harvardandkaze氏によるガールズ&パンツァー140字SSまとめ

これは@harvardandkaze氏によって執筆された140字SSのお題と本文のみ抽出し編集したものです。原則日曜夜更新 お題→本文で統一しておりますが、一部にお題が無い物、2ツイートに別れている物があるます。 お題は原則あるものは載せ、無いものはないものとし掲載しています。 2ツィートで別れているものは時系列を確認下うえで読みやすいよう順序を変えております。
2
前へ 1 2 3 ・・ 11 次へ
harvardandkaze @harvardandkaze

試合が終わった後、風呂に入っていた時のことだった。 「お姉ちゃんって、傷が多いよね」 「傷だらけの人生だ」 「消えないかな…痛まない?」 「ないよりあった方がいい」 「どうして?」 「生きてきたと思える」 「……すごい」 「ん?」 みほは顔を輝かせた。 「ボコと同じだね!」

2016-09-06 18:50:05
harvardandkaze @harvardandkaze

「初恋って叶わないものなんだって。どうしてかな」 「人はそうそう他人を好きになれない」 「そうかな?」 「そうだよ。想い合うことは難しいんだ」 「想い続けることも?」 「ああ。そうだ」 夕日を背にしたみほが振り返る。逆光でまほには影しか見えない。 「説得力がないよ。私達には」

2016-09-04 18:39:22
harvardandkaze @harvardandkaze

「赤点。それは必要な制度かな?」 「しがみつかなければ淘汰されるという教訓だ」 「しかし追試という救いがある」 ミカはまほに3枚の無惨な答案を見せた。 「……人生において必要な戦いのようだな」 「とても苦痛な戦いだね」 「戦いである限りは」 「まったく。よろしく頼むよ、まほ先生」

2016-09-02 17:21:16
harvardandkaze @harvardandkaze

貴方はみほまほで『最近可愛くなりまして、』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/587150

2016-09-01 17:56:23
harvardandkaze @harvardandkaze

背中に感じるわずかな重み。洗濯物をたたんでいたみほは微笑んでしまう。 「何してるの?」 「……休憩だ」 「そっか」 ソファで本を読めば、膝に何かが寝転がる。 「また休憩?」 「……うん」 癖毛を撫でたら、子供みたいに瞳を閉じた。 世界がほんのり優しくなる。 少しずつゆっくりと。

2016-09-01 17:56:12
harvardandkaze @harvardandkaze

「お姉ちゃんって雪みたい」 「冷たいからな」 「違うよ!全然違うよ!」 憤慨する妹にまほは笑う。 「冗談だ」 「雪が降ってる感じに似てるの。静かで綺麗な感じ」 「…ありがとう」 「私は?」 「みほは桜だ」 「どうして?」 知らず、まほは微笑んでいた。 「みんなが明るくなる」

2016-08-31 00:15:16
harvardandkaze @harvardandkaze

「歳月とは重ねていくものらしいですわ」 「重ねるごとに深まっていくものだ」 ダージリンとまほは向かい合う。 「私と貴方もそうかしら」 「そうありたい」 「私達は何を深めているの?」 「ダージリン。人生最上の幸福とは何だ?」 優雅な淑女は微笑んだ。 「愛されているという確信よ」

2016-08-27 14:41:39
harvardandkaze @harvardandkaze

貴方は西住まほで『グラスにうつった真実』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/587150

2016-08-26 21:23:25
harvardandkaze @harvardandkaze

飲酒は一日三杯。みほの絶対命令だ。 「何事も抜け道はある」 「実に興味深いね」 ミカの前に巨大なグラスが出現する。 「さすがだ、まほさん」 「一杯でいっぱい飲める」 「上機嫌だね」 「酔いしれそうだ」 そのとき、まほの持つグラスに冷笑が映る。 「…何やってるの?」

2016-08-26 21:23:09
harvardandkaze @harvardandkaze

貴方は西住まほで『神様に恋をした』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/587150

2016-08-22 20:59:07
harvardandkaze @harvardandkaze

「君はいつ恋に落ちたんだい?」 「時刻表など覚えていない」 ミカとまほは晩酌中だ。 「まさか一目惚れかな?」 「そうだ」 「Baby i love you」 「まさしく。離れられなかった」 「新しい命には力がある」 「出会ってしまったんだ」 「運命の人に?」 「いや。女神に」

2016-08-22 20:58:56
harvardandkaze @harvardandkaze

「お姉ちゃんカッコいいねってよく言われるよ」 幼いみほはまほの膝に飛び乗った。 「だから、お姉ちゃんのお嫁さんになる!」 「え?」 「お姉ちゃんはずっと私のお姉ちゃんだよ」 「…うん」 「嫌?」 「嬉しいよ。でも、みほが忘れてなかったらな」 強くみほは抱きついた。 「忘れないよ」

2016-08-21 14:12:02
harvardandkaze @harvardandkaze

「お姉ちゃんカッコいいねってよく言われるよ」 幼いみほはまほの膝に飛び乗った。 「だから、お姉ちゃんのお嫁さんになる!」 「え?」 「お姉ちゃんはずっと私のお姉ちゃんだよ」 「…うん」 「嫌?」 「嬉しいよ。でも、みほが忘れてなかったらな」 強くみほは抱きついた。 「忘れないよ」

2016-08-21 14:12:02
harvardandkaze @harvardandkaze

みほは洗濯物をたたんでいた。 「手伝おう」 まほがやってくる。 「大丈夫だよ。いつもやってるから」 「だが…」 「せっかくの休日なんだから、ゆっくり休んでて」 しかし結局まほは腰を下ろした。 「手伝うよ」 「大丈夫なのに」 「違う」 「え?」 「…落ち着かないんだ。ひとりだと」

2016-08-19 17:21:17
harvardandkaze @harvardandkaze

「今から「嫌い」って言葉しか言っちゃダメだよ」 「わかった」 みほとまほは睨めっこする。 「唐揚げは?」 「嫌い」 「嘘だろう」 「そういうゲームだもん」 「やれやれだ」 「カレーライス!」 「嫌いだな」 「ほんと?」 「これでは平行線になる」 「じゃあ私は?」 「……降参だ」

2016-08-14 13:09:05
harvardandkaze @harvardandkaze

「時々寂しくなるよ」 「天変地異だな」 屋台に座ったミカとまほは焼き鳥を食べている。 「君は寂しくならないのかい?」 「忙しい」 「劇薬だ」 「すべて忘れられる」 「副作用がある」 「ああ。だが、この時間がなくなるのは寂しいかもな」 「…しばらく寂しさを感じずにすみそうだ」

2016-08-12 18:55:33
harvardandkaze @harvardandkaze

「独りなのか」 駅前に立つダージリンは声をかけられたが振り返らない。 「ええ。待ち人がディナーの時間を守らなくて」 「気が知れない」 「そのとおりね」 「明日の予定は?」 「ありませんわ」 「ではディナーを朝食に変更しよう」 撫で肩を腕が包む。 「…スケコマシね、あなたは」

2016-08-12 18:37:46
harvardandkaze @harvardandkaze

「どうしたの?」 キッチンにいたみほは、視線に気付いてまほに顔を向ける。 「いや……」 「考え過ぎてる?」 「かもしれない」 「教えてくれる?」 「大したことじゃない」 「教えて」 「…うん」 「なに?」 「夕飯は…カレーがいい」 思わずみほは吹き出した。 「うん。わかった」

2016-08-12 12:37:07
harvardandkaze @harvardandkaze

「人が後悔するのに繰り返すものってなんだと思う?」 「過ちだな」 「ぶっぶー」 みほが盛大にペケを付けると、まほは目を細める。 「なぜだ」 「正解はね。恋だよ」 「……問題を訂正しろ」 「え?」 「その問題はおかしい」 「どこが?」 「繰り返せない。一度きりなんだ。私は」

2016-08-11 01:29:43
harvardandkaze @harvardandkaze

「プロになるのかい?」 「ああ。決めた」 ミカは弦を撫でまほは腕を組む。 「一大決心だね」 「一つの選択だ」 「覚悟がいるよ」 「何事によらずな」 「お姫様は?」 「なぜみほを出す」 「一つの選択だよ」 「みほはものではない」 「君のものにすればいい」 「……馬鹿を言うな」

2016-08-10 01:19:10
harvardandkaze @harvardandkaze

「食べてくれ」 まほはミカにおにぎりを渡した。 「毒入りかい?」 「毒味しろ」 「嘘でも味見と言って欲しいね。気分的に」 溜息をつきながら、ミカはおにぎりを頬張る。 「美味い。命拾いしたよ」 「よし。これでいく」 「え?」 「みほに料理を作ると約束した」 「……正気かい?」

2016-08-09 09:17:35
harvardandkaze @harvardandkaze

「お姉ちゃん、おかえり!」 まほが帰省するとみほは一番に出迎える。 「ただいま」 そしてせっつくように服を引っ張る。 「ねえ」 「大丈夫だ。土産はある」 「ありがと。でも、あのね」 「お菓子もある」 「うう…」 やっと察したまほは苦笑してみほを抱きしめた。 「ごめん。ただいま」

2016-08-07 13:00:05
harvardandkaze @harvardandkaze

「お姉ちゃんなんて知らないもん!」 幼いみほはそう叫ぶと家を出て行く。しほは目を眇めた。 「あの子はどうしてすぐ逃げるのかしら。恥ずべきことよ」 菊代は微笑む。 「安心しているんですよ」 すぐさま追いかける足音が家を出た。 「絶対見放したりしませんから」 「……甘いのよ、まほは」

2016-08-05 08:51:58
harvardandkaze @harvardandkaze

「運命の糸を知ってるかな?」 「赤色だ」 ミカとまほは屋台にいた。 「緑色もあるんだよ」 「ほう。初耳だ」 「色ごとに意味が違うのさ。赤色は小指」 「では緑はなんだ」 「親友だよ。生涯の」 ミカは親指を立てる。 「緑…腐れ縁だな」 「似てるだろう?」 まほは小さく親指を立てた。

2016-08-04 16:37:04
harvardandkaze @harvardandkaze

貴方はまほみほで『地獄へ道連れ』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/587150

2016-08-04 00:45:50
前へ 1 2 3 ・・ 11 次へ