#twines Log ターン28 「四カ国会談」

twitter用textSLG ナインエムブレムSLG(NES) のログをまとめました。 ターン28 なにやら、円卓会議が思い浮かびました。
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高崎 @takasaki24

@gotoh55 [28T開始前・放浪イベント巡礼編:幕間]不思議な事に、ラインラントでの異変以来、ユミルの容姿はゆっくりと時を重ね始めた。その成長は終焉を予感させたが、当人は非常に穏やかな表情で、受け止めている。 #twines

2011-02-11 11:37:07
高崎 @takasaki24

@gotoh55 先代王は温厚な気質と聞いていたが、王位の交代によって、国情は逆転したらしい。踏み入るなり巻きこまれた戦争の空気に飲み込まれ、一行はしばらくをクリフリフで過ごすこととなった。いくら身を隠そうとも、長期の滞在でそれは難しい。 #twines

2011-02-11 11:37:42
高崎 @takasaki24

@gotoh55 やがて、ついて回ってきた風聞が、現実であると囁かれ始める。あろうことか、先のサウスクロス戦での大勝でさえ、セラ=ニアの末裔の恵みであると。まずい…それは非常にまずい。新王ジョウのカリスマの下、国家が形成されようという時期に…これはまずい。 #twines

2011-02-11 11:38:35
高崎 @takasaki24

@gotoh55 「風聞に国が動くとも思わないが…参ったな」「神殿への礼拝のせいね。とはいっても、収穫が在ったのだから仕方がないけれど」姉弟の言葉へ、ユミルは静かにうなずく。「進むしかないわ。そして…セラ=ニアに還らないと」巫女は、大陸に散る二つの星を想った。 #twines

2011-02-11 11:40:02
高崎 @takasaki24

@gotoh55 [28T開始前・放浪イベント傭兵編]ラインラント戦より戻ったイードを待ち受けていたのは、ユーダリルの動向の知らせだった。「ライナスに繋ぎを…? そして、ミリエンに攻撃を……」再興の支援を、と言ってくれてはいたが、これは予想を超えていた。 #twines

2011-02-11 11:40:56
高崎 @takasaki24

@gotoh55 自分たちが火種になるとは思わなかった。それと同時に、己の甘さを思い知る。領土の奪回は、本来であれば自分の手で行なうものだ。「いかがいたしますか、王子」「…王子、という年でもなくなってきたな。時間をかけすぎたか」 #twines

2011-02-11 11:41:33
高崎 @takasaki24

@gotoh55 珍しく、イードが自嘲する。セラ=ニアの民たちは確実に集いつつあり、領土はなくとも「セラ=ニア」という国はイードの下に形成され始めていた。「改めての現状把握が必要だ。しかし、歩みは止めない。」 #twines

2011-02-11 11:42:18
高崎 @takasaki24

@gotoh55 国家とは、単独で存在するわけではない。この世界に存在する全てとの繋ぎを得てこそ、繁栄し、続いてゆく。過去から未来へ流れてゆくそれは、辿ることも可能だ。ミハイへ挨拶を済ませ、セラ=ニアはサウスクロスへと向かった。 #twines

2011-02-11 11:43:06
高崎 @takasaki24

@gotoh55 道中:テキストhttp://bit.ly/gSyAmf 「…セラ=ニア人!!!」小さな礫がイードを襲う。完全に意識の外だったそれは、彼の目元を掠めた。「何をしに来た、疫病神!」振りむくと、年若い娘が拳を握りしめていた。 #twines

2011-02-11 11:44:30
高崎 @takasaki24

@gotoh55 「知ってる!私は知ってるぞ!! おまえらが、災厄を運んでくるんだ!」「何をまた」「自らの災厄で滅んだくせに!神に見捨てられたくせに!!」「何を言っている」潮風で荒れた髪の娘は、尚も叫ぶ。 #twines

2011-02-11 11:45:11
高崎 @takasaki24

@gotoh55 「おまえたちが来たからだ…!」そうして泣き崩れる…、イードはこめかみに滲む血をそのままに、反射的に娘の肩を抱きとめた。この国でクーデターが起きたことを知るのは、もうしばらく後のことであった。 #twines

2011-02-11 11:46:46
高崎 @takasaki24

@gotoh55 [28T開始前・放浪イベント詩人編]旧セラ=ニア神殿で礼拝を済ませた後、一行は打ち捨てられたとされるセラ=ニアの港を目指した。今はライナス領とされ、物資の経由地点とされているそうだ。しかし、やはり砂嵐は厳しく寄港は叶わなかった。 #twines

2011-02-11 11:48:21
高崎 @takasaki24

@gotoh55 水が尽きようかという折りに、運よく行き交った船団より、わずかながら物資を譲り受けることができた。聞けばカサイの船だという。返礼は国の本部へ、と言われ、旅のついでと梶を取った。「凄い大きな街だね。父さん、ぼく神殿へ行ってみたい!」 #twines

2011-02-11 11:49:21
高崎 @takasaki24

@gotoh55 「智慧の神パールを祀っている神殿か。本土から離れた小島にあるらしいぞ。せっかく陸に着いたんだ、落ち着いてからにしよう」家族が、暫くぶりの陸の空気を楽しんでいるところで、不意に声をかけられた。 「イード君…?」 #twines

2011-02-11 11:50:01
高崎 @takasaki24

@gotoh55 振り向くと、年老いた聖職者がそこにいた。「あ、あ…ごめんなさい、いやね、人違いでしたわ。そんなわけがないのに」「いえ、構いません。マザー、大事な方を?」「大事…そうね。大切な思い出だったわ。セラ=ニアの客人をね、お預かりしたことがあるのよ」 #twines

2011-02-11 11:51:20
高崎 @takasaki24

@gotoh55 当時のイードという赤毛の少年が、ユーザと同じ年頃だったらしい。そして彼女は、その保護者であるという青年へ、仄かに想いを寄せていたことを、そっと明かしてくれた。「セラ=ニアの傭兵と…主君の遺児…赤い髪の」 #twines

2011-02-11 11:52:31
高崎 @takasaki24

@gotoh55 滅亡直後であれば、珍しい組み合わせでは無かったはずだ。しかし、今となれば…それが何を指すのか、風聞を唄いまわるファリドには理解することができた。王子が…セラ=ニア王子・イードが生きている。一団を率い、諸国を巡る、その意図は…その先は… #twines

2011-02-11 11:52:56
高崎 @takasaki24

@gotoh55 ファリドの胸が鳴る。傍系である自分に何ができるわけではない。セラ=ニアの地さえ見たことの無い、自分に。しかし、もしかしたら。王子が…見せてくれるのかもしれない。王家を捨てた先祖を持つ自分に、傍観が許されるとは思えなかった。したくなかった。 #twines

2011-02-11 11:55:54
高崎 @takasaki24

@gotoh55 「…。レイティア、ユーザ。話があるんだ。」マザーと別れた後、ファリドは市場ではしゃぐ二人を呼びとめた。長い話を終えた頃…港を竜巻が襲い、神殿へ渡ることがしばらくは無理であるという報せが舞い込んだ。「…。そのうち、災害指定を受けそうだな、俺達は」 #twines

2011-02-11 11:57:03
つかむ @tsukam

@gotoh55  さて、フローシュにて盛大な婚礼が執り行なわれました。スノウが「これで何時死んでもいいわ」と言い出したり、ラスがいつもの表情のまま涙を流したりと、なかなかにドラマチックな婚礼だったそうです。 #twines

2011-02-11 13:37:06
つかむ @tsukam

@gotoh55 そしてラスは引退しホスローが代わりに国王の補佐官になりました。それから数日後のことでした。フローシュにクリフリフからの手紙が届きました。「クリフリフより親書が届いております」「ほう。どれどれ……。ジン王の代から続く仲をこれからも続けて欲しい、か」 #twines

2011-02-11 13:38:12
つかむ @tsukam

@gotoh55 「それともう一通、これはヤス様個人に宛ててでございます」「な、何? まことか!?」「真でございます」ヤスは受け取った手紙を即座に開封し読み上げました。「ほう、ほうほう……」「さて、ここで私は自らの昔話を回想させていただきましょう」「これは……」 #twines

2011-02-11 13:39:21
つかむ @tsukam

@gotoh55 「若い頃、私はとある女性に焦がれたことがあります」「おお……ジョウ殿……」「私はその相手に金持ちの子などと嘯いて、城から宝を持ち出して売り払ったりして金銭で女性の気を引こうとしました」「そうか、初めて出会ったときのことを――」 #twines

2011-02-11 13:40:08
つかむ @tsukam

@gotoh55 「――そしてまんまと貢いだ物を持ち逃げされたのでございます。他に男がいたのですね、ええ」「……ホスロー。何故俺の邪魔をするのだ」「さあて……。ただ、その手紙。手にした時、香りを感じたのです」「確かに良い香りがするような気がするが……」 #twines

2011-02-11 13:40:38
つかむ @tsukam

@gotoh55 「――それは『危険な香り』であると私は思います」「…………」「まあ、陛下が焦がれた相手でございます。あなたに国を差し上げますと言っても私はお止めすることはできませんでしょうねえ、ええ。その時は愛しの妻を姫のように抱きライナスへと逃げ出しましょう」 #twines

2011-02-11 13:41:31
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