おやうみまとめ2
- kikkasatsuki
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江風は思いついたように、親潮に肉じゃがが好きかを尋ねる。好きですよ、やはり舞鶴生まれですから、と親潮は不思議そうに答えていた。姉貴の肉じゃが旨いンだよ、と江風は教える。割り込むように、うちも食べたいわぁ、と黒潮の声が聞こえてくる。海風はすっかり電話を切るタイミングを見失っていた。
2016-07-06 00:22:23江風がバナナ食ったことにして @kikkasatsuki pic.twitter.com/sxoHoIR23v
2016-07-06 01:23:18今日の補足1 海上の通信手段は、電文と電話の両方使える設定。とはいえ、アンテナや通信室などの通信設備は艤装にあるので、艤装が破損している場合は概ね使えない。使い方としては艦娘は通信設備の妖精に通信することを伝えてから普通に話しているだけである。なので見た目には通信中と分からない。
2016-07-06 00:25:41今日の補足2 親潮や海風は舞鶴生まれ。舞鶴は肉じゃがの発祥(呉市も言ってます)ですが、肉じゃがについての言及は二人ともゲーム内で特にないので独自設定です。舞鶴生まれで肉じゃがについて言及するのは早霜がいるので、ある程度舞鶴生まれに肉じゃがの認識は強いかも?という根拠です。
2016-07-06 00:30:37駆逐艦寮のラウンジの一角で、立てかけた笹の枝がしなって、色とりどりの短冊が吊るされている。短冊を吊るしに、夕食後の自由時間とはいえ、いつもよりも多くの駆逐艦が集まっている。ひときわ賑やかなのは白露型だった。全員が集まれるよう日程を調整し、一日遅れの五月雨の進水日を祝っている。
2016-07-07 00:02:46各々、五月雨にプレゼントを渡していく。海風も祝いの言葉を添えて、感動でほとんど泣きそうになっている五月雨に、小さな水色の包みを手渡した。最終的には堪え切れず泣きだし、時雨がなだめる間に、涼風がティッシュを箱ごと渡す。泣き止んだのを見計らい、村雨が白露に目配せをした。
2016-07-07 00:03:12白露はさらに、よーし、お願い一個叶えてあげる!と五月雨が書いた短冊をのぞく。五月雨は顔を真っ赤にして、白露を止めようと走り出し、村雨に後ろから抱きつかれるように止められた。周りものぞきこみ、わぁ、へぇ、と思い思いの反応を見せる。海風も気にはなったが、のぞくことは思い止まる。
2016-07-07 00:03:32軽巡寮に行ってくる!と飛び出す白露を止めに、村雨を振り切って五月雨も飛び出す。村雨に言われ、春雨が五月雨を止めに出た。書いた本人がいなくなり、海風も好奇心には勝てず、可愛らしい字をのぞく。好きな人ともう少しお話しできますように、という文面に、他人事ながら妙に照れつつも微笑んだ。
2016-07-07 00:03:56遅れたけど五月雨ちゃん進水日おめでとう(絵にいないけど) 白露型は賑やかで見てるだけで楽しいルンルン @kikkasatsuki pic.twitter.com/68VZhxLgkW
2016-07-07 00:29:45今日の補足1 五月雨の進水日は7/6です。ここでは建造艦は竣工日=進水日=就役日ですが、ドロップ艦は竣工(?)日≒進水日≠就役日と差が出るので、みんな誕生日代わりに生前の進水日を基準にしています。仮に違う日に着任した同じ艦娘がいても誕生日は一緒、ということです。
2016-07-07 00:04:31今日の補足2 艦娘が同族(艦娘)を好きになるのも人間(提督)を好きになるのも普通としている世界観ですが、この鎮守府は駆逐艦が提督と接することは少なめなので艦娘を好きなことが比較的多いです。白露型も何人か例に漏れず。ちなみに、五月雨の好きな人は軽巡ですが夕張ではないです。
2016-07-07 00:04:48今日の補足3 プレゼント一覧 白露:イヤホン 時雨:髪を留める用にリボン 村雨:恋愛成就のお守り 春雨:キーホルダー 海風:ハンカチ 江風:ばんそうこうセット 涼風:間宮券15枚 これ以外に、仲が良い夕張や、水雷戦隊隊長の由良からもお祝いされている。
2016-07-07 00:05:05今日の補足4 五月雨ちゃんの好きな人は矢矧です。この鎮守府での経緯は設定してあるものの、史実では特に何もないので安心してください。ちなみに、初期艦は電ちゃんなので五月雨ちゃんは一般的(?)な駆逐艦ライフを過ごしています。
2016-07-07 00:23:34『「内緒だよ」と笑い合う』『親潮と海風』を描きor書きましょう。 #kawaiiCP shindanmaker.com/62729 おやうみ19
2016-07-08 12:54:24間宮に荷物を運ぶのを手伝った帰り道、大量だった荷物の代わりに、海風は水色の瓶を持たされた。指の間に挟んで、なるべく体温が移らないようにする。よく冷えたラムネは、すぐに手袋をじわりと濡らす。高くなってきた熱い陽射しを避けるように、水雷戦隊の待機棟へ入り、ロビーのソファに座る。
2016-07-08 12:54:47知り合いも見当たらず、せっかくだからと、一思いに蓋の突起をビー玉に当てて押し込む。口をつけて、炭酸で噴き出しそうな砂糖水を、慌てて口に流し込む。清涼な甘さが暑さに疲れた体にしみこむようだった。続けてふた口飲んで、ふぅ、と息をついた。江風や涼風のように一気に飲むのは苦手だった。
2016-07-08 12:55:10待機室から出てきた親潮が、海風を見つける。暑い日にはいいですね、と声をかけた。海風は頷いて、あ、よければどうぞ、と瓶を差し出す。ねだったように聞こえたのかと親潮は謝ったが、素直に受け取る。瓶に口をつけた瞬間、あ、他の人には内緒ですよ、と海風が唇に人差し指を当てて微笑んでいた。
2016-07-08 12:55:33最初普通にラムネ二本あるのかと思ったら間接キスだった 私のユニコーン漫画とは大違いだった @kikkasatsuki pic.twitter.com/RUewcoXIIy
2016-07-08 18:47:31二水戦は、南西諸島防衛線へ向かっていた。毎月、定期的に勢力を盛り返す敵侵攻艦隊の撃滅は、もはや部隊内でも恒例だった。強固な艦隊を相手取らないこともあり、練度が低い親潮や、比較的低めの海風も出動している。道すがら、資源を回収しながら敵の中枢である、機動部隊へ攻撃を仕掛ける。
2016-07-11 00:05:33砲雷撃戦を終える頃には、敵空母と重巡、駆逐艦が中破して残るのみだった。殲滅に向け、神通が自分を先頭に、追撃を命じる。敵に肉薄して空母に雷撃を放つ神通に続き、小破していた親潮も重巡に、惜しみなく砲を全門斉射、雷撃も加えた。見事に命中したのを確認して、やった、いける!と一瞬安堵する。
2016-07-11 00:05:46親潮に最後尾の敵駆逐艦が狙いを定めているのを、海風は発見する。親潮が気付く頃には、てーっ! という短い掛け声と共に、海風の砲撃で駆逐艦は撃沈された。海風は見回して敵の全滅を確認する。親潮の隣で足を止め、煤けた親潮の頬を白いハンカチで拭く。無事を確認すると、良かった、と息を吐いた。
2016-07-11 00:05:59カッコ悪いのは、ちょっと恥ずかしいよね @kikkasatsuki pic.twitter.com/8TWuxFbxSP
2016-07-11 00:33:57今日の補足1 南西諸島防衛線はいわゆる1-4。マンスリーの「水雷戦隊」南西へ!任務をこなしています。練度が低い、といっていますが、この鎮守府は平均の練度が高いので、ゲームで言うなら、親潮は65ぐらい、海風は88ぐらいです。ケッコン艦多いですが、純粋に戦力強化の意味しかありません。
2016-07-11 00:06:26