なんでも説明できる単一神」を想定することの粗雑さが問題であって、その粗雑さは、自分の知覚情報世界の外部を想定しない素朴実在論の粗雑さと同じぐらい役に立たない。
2016-07-16 22:44:53陰謀論という貶めの言葉は、暗黙のうちに実在論の正当性を前提にしています。つまり、「自分が見えている世界」「自分たちが社会だと思っているもの」の外部に意図や動きがある、という考え方そのものに対する忌避です。
2016-07-16 22:48:26でも、私たちが世界だと思っているもの、それは誰かが流した情報です。受け取った情報の手前には、情報経路のインフラがあり、それを発した誰かがいて、そこには何かの意図がある。そういう意味で、私たち1人ひとりに見えている世界は、その手前のリアルな世界と比べると砂粒のようなものにすぎない。
2016-07-16 22:52:45粗悪な陰謀論は、その広大な見えない世界で生き抜くためには全く役に立たない。なぜなら、見えないものを、「単一の暗黒の存在」に丸めてしまうから。 そうではなく、複数のエージェントが、私たちには見えないそれぞれの意図と動きをして絡み合っている、
2016-07-16 22:57:17そういう複雑なモデルをその都度自分の地図にしながら、その都度相手の動きを予測しながら、動いていくしかない。 見えない敵を恐すぎてはいけない。なぜなら、相手にとっては自分もまた見えないのだから。私には見えない相手の動きと、相手に見えない自分の動きが、社会を作っている。
2016-07-16 22:59:47はっきり言うと、陰謀ができる人間にとっては、他人も陰謀ができるというのは当たり前の話だし、その人たちにとって陰謀をしない相手は「カモ」です。
2016-07-16 23:02:02